先生企画のミニミニコンサート

ネタが大渋滞だ。
チェンバロ先生出演コンサートが二つあったし、きのうは忘年会つき室内楽のあとチェンバロレッスンおさらい会。

最初のコンサートは日が経っちゃったから飛ばして、おとといのサロンコンサートの話から行ってみよう。

会場は、普通のマンション（ちなみにライオンズ）に併設されている一室だったよ。
ガラス張りの引き戸を開けて入る。
主催は女性バイオリニストさんで、毎週何かしらここで茶菓子つきコンサートを催しているそうだ。

今回はあたしのチェンバロ先生が企画を任されたそうで、まだプログラムも決まってないうちからあたしに案内されたの。
あたしが、もう何ヶ月習っているだろうスウェーリンクの「涙のパヴァーヌ」のために、その原曲であるダウランドの歌曲「流れよ、我が涙」と、それを元にしたチェンバロ曲バード作曲「ラクリメパヴァーヌ」をプログラムに入れてくださった。

開演15分前に開場。入ったら先生が調律中。
あ、このチェンバロ、先日のコンサートで使ってたのと同じだ。
こんな可愛い絵の楽器もあるのねえ。

ちなみに、ハープ入り演奏会の時の写真がこちら。

そして客席には客の名前が書かれた札が置いてある。
え、あたしの席、こんな硬い椅子で、まるで荷物置き台みたい。そして部屋の真ん中なの？
あたしの背中をかすめて、係の方がひっきりなしに通る。
ちょっと悲しくなった。
壁際のソファがよかったなあ。荷物も置けるし。

飲み物は何にしましょう、と聞かれ。コーヒー紅茶の他にワインもいただけるんだって。
じゃあ、ワインを。「赤白どちら」白をお願いしたら、白だけお預けだって。ガクッ。

で、ほかの人の前にはクッキーとコーヒーカップが置かれてるのだけど、あたしの席にはないの。
クッキーが可愛いから、のぞきこんで写真だけ撮ったよ。

それでも、ワインを注いでもらって一口飲んだらおいしい。
今度は別の係の人がコーヒーポットを持ってきて「いかがですか」と聞く。
いえ、ワインをいただいてます、とお断りしたけど。
ほかのお客はワインとコーヒー両方飲んでる人もいたー。またまた悲しい。

演奏が始まったら、そんな些末なことはすぐ消し飛んだ。
YouTubeで検索しても出てこない「ライヒャルト」という人の「クリスマスの予言」という曲、バイオリンにチェンバロ伴奏だったかな。
ブクステフーデのチェンバロ曲と、歌曲。
この狭いサロンがぶっ壊れるんじゃないかというほど、すごい声量ですばらしかった。
先日聞いた、音楽コース高校生とあまりの差に驚き、感激。

演奏の途中、また先生が曲目紹介されているときに遅刻してきたお客様が三人ぐらいいたよ。
あたしと同じテーブルの人、あとで聞いたら住宅街の細い路地がわからなくて迷ってしまったんだって。
反対側のテーブル、あたしのすぐ隣に来た人は香水が強めで参った。
しかも、演奏中にフラッシュ焚いて写真を2枚も撮るんだよ！ジーコ、ジーコとフイルム巻いて。唖然。

せっかくいい気持ちで聞いてたのに。
さらに、最初にワインを注いでくれた人が演奏中なのに話しかけてこられる。
なにかと思ったら、ワインのお代わりだって。
びっくりしながらも、それはしっかり受け取る。

しかし、歌手の方のお話が面白く、またヘンデルメサイアの有名な「リジョイ」が楽しく、あたしはすっかりご機嫌回復。

プログラムが終わってアンコール演奏も終えたら、ティータイム。
シュトーレンが配られて、うれしい。

そしてコーヒーも配られるのだけど、あたしの席にカップがないことを係さんやっと気づいたようだ。
カップを持ってきて、やっとあたしもコーヒーにありついた。
ところがほっとしたのもつかの間、お客全員に感想を求められるのよ。

こういうの、超苦手なんだけど。
10年前だったら「よかったです」の一言しか言えなかったと思う。
さすがにここまで年齢を重ねてきて、ワインのおかげもあってもう少しだけ話せたけど。

あたしの次に、同じテーブルの方がしゃべったのを聞いたら。
この人も、同じ先生にチェンバロを習ってるんだって！
それで、同じテーブルにしてくれたのかなあ。
すべて終わったあと、先生が挨拶に来てくれたよ。
あたしの通っている教室とは全く違うところで習っているそうで。
もう少し、その話を聞いてみたかったな。

最後に、先生にお菓子のお土産を渡した。
先日の演奏会で挨拶できなかったことを言ったらとてもびっくりされて。
あのコンサートでゲスト出演した男性ハーピストが素晴らしかった話などもできたよ。

本日のオマケ