心から安心できる友人

きのうは友人と2年ぶりのデートを楽しんだ。
ハワイから里帰りする際、毎回ではないけれど連絡をくれる幼なじみがいるんだ。

彼女の希望で、神宮外苑のイチョウ並木を見に行ったよ。
日曜に寒かったおかげで、やっと紅葉が間に合った感じ。
きのうは小春日和で、とっても気持ちいいお出かけになった。

駅の改札で待ち合わせ。
あたしたちと同じぐらいのオバサンがいっぱい待ち合わせしてた、と友達に告げた時点でもう大笑い。

イチョウ並木では、誰もかれもが写真を撮りまくってる。
友だちは、二人いっしょに収まる自撮りを撮りたがる。
あたしたちは二人とも、どうもうまくない。
そばにいるのは金髪白人女性おひとりだけ。
友人がペラペラっと英語で何か話しかけたら、快く撮ってくれた。
腕をこうやってポーズしなさい、とか身振りを入れてくれたのであたしも乗って従った。

友人はお礼に撮りましょうかと言ったようだけど、動画なのでいらないわ、と言われたそうだ。
ハワイにもう四半世紀ほど住んでる友人が自在に英語を操る姿はとてもかっこよかった。
昔は、それほどお勉強できるタイプでもなかったんだけどね。

このあとランチに行く予定なのに、友達は出店のあれこれが気になるようだ。
ランチ入らなくなるのを心配したけれど、大好物の抹茶ソフトクリームの魅力にはあたしも勝てなかった。

というか、普段一人行動なんで、いくら食べたくても一人で歩きながらソフトクリームをなめるなんてできなかったんだよ。
友人のおかげで念願叶ってなめたのは、狭山茶がすばらしく香る抹茶ソフトだった。
茨城の焼き栗が焼けたのを待ちかねてやっと5個入り500円がひと袋だけ買えた。
あたしが3個、友達が2個。割り勘しやすくてよかったわ。

ランチにはグラスワインを付けて。
いつも、友達のほうから「あれ買う？これ頼む？」と提案してくれるのがすべてあたしの好みと合っていてうれしい。
あたし、なぜか自分から友達に誘いかけることできないんだよ。

大昔の思い出話、打ち明け話、弾みに弾んでたっぷり2時間は居座ったな。
そのあとは、彼女のお買い物に付き合う。
「ピーラーが欲しいんだけど」
百均でもあるけど。やっぱり、貝印？
ハワイでAmazonから買うことはできないそうだ。
東急ハンズやロフトならきっとあるでしょう、ということでスマホで近隣店舗を探し銀座へ移動。

あるわあるわ、ハンズもロフトも、大きなＤａｉｓｏも。
友人は実家近くの弟さんの家に泊まっているので、洗濯ネットや肉じゃが保存容器など細々したものも買いたいそうだ。
以前あたしが勧めて買ったショーツがとても気に入った、とのことで最後に無印良品でもお買い物。
友人が「よはねすも買いたいものないの」と気遣ってくれるので、黒豆茶とカフェインレスコーヒーをあたしも買った。
買い物にたくさん付き合わせてごめんね、と謝ってくれるけど、あたしは「お役に立てた」ってだけですごくうれしいんだよ。
「銀座なら任せて」と意気揚々と道案内した割には店がなかなか見つからなかったりしたけどね。

最初は、彼女のお母さまが認知症になりかけ疑いの悩みから話は始まったのだけど。
あとはずうっと一日中笑いっぱなし。こんなに人と一緒に笑ったの、すごく久しぶり！
友人も、お母さまから泥棒扱いされて悲しんでいた気持ちが晴れたと。

基本的に、「会う」だけが目的の友人はいらないと思ってるんだけど。
この人と、妹だけは例外だな。
育ち方、お互いの家族のことまで深く知っててくれる友達は、説明しなくても気持ちがよく伝わる。
楽器の練習は全くできなかったけど、ちっとも惜しくなかった。

とはいえ、16000歩歩いてきて足腰が疲れた。料理できない。
非常食として備蓄してあるイワシのピリ辛煮はこういう時に食べよう。
室温24℃。最高に快適。うれしい気分なので通常アルコールのビールで、自分にお疲れさま。