小さな手違い

土曜室内楽の、3月分の組み合わせが発表になった。

提案曲が多いわりに希望者が少ない。
あたしの提案は四重奏だけど、ひとりしか応募がなかった。
幹事さんが、時間に余裕ある参加者から選んで当てはめてくれる。
ああ、あとの二人も優しそうな女性。よかったー。

四重奏

希望した曲はね、プッチーニの「菊」。または「菊の花」と呼ばれることもある。
たった7分か、ゆっくり弾いても8分の曲。

練習時間ひと枠70分もあるから、これだけじゃ間が持たないのは自明。
または、「菊」が短いけれど難しそうで、手に負えないかも。そしたらお口直しに、簡単な曲も用意したほうがいい。

3人の参加者に、「菊」の楽譜案内のついでに、ほかの曲の候補も聞いてみた。
最初に応募してくれた人、とても上手いという噂。
彼女がすぐに返信をくれたんだけど、それが「菊」よりもっと難しそうでねえ。題名しか聞いたことがなくて。

でもそれが、あたしの大好きなブラームスなの。
いやいや、こういう偶然の出会いって、大切にしなきゃね。こういうことがあるからこそ、レパートリーも増えるんだ。

三重奏

もう1曲は、ベートーベンのピアノ三重奏に当てはめられた。うわー。
ベートーベンは、基本的に全部好きじゃないんだ。でも、しょうがない。

そうこうしてたら、仲良し仲間の井川さんからメールが来たよ。
「3月アレンジ確定見ました！やりたい曲のひとつでDLしていたので、よかったらどうぞ」と楽譜添付して。

やっと気づいた。
これ、こないだの発表会の日、楽屋で雑談中に相談してたんだよね。
井川さんが、「やりたいんだけどどうしよう」と迷った末、その場で応募の名前をスマホから書き込みしてたんだ。

なのに、なぜ井川さんじゃなくあたしに割り振られたんだ？幹事さんの勘違いか？よかったら、こっそり交代してくれないか？と聞いたところ。
二人とも規則をわかってなかった。
井川さんは、このほかに2曲応募してたの。希望できるのはひとり2曲までで、あとの1曲は幹事に任せなきゃいけないんだって。

いろいろ、難しいね。

さっそく、井川さんからいただいた楽譜で練習を始めたあとから、この曲の提案者からの連絡が届いた。

フリーでダウンロードできるのは井川さんがくれた出版社のもので、それを使ってくれという内容なんだけど。
提案者は、DLできない出版社の楽譜を使うそうだ。プロはその「Henle版」という出版社が好き。
お値段が高いんだけどね、間違いもなくて信用がおける。

そうこうしてたら、もうひとりの参加者も「Henle版を持っている」って。
なぜか、あたしのパートも。PDF添付で送ってくれたんだ。
すごいなー。DLできない楽譜をPDFにするのって、すごく手間とお金もかかるんだよ。

版は、なるべくそろえるべき。強弱記号やスラー・スタッカートの指示も版によって違うことがあるし、必ずといっていいほど困るのが練習記号の違いね。
井川さんの版をきっちり製本してしまったけど、Henle版もまたすぐコンビニでプリントしに行ったよ。

やってみたら、井川さんのいう通り、そんなに難しくなかった。
これも運命の曲のひとつに入れておこう。

本日のオマケ

おいしくない赤ワインを消費したくて、ラム肉の赤ワイン煮を作ったよ。

オーガニックで安ければありがたい、と紙パックのを買ったら悲しくなるほど美味しくなかった。それ以来、料理用にしか使わず1年以上経った。檻も溜まってる。

でも、こないだも感じたんだけど、そんなに不味くないんだよね。まさか開封後の紙パックなのに、冷蔵庫の中で熟成された！？

元レシピは牛すじを圧力鍋で煮込む。でもスーパーで牛すじが見つからなくて、ラムのステーキ用なんか買っちゃった。2枚で300グラムぐらい。

いちおう、1枚だけよそって食べたけど、もっと食べられるなあ。

お代わりして、完食～♪

うわっ。今、気づいた。赤ワインもだけど、ウスターソースも使い切りたくてこれにしたのに。

ソースを入れ忘れたあああ～