きのうは、木管五重奏の練習に行った。
あたしはピアノで参加。
リーダーのオーボエ兄さんが、突然参加できなくなった。
オーボエなんて目立つ音色とメロディが欠けると、曲全体が掴みづらくなっちゃう。
グループLINEで、ファゴットおじさんが即反応して「ピアノで代奏してもらったらどうか」と提案してくれた。うれしくて「楽譜があれば弾けると思います」とあたしも即レスした。
あたしがピアノで参加するプロコフィエフは無理だけど、木管だけで演奏するショスタコなら大歓迎。
ショスタコの、通称「ジャズ組曲」といわれるオケのための音楽から抜粋した「ワルツ1番、ワルツ2番、フィナーレ」の3曲が木管用に編曲されてるの。
カズちゃんがプリントして来てくれたオーボエパートの楽譜を見ながら、とても楽しく演奏できたよ。
ワルツ第2番が有名。原曲はこちら。
クラリネットのアコちゃんは「ちんどん屋の音楽だからキライ」って言うけど、あたしは好きなんだよなあ。
この曲ができるなんていいなあ、って少し寂しかったんだ。
たとえこの1回だけでも、参加できてとても満ち足りた。
ただ、オーボエ兄さんは何か隠しているような。
奥様が手術で、いろいろやることがあるので練習を欠席というのだけど。
その連絡は、カズちゃんとアコちゃんが参加してる音楽団体に兄さんも参加したあとに送られてきたという。
前回の練習も、兄さん自分ではほとんどオーボエを吹かず、指揮や指導ばかりしていたらしいのね。
たぶん、忙しすぎて練習してないんじゃないかとアコちゃんは言う。
この分だと、万が一だけど、本番に兄さんが出られないこともあるかもしれない。
出られたとしても、彼の練習が間に合わないことも考えられる。
ついては、引き続きこの曲にピアノも参加して欲しいと。
いいのかな、と遠慮しながらも喜んで引き受けたよ。
練習後、ホルンちゃんとファゴットおじさんは用事で参加できず、あたしとカズちゃんアコちゃんの三人で夕飯を食べに行ったんだ。
そこで、アコちゃんが「言って良い?」と口を開いた。
お母様を、先月亡くされたそうなの。
もう施設に入られてたけど、最近までほぼ自立生活できてたのに、急激に弱られたそうで。
そのほかに、アコちゃんの弟のお嫁さんまで入院、その3人の子供達の世話もしていたとか。
いつも「練習できてない」って言ってたけど、謙遜でも何でもなくて、ほんとに大変だったのねえ。
なので、いつ何時、何があるかわからない。
そういう思いで、オーボエ兄さんに限らず、誰かが出られなくなってもピアノが代奏してくれれば・・・という提案をされたのね。
ああ、そうだったの。そこまで真剣に考えてたとは。
ただし、アコちゃんのクラリネットの楽譜だけはピアノで弾けないんだ。
クラリネットは移調楽器。
ピアノが「ドレミファソラシ」で弾くところ、クラの楽譜は「レミファ♯ソラシド♯」と書いてある。
これを実音のドレミファに脳内で変換してピアノで弾く、なんてあたしには無理だよお。
あー、カタカナでフリガナ振ればいけるかな。和音がないから、ギリ行けるかもしれない。
でも臨時に♯や♭がたくさん付いたら、かなり難しい!
お願い、アコちゃんだけは倒れたりしないで。本番、絶対に出てよ。
お店はね。
最初、「洋食亭ブラームス」って看板を見て、あたしが吸い寄せられたの。
「あたしよはねすなんで」と言ったらアコちゃんたちも納得してくれたんだけど。
残念ながら、オーブンが故障しているとかで、提供できるメニューにかなり制限があり。
隣のパスタ屋「壁の穴」に入ったよ。

とても残念、全部写真を撮ったはずだけどスマホに残ってたのはサラダだけ。
どうも、人と一緒だと焦って撮るせいか、保存できてないこと多し。
で、アコちゃんカズちゃんが活動してる、別の音楽団体の話で盛り上がり。
あたしはその指揮者と会ったこともないのに、その異様さが可笑しくて大笑いしちゃった。
アコちゃんたら、あたしのこと「こんな人だったっけ」なんてうれしそうだったよ。
本番の日はね、クラシックを演奏するのはあたしたちだけなの。
あとはジャンルが違う歌を歌ったり、プロのオカリナ演奏家だったりなんだって。
それが、第1部。
で、第2部は、1部で演奏した人たちの中からソロでもデュオでも好きな組み合わせで出ていいの。
我々は、まるで出るつもりは無かったんだけど。
アコちゃんが、またまた別に活動してるピアノのお友達がいて。
クラとピアノだけで、なにかモーツァルトの曲で遊んだというのね。
え、そんな曲、モーツァルト作ってたっけ。
「誰でも知ってるぐらい有名な曲よ」としか言ってくれなくて。
えー、弾いてみたい。ペトルッチで探すから曲名だけでいいから教えて、と食い下がったら。
なんだ、あの有名なクラリネット協奏曲をピアノ伴奏にしたものだった。
その第2楽章は、とてもゆっくりなので、それだけやりたいんだってさ。
あら。それなら、もしかしたらあたしでも弾けるかも。
アコちゃんまたまた大喜び。「え、ホント?じゃ、第2部に出て!」
その発表会は、アコちゃんとお友達がふたりで企画したものなのよ。
ちゃんと立派なチラシも出来上がってる。
本番は1か月後。うふふ。早く練習したい。
まだレストランにいるのに、早く帰って楽譜をダウンロードしたいよう。
今まで、ね。アコちゃんはカズちゃんとばかりおしゃべりしてて、あたしやホルンちゃんとはあんまり喋らなかったの。
ホルンちゃんなんて、アコちゃんが連れてきたお友達なのにね。
で、あたしと一気に距離が縮まって、うれしいよ。
駅の雑踏の中、ちょっと離れたところから口に手を当てて「モーツァルト~」とあたしにプレッシャーをかける。
あたしは思いっきりガッツポーズして「練習、ガンバル」ってニヤニヤして別れたよ。
というわけで、今日もオマケなしでゴメンね。

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