鈴木秀美公開リハーサル

28日（金）

プロオーケストラのリハーサルを公開してくれるという。
電話予約が必須だけど、当日行ってみたら名前も言わずに通してくれた。

朝から土砂降りの日でね、少し気が重かったけど行って来たよ。
半蔵門線・都営新宿線住吉駅から歩いて5分ほど。
楽器を背負った人たちがあたしを追い抜いていく。
ホール手前で、団員さんらしき人たちは方向を変える。へえ、あっちに楽屋口があるんだな。

このオーケストラ東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団は、昔数年通ってたことがある。
月に一度ぐらい、仕事の関係でチケットをいただけた。
仕事に変化があって、行けなくなってから十年以上経つな。

コンマスその他、見覚えのある団員さんもいるけど、あの人もこの人も変わっちゃったかあ。
しかし雨なのにお客さん大入り。平日昼間、みなさんよほど毎日ヒマで困っているのか。
それとも、指揮者の熱狂的ファンなのかも。

指揮者は、泣く子も黙る鈴木秀美さん。
バッハが好きなら、この人の名を知らないのはモグリだ。
でもバロックじゃない普通の古典もやるんだね。

翌日の本番でやるのは3曲だけど、リハーサルを見せてくれるのはどの曲か当日までわからない。
とは言っても、最初の短い曲（前プロという）モーツァルト歌劇序曲でもないだろうし、2曲めのベートーベンピアノ協奏曲でもないだろう。
このリハーサルにピアニストは来ないんだから。

消去法で言って、メインのシューベルト交響曲8番「ザ・グレート」。予想当たり。
鈴木さんが指揮台に登場して、Ｖサインを全員に示す。
第２楽章をやるって。

シューベルトは晩年（といっても死んだのは31歳だけど）音楽の繰り返しが激しくなってね。
どの曲もなかなか終われないので、演奏するほうも聴くほうも文句をつける人がいる。
同じメロディの最後だけちょろっと変化をつけるんだけど、それを覚えるなんて難しい。
秀美さん「だからシューベルトはいつまでも暗譜できない」なんて言って、みんなもあたしも笑った。

秀美さんは、胸元にマイクを付けているので、指示が客席にもはっきり聞こえて大変うれしい。
音の出だしの雑音「チャッチャッ」（アタック）を強く、と何度かやり直しさせてうまく行く。

第2楽章だけで1時間経っちゃった。
公開はこの1時間だけ。
自分が指導を受けてるようで、とっても楽しかった。

12時から1時までだったのでね。
お隣のお姉さまのお腹の鳴る音が聞こえて、ちょっと可哀そうだった。
みなさん、リハが終わってもなかなか席を立たないの。
これから行くごはんの相談でもしてるのかも。

あたしも、駅の反対側のくら寿司に行ってみたかったんだけど。
雨が激しくて歩く気なくした。
このホール「ティアラこうとう」は、建物のなかにちゃんと軽食喫茶室がついてる。
きっと満員になっただろう。

本日のオマケ

なぜがこの日の夕飯写真撮り忘れ。

サバ缶のニース風サラダにはオレンジなんか混ぜたし、ズッキーニとプチトマトのガーリックチーズ焼きも頑張ったというのに。

しかたないので文字だけで自慢し、写真はその前日の残り物。

ラムの肉じゃががたくさん残ったのでホーローの保存容器に詰めておいた。そのままガスコンロの直火で温め、さらにそのまま容器から食べるという手抜きの極みを自慢したい。

食べ始めたらじゃがいもがのどに詰まったので、窒息防止にビールをば。味噌汁がまだ熱くて、飲めなかったから仕方なかったの。