旧奏楽堂で弦楽四重奏

気づくのが遅かったけど。

あたしが好んでよく行く、上野のホール「奏楽堂」は正しくは「旧東京音楽学校奏楽堂」という名前だ。

「旧東京音楽学校」ってのは、今の東京藝術大学ね。
で、今の芸大のホールも「奏楽堂」って名前。これは学校の敷地内にある。

なので、あたしが行く上野公園の中の奏楽堂は「旧奏楽堂」と言わなきゃいけなかったんだ。

きのうもまた「旧」のほうの奏楽堂で弦楽四重奏を聴いてきた。

東京工業大学の学生さんが創設し、卒業してからも同じメンバーで継続して活動しているのね。
大学がある「大岡山」を直訳した「グランベルグ」が、この弦楽団の名前。
親戚の男子がここにちょっと通っていたことがあるから、なんとなくうれしいよ。

この奏楽堂に置いてあったチラシを見て、初めて知って行ってきた。
まず最初の一音を聴いて、「おおっ」と驚く。素晴らしい音色、まるでプロだよ。

だけど、残念ながらあたしの知らない曲だった。
ハイドンはやや苦手。超有名な曲しか知らないの。
初っ端で感動した直後、5分間寝てしまった。

出かける前から不安だったんだよ、眠くて。
いつもならここで昼寝するところを我慢して出かけたんだ。

でも、ほとんど駆け込みで入ってきてあたしの隣に座ったおばちゃまが、ずっと咳を我慢してる。
普段なら「チッ」と舌打ちはしないまでも、気が散って迷惑なところ。
おかげで眠気がだいぶ薄れて、ちゃんと聴くことができた。
おばちゃま苦しそうなのは可哀そうだけど、あたしは助かったよ。

そういえば、せっかく文化の日なのに結局お客さんはシニアばっかりだったなあ。
室内楽って若い人には人気ないの？
でもこの演奏者たちも20代だし、もうひとつ好きなKO大学の室内楽サークルもあるしなあ。

2曲めモーツァルトの不協和音なら超有名なので、おばちゃまの助けを借りなくても隅々まで楽しめた。
休憩を挟んで最後はブラームスの四重奏、第2番。

告白する。普段ブラームスが好きと言いふらしているくせに、この曲は聴いたことがなかった。
地味な曲だ。
ブラームスって、メロディメーカーじゃないからなあ。覚えにくい曲が多い。

そんな曲でも眠らずに聴くことができた。これはもう、ブラームスの才能に加え、奏者の腕前じゃなかろうか。

プログラムに記載された団員紹介によると、現在団員は14人。
でもこの日ステージに乗ったのは7人だけ。
あとの7人がどれぐらいの腕前なのか、気になる。

もしかして、レベルが合わないから組めないのかなあ。
大編成なら、ウチのオケみたいにいろんなレベルの人が混じっててもなんとかなるんだけど。

KO大学は、ほとんど全員プロ並みで、たまにあたし程度のヘタ（ごめんね！）な人も混じってるけど、全員参加してる。

いろんな考えがあるとは思う。
公開の場で人に聞かせるには、それなりに仕上がってなければってものわかる。
しかしとても個人的にあたしは、自分と同じぐらいの腕前の人が失敗しながらも食らい付いて演奏するのも見てみたいのよ。

この「グランベルグ弦楽団」は、毎回違うホールで演奏会を開いてる。
たまたま今回旧奏楽堂に来てくれたので知ることができた。
次回もよく知っているホールで予定されているから、ぜひ行きたい。

あたしのオケ練習と、予定が重なりませんように。

オマケ、昨日の夕飯。

ひとり鍋。

タラと帆立が安かったのと、蕪とチンゲン菜と長ねぎがあったのと。

いつぞや衝動買いした辛ラーメンの賞味期限が切れてしまった最後のひと袋をやっと使えた。

暑い間に、冷やし担々麺モドキを作ったときはよかったけど。

初めて暑い辛ラーメンを食べたんだ。こんなに辛いものだったのか！スープ飲めない！！

具に付けたコチュジャンが甘いので、舌をなだめるためにたくさん舐めちゃった。