歯医者に行くのも精一杯

先週、歯の詰め物が取れてしまって、困った。
今週は1日だって休みの日がない。
1日に2つ用事が入ってる日だってある。
年末だから、飲食が絡む用事もたくさんで、参ったなーと頭を抱えたが。

もし朝一番で歯医者の予約が取れたらば、行けるかも。

その歯医者は元職場の近く、だいたい会社員が昼休みとか退勤後に行くので、狙ったとおり昨日の朝一番に入れた。

診察室でエプロンを掛けられ待ってたら、いつもの優しい先生が後ろから登場。
「よはねすさん！びっくりしましたー後ろから見たら誰かと思ったー」とテンション高い。
あ、そうだ。髪型を何十年ぶりに変えたんだ。

で、取れちゃった詰め物を「お願いします」と渡したら。
「いつ？」と聞かれて「えっと、先週・・・」と言いかけたら先生かぶせて「切ったの」だって。
てっきり、詰め物が取れた日かと思うじゃん。まさかの髪を切った日なんて、思わないよー。
思わず爆笑しそうになり、手で口元を押さえる。

治療はあっという間に終わって、受付まで戻る間に先生が「ちょっとよはねすさん」と道を塞ぐ。
「実はいよいよわたし、3月いっぱいでここを辞めることに」
え。
先生は、あたしよりほんの少し年上に見える。
いつかは、そんな日が来るとは思ってたけど、もう！？
こんなに仲良くしていただいて、歯医者通いが楽しみで仕方なかったのに。
とうとう、この日が来てしまった。
来月もう一度、定期検診があるので、たぶんそれが最後のお別れになりそう。

え、開業なさるんですか（そっちに行きたい）。え、引退？
引退ではなく、ほかに移るんだって。
えー。わたしもそちらに転院してもいいですか、と食い下がってみた。
先生「まだはっきり決定じゃないので」と遠回しに断られたので、一応引き下がる。
そうよねー。患者を引き抜いて辞めるなんて、倫理的にできないよねえ。

ああ、それにしても。とがっくり肩を落としたあたしに、先生そっと手を当ててくださる。

ほんとうにがっかりしてしまったが、この世からいなくなるわけではないし。
気を取り直すしかないよね。

このあと、横浜でチェンバロ先生の小さい演奏会だったの。

実はインフル直前にも先生出演の大きめな演奏会があって、終演後ご挨拶しようとしたらね、別のお客様と楽しそうにおしゃべりされてて、そのお客様が小さな手提げ袋をプレゼントされてる所だったの。
あー。あたし、先生にプレゼントなんて持って行ったことないわー。
ちょっと恥じて、挨拶に行けなくなっちゃった。

きのうの演奏会はね、「よはねすさんのためにこの曲を弾くことにしました」とまで言われた曲目で。
今あたしが何ヶ月か取り組んでいる「流れよ、わが涙」を声楽と、チェンバロソロと2つのバージョンで演奏してくださるんだって。
そういうわれたら、もちろんお礼を差し上げたい。
ちょっと見場の良いお菓子を見繕って、演奏会へ移動した。

朝昼ごはんでタリーズに寄ったあと、時間調整でコメダなんかに入ってしまったが。
忘れてたー。
そんな時間があったら、サントリーホールに寄って、演奏会チケットを3枚ぐらい買っておけばよかった。
歯医者には、20日の土曜まで行くの我慢しようと思ってたのよ。
20日に発売開始のチケットが欲しいの。
歯医者とホールはそれほど近くはないけど、家を出たついでなら買いに行きやすいんでね。

ん？20日発売開始なら、きのう行っても買えないや。無駄足になるところだった。
んー。なんか、計画性がダメダメだわ。

演奏会の話は、また今度ね。

本日のオマケ

横浜から帰ってきてから図書館へ出直し（きのう期限の図書がどっさりあったので）、もう夕飯の時間。なにも考えてない。納豆の解凍さえ忘れてた。

巨大味噌汁一品でいいや。かぶ、じゃがいも、えのき、キャベツ。あるもの鍋に放り込んで、業務スーパー冷凍焼き小籠包をのせた。小籠包の皮が溶けそうなのに、ふやけず硬いところも残ってて。お腹いっぱいにはなったから、よしとする。

これから歳取ったらますます料理が億劫になって、こんな食卓が増えるんだろうなあ。