ベートーベン四重奏から第九

きのうは午後イチに四重奏の練習で、90歳宅へ行ってきた。

前回はおじいちゃまに運転。送迎させてしまったけど、2回めだから自力で行かなきゃ。

前回待ち合わせより15分早く着くように電車を検索したら、前回と違う路線しか出てこなかったよ。

ターミナル駅での乗り換えに苦戦して10分ロス。
到着駅から徒歩15分の距離をすべて小走り気味に進む。

確かこの辺、と思って住宅街をウロウロするけどお宅が見つからない。

文字通り右往左往したの、おわかりいただけるだろうか。

とうとう最後は、4人のグループLINEにSOSを出した。
「すぐ近くまで来ているのですが見つかりません、表札ありましたっけ」

さらにもう1本先の横道に入ったら、見知った顔が二人おうちから出て来たところだった。
あたしを探そうと、出て下さったのだ。
大変、申し訳ございません！

ＬＩＮＥの送信時間は13：29、集合時間のギリ1分前だった。

途中でカーディガンが着ていられなくなり、手に持ったまま半袖で部屋に入ったら。
準備万端で待っていてくれたアラフォーちゃんはふかふかほわほわなカーディガンを着こんでいる。

「あったかそうですね」
「今日、寒くないですか？」
前回あたしだけ暑くて気を遣わせたので、できるだけ脱げるような服を選んで行ったのよ。

あたしの楽器の調弦が10分ともたず狂ってしまうのも、迷惑をかけた。
おじいちゃまが「貸してごらん」というので預けたら、糸巻きを外してカッターナイフの刃を立ててこすりはじめた。
ぎょっとしたけど、経験豊富なおじいちゃまの腕を疑うわけにはいかない。
削るんじゃなくて、ちょっとキメを粗くして摩擦力を上げたんだって。

ちょっとは合わせやすくなった気がする。
でも、狂っちゃうのは直らない。
寡黙な60代が教えてくれた。
弦をきれいに揃えて巻くと、狂いにくいんだって。
自分もできないので、弦を取り替えるときは楽器店に持って行って巻くまでやってもらうんだと。
これには一同びっくりしたよ。

あたしの巻き方。だいたい想像できるでしょ。巻いてありゃいい、って感じ、けっこう滅茶苦茶よ。
反省したわ。

それで時間を取ってしまったのもあるかな。
この後あたしはオケ練習だ、と言ったのに前回より30分、練習が長引いた。
またまた駅まで小走りに急ぎ、山手線に乗り換えたら。
今、山手線10分に1本の間引き運転なのね。

さらにまた乗り換え、ホームの無人コンビニでおむすびを二つ買い。
前回はガラガラの電車内でゆうゆうと食べられたんだけど。
きのうは電車がなかなか来ないので、そのホームで立ったまま悠々とおむすび二つ平らげたら、ぴったり電車が来てくれた。

オケは第九の練習だよ。
1時間も遅刻して、佳境に入っているオケに入り込むことはできない。
部屋の外にケースを置いて取り出し調弦して、楽器だけを持って入室。音楽の切れ目になるまで、暗譜で弾けるところだけ隅っこで弾く。

きのうは練習指揮者さんだったので、まだ気が楽。
「ここは合唱が頑張っているので弦はパフォーマンスだけしっかり」とか。
「パ、パフォーマンス。」と、お隣のヤングママさんと目を合わせあう。「それでいいのか？」
しかし次には、とっても難しいところを我々パートだけで弾いてみろと。また目くばせして「オニ」とこっそり。

とても楽しい練習で、もの足りないと思ったが、そのはずだ、みんなよりあたし1時間も遅れて来たんだもんね。

えっと、そういうわけできのうはロクな食事してないので、本日のオマケはなしでごめん。

今朝の体重、きのうより1ｋｇ減。もういいよ、ってところまで減って来た。ま、明日には1ｋｇぐらい戻るだろ。