音楽でクリスマスパーティ

豪華チェンバロが備えられている、松本迎賓館で。
今回はカズちゃんのダンナ様もギターで初参戦。
総勢9名の中でチェンバロが弾けて、最高に幸せだったよ。

このお仲間に入るのは2回め。
同じバスに乗る予定が、電車の乗り間違いその他で3人来なくてちょっと騒ぎになった。
バス停にはあたし一人。発車間際にあと3人来たので手を振ったけど、みなさんあたしの顔を覚えてないみたいで悲しい。
せっかく楽器背負ってるのに、見えてないんだなあ。

目的地のバス停で降りても気づかれないので、追いかけて声をかけてやっと思い出してもらった。

音楽室がまだ使用中だったので控え室で待たせてもらった。ほんものの暖炉つき。火かき棒やふいごまで用意してあったよ。

そして今回ドキドキしたのはね。
いつもは館長さんにやってもらう音程調整を、初めて自力でやってみることにしたの。
うちにもスピネットを買って練習したから、たぶんできるだろうと。

ジャック（という部品）をいくつか抜いて、鍵盤を平行移動させるたらジャックを戻す。
・・・鍵盤がびくともしないので、冷や汗をかいた。すごく固いけど、なんとか動いた。
半音高くしてピッチ440Hzにした、はずが。
あたしの耳でも「ん？」と思うほど、高すぎる。
チューナーを持ってる人に計ってもらったら、なんと446Hzだって！
ベルリンフィルかよー。
もしかして、元々440に調律されてたのにさらに半音上げてしまったのか？
と、元にもどしてみたら、そうじゃなかった。それでは低すぎて、みなさん半音下げなければならない。

そうこうして時間が経って、遅刻組の3人も来たのはちょうど準備が整って、いいタイミングだった。

まずは、クリスマス特集、コレルリ作曲「クリスマス協奏曲」。
たっぷりチェンバロを弾けたけど、初参加のチェロの若者が激しくお上手であたしの真後ろで弾いてくれて、頼りになった。
チェンバロがどんなにミスタッチしても、しっかりかき消してくれる。
あとで聞いたら彼、チェロの先生だって。日本語の発音がネイティブではない、おそらく中国の人。

ボッケリーニのギター五重奏曲、ヴィヴァルディのギター協奏曲、珍しいけど弾きやすい曲がみんな楽しい。
もう1曲、マルチェッロのオーボエ協奏曲のソロをカズちゃんのフルートでやるつもりだったのに、みなさんやらないと思って楽譜を持ってきてなくて残念！
あとは、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」の第三組曲。
有名だから大丈夫と思って、全く練習しないで行ったらけっこう知らない曲もあって。
お隣で弾いてたバイオリンさんも「初見だ」というけど大いに引っ張ってくれて、楽しかったー。
みんなも、そんなに張り切って練習してはいない雰囲気。
でも、ほとんどみんな楽しめてたよ。

そしてお楽しみは、アフターのパーティ。

ご近所の、カズちゃん邸を提供いただいた。
目を見張るような大邸宅が並ぶ住宅街だけど、カズちゃん宅は低層マンション。
それでも、玄関をあけたら大きなモクレンだかコブシだかの生け花が。え、本物？しげしげと見ちゃったけど、造花には見えないんだよなあ。
そしてLDKに入ったら、すでに下ごしらえされているチキンのいい匂い。
あれっ。人数が多くなっちゃったからケータリングにするって言ってたのに。

おしゃれなケータリングをみんなで広げて、缶ビールをちゃんと立派なグラスに注いでかんぱーい。

チキンは、いったん唐揚げにしたのを更に焼いたのかな。香ばしくて、皮がパリパリで、バルサミコ醤油が爽やかでみんな大絶賛。
部屋を整えるだけでも大変だったろうに、こんなお料理まですごすぎる。
そのほか、スープもあると言われて、出してもらったら肉団子や春雨などの具だくさんでまたびっくり。

ケータリングにももちろんデザートが付いていたけど、みなさん気を利かせてお菓子の差し入れがたくさんでね。
あたし、手ぶらで行っちゃったよー。みんな、気を遣うなあ。いや、あたしが遣わなすぎるのか。

カズちゃんはコーヒーも淹れてくれて、また上品なカップに注いで一人一人に配ってくれる。
その上リンゴと柿を持ってきて、バイオリンが上手だった彼にむかって「剥いて？」と真顔で頼んでるよ。
彼は真に受けず、カズちゃんもその隣でスルスルと皮をむき始める。
もう、あたしはお腹いっぱいで食べられなかったよー。

バロックバイオリンを持ってきた人が見せたがるので、彼の顔を立ててみんなで「へー」と珍しがって弾いてみる。
みなさんの、ほかの音楽活動の話を聞かせてもらったけど、ちょいちょいあたしの知ってる人の名前も出てくるの。
あたしのオケ活動の話で次回のゲスト出演者の話をしたら、上手いバイオリンさんが「ええっ」とのけぞる。
彼、子供のころその人といっしょにジュニアオーケストラに入ってたんだって。

いろいろ、繋がるなあ。

今日もこれからすぐ出かけなきゃならないので、もう少し書きたいけどここらで我慢しとく。