室内楽は個性豊かです

きのうは、日曜室内楽の練習。

月に一度の練習日だけど、先月は秋田に行ってたので休み、2カ月ぶりだよ。

2カ月ぶりどころじゃない、すごく新鮮だな！

と思ったら、今回から全部新しい曲に変わったんだった。

1曲めはドボルザークピアノ五重奏、これから半年は第2楽章だけをやる。
ゆったりなテンポで始まって、速いところゆるいところが何度も入れ替わるのが特徴。

トマトさんは安定の10分遅刻、今まで間に合ったこと1回しかないよ。
（なぜトマトさんと呼ぶか知りたい人がもしいたら、こちらをご覧ください）
毎回その言い訳が長くて、練習時間がさらに短くなる。
きのうも彼女抜きで練習を始めたけど、彼女が途中から加わって15分ぐらい通したので彼女は口を挟めなかった。

ひと区切り練習したところで、彼女の調弦のためにピアノのアー（A、ラの音）を出してあげたのに、トマトさん全然通じてないでケラケラ笑って別の話をしてる。
「急に速くなったり、急に遅くなったりして困る」なんて言ってるけど、それが魅力の曲なんだから、ついて来られるように練習してきてください。

でも、思いが通じなくてハラハラはするけど、一応通すことはできるんだよね。
彼女と組んだことがある人はみんな心配するんだけど、本番までにはなんとか合わせられるようになってる。
心配かけるのも、彼女はきっと慣れっこなんだろう。いつも上の空で、すごく楽しそうだ。

2曲めはモーツァルトのピアノ協奏曲23番。

このピアノソロは、前回発表会であたしの譜めくりをしてくれた優しい人だよ。
うれしいなあ。あたし、自分がピアノ弾けるから、ピアノが入る曲大好きなんだ。
オケでは、ピアノに限らず協奏曲はソリストを呼ぶお金がかかるのでね、滅多にできないの。

ここ、室内楽のサークルでは合奏枠がひとつだけあってね。
大人数の曲を毎回入れることになってる。
なぜかあたしもトマトさんも毎回ここに入れられる。

前回の合奏で初めて参加した若い男子も、また一緒にこの枠に入った。
彼がまっすぐあたしのところに来て「こないだはありがとうございました」という。

「え。なんか、しましたっけ」
彼にしてみれば、ただ隣で一緒に弾いたそのことを言っていたのだった。
「ああ、また一緒ですね、よろしくー」

彼、楽器を持って来てない。どしたの。
「練習しすぎて肩を傷めたので、今日は見学だけします」
えらいねー。楽譜広げて、遠くに座って練習を聞いていたよ。

彼もピアノを弾く。この次の練習枠でピアノトリオがあるから、そのために来たようだ。

この2枠めは、練習時間が長いんだ。途中、小休憩を入れてくれたので、自販機でジュースを買う。
見学男子に話しかけてみた。

「ピアノが弾けると、ピアノ協奏曲もおもしろいでしょう」
いや、ボクそんなに弾けませんからー。
ええーっ。「大公」弾ける人が何をおっしゃいますやら。

3枠めで彼が弾くピアノトリオは、ベートーベンの「大公」という名で呼ばれる名曲。
モーツァルトより難しそうに聞こえるよ。
「肩、お大事にねー」と言って、練習に戻った。

3枠め、バッハの3つのバイオリン協奏曲

バッハオタクのあたしの親友がエントリーした曲。
彼女と合うのは、実に半年ぶり。うれしくて手を振って挨拶した。

バッハは独奏バイオリン3人という珍しい協奏曲を書いたのだけど原譜は紛失。
三台のチェンバロ用にバッハが編曲し直した版だけが残っている。
それをバイオリン用に復元したという、まさにバッハオタクならよだれが垂れるような曲、なのだろう。

でも合奏枠ではないので、バイオリン3人とビオラ・チェロ各1人でやる。
幹事と親友の間で大きな誤解があってすったもんだしたのだけど、今日はその話はやめとくね。

先月はあたしともう一人休んでしまったので、3人だけで練習したという。

初めて5人揃ったけど、来月は一人、さ来月は親友が休みと決まっている。
全員で合わせられる貴重な機会だ。・・・本番、大丈夫かな。

練習を終えてみんなで片づけながら、ひとり。
「さあ、これから合宿のために集中練習するぞっ」
この5人の中で、なんと3人も今週の合宿に参加するんだよ。

この日曜サークルは全部でだいたい30人なんだ。そのうちの3人って、かなりの確率でしょ。
親友も行くんだよ。

3人で、「楽譜がなかなか送られてこない」とかの話で盛り上がってしまった。
しゃべってばかりで、あとの2人にほとんど片づけさせてしまって申し訳なかった。

さてさて。あたしも、やたら注意散漫だったけどあと4日間、すべて合宿に力を集中投入する。

楽しみ！やっとできる。したい。しなきゃ。あー、大変・・・