バレエの生伴奏

普通だったら「生伴奏つきバレエ」って書くかな。

実のところ、バレエを見に行ったんだけど、目的は伴奏を聴くほうが主。

だって、指揮者が。ウチのオケが何度もお世話になってる先生だったから。
演目はロメオとジュリエット、プロコフィエフ作曲だよ。

うちのオケでも全曲から抜粋して、演奏会で取り上げたことがある。
すっごく難しかった・・・あまりにもできなくて、本番直前に一部取りやめになった曲もあるぐらい。
楽譜も、まるで手書きにしか見えない音符にロシア語で、読むのに苦労したな。

ホールロビーには開演45分前に入れるけど、そこからホールの中には入れてくれないの。
ロビーに飾られている、後援者から送られた生花スタンドとか、バレエにちなんだアクセサリー販売なんかを見て歩いた。
あたしがいつも行く器楽コンサートとは、ずいぶん雰囲気が違う。

開演30分前にやっと客席に入ることが許された。
バレエのチケットは高いから、2階席を買ってね、早速舞台を見下ろして写真を撮ったら、係員の女の子が走ってくる。

え？撮影ダメなの？緊張のあまりヘラヘラ笑っちゃった。
この公演は終日撮影不可なんだって。「申し訳ございません！」と頭を下げられてびっくり、怒られると思ったのに。
いえいえ、こちらこそ知らなくてすいません。

とういうわけで、1枚撮っちゃったけど、ここで公開しちゃダメだよね。残念。

2階席は段差が大きくて、しかも中通路のすぐ上の段だったから見晴らし最高なはずと思ったけど。
通路すぐ下の、あたしのまっすぐ前の席の人の座高が高くて。
舞台の正面、一番イイ場面だけが見えなくて、悔しかった！

ジュリエットがベッドから起き上がって、室内をちょろちょろ走り回るシーンはよく見えた。
バレリーナさん何歳だか知らないけど、ちゃんと14歳らしく見えるんだよね。
あたしたちもオケで練習したとき、「ジュリエットは14歳なんですよ？今のじゃ60歳ぐらいに聞こえます」と指揮者から何度も怒られたなあ。

バレエは3幕だから、休憩時間が2回。それぞれ20分間。
1階客席に下りて、オケピットを覗きに行った。
そこでも係員さんが待ち構えてて、悪さをする客がいないか見張りをしてる。

楽譜、手書きじゃないなあ。聞いたことのない名前のオケだけど、プロに決まってるもんね、ちゃんと誰かがコンピュータで清書したんだろう。
チェレスタとかパイプオルガンの音色も聞こえたけど、電子ピアノで弾いてたのかあ。
などなど、見るだけでも面白かった。

もちろん、劇の筋書は知ってるけど、とても入り込めた。
ロメオが死んじゃったことに気づいたジュリエットが短刀で自分を突くところなんて、涙が出ちゃったよ。

バレリーナさんの回転の具合に、オケの伴奏も合わせるのだと、ある指揮者が昔言ってた。
そんなところがもし見られたらよかったけど、あたしには無理だった。
指揮者まだ30歳そこそこだけど、うまくできたんだろうな。

カーテンコールで一通りバレリーナたちの挨拶が終わったあと、一人の男性バレリーナが下手に走り。
指揮者を連れて舞台に戻ってきたので、あたしは一番大きな拍手を送った。
まわりのお客、変に思ったろうな。

バレリーナ、みんなで手をつないで前に出たり後ろに下がったりするんだけど、指揮者は片方の手をバレリーナさんが一度も取ってくれないの。
かわいそう。仲間と思われてないから？畏れ多いから？
反対側の片方はちゃんと手を取ってくれてるのに。
そこだけ不自然に見えて、最後の最後で残念だった。

本日のオマケ

赤パプリカって、栄養豊富なんだってね。何が豊富なのか成分の名前は忘れた。

1個198円だから一瞬「高い」と思ったけど、あまりにも大きいので「おトク」と思って買ったよ。

パプリカは刻むだけでおいしく食べられるね。

最近暑すぎて、ランチに出かける元気もない。しばらく外食やめてるのに体重が元に戻らないのはなぜだろう・・・