3.11

応援旗 おでかけ

一昨日、11日月曜の話。

市民オーケストラに指導に来ていただいているトレーナー先生が、前回の練習でチラシを持ってきた。
震災の記憶を伝えるステージがあるので、よかったら来てくださいと。

あたしはこの先生の指導が大好きで。
少しでも先生が喜んでくださったら、と思ってそのチラシをもらいに行ったらね。
ちょっときまり悪そうな顔をされて。

「弦楽器は、コントラバスしか出ないんですよ」
あらー。ちょっと困るなー、と思ったけど、「じゃあいらない」とも言えないでしょ。

一応チラシはいただいて、うちで飾っておいた。
やっぱり、行こう。ちょっと遠いけど、ブログのネタになるし。
という腹黒い魂胆を秘めて、出かけた。

午後2時からと5時からの、2回ステージ。
よかった、2時だけだったら行けないところだった。
用事を済ませて、その足で立川へ。

立川駅から徒歩8分、YouTubeの道案内を動画で確認したにも関わらず、駅から進む方向がわからず。
あたしにしてはめずらしく勘が当たり、やっと動画で見覚えのある道路に出た。

立川ステージガーデンというその施設に着いたら入口が閉められてて。
「入れないんですか」とスタッフに聞いたら「あと5分で始まるのでまだ大丈夫」と言われ、ぎりぎりセーフだった。

プログラムらしい紙束が並んでるのでもらおうとしたら「カンパを」と箱を示された。
そうだった。入場は無料だけど、千円以上のカンパだけは必要。
手帳に挟んである非常用現金から千円抜き取ってモタモタしてたら「まだ2分あるから大丈夫ですよ」と声をかけられ。

なんとか入れてもらって、できるだけ前の席を探す。
先生の顔が見えそうで見えない、微妙な席があってよかった。
丸見えじゃ、お互い恥ずかしいじゃん。

施設のロビー、やたらぎっしりと飾りつけがされてるので写真を撮った。
東日本大震災で被災した着物をリメイクした服をこの日の出演者が着ている。
その時出た端切れで、「応援旗」を作る運動があるそうだ。

いつもは入場無料だけど、今回は能登半島の地震があったのでカンパを能登へ寄付することにしたそうだ。

演奏は、管楽アンサンブル。
モーツァルトのセレナード第10番「グラン・パルティータ」1曲のみ。
といっても、長いんだよ。7楽章、50分近くかかる。
総勢13名、コントラバス以外は木管楽器とホルンだけ。
指揮者はいない。

どうやって合わせるんだろうと思ったら、先生がしきりに横目を使うのでわかった。
左端のオーボエが首で小さく合図するのに全員合わせるんだ。

奏者たち、ほぼ全員が芸大卒。もちろん先生も。
そりゃあすばらしいわけだ。

ホールとはいえない、建物のロビーだったけど、天井が高くて壁が木材で。
音の響きも、本当にすばらしかったよ。

30歳ぐらいまで、吹奏楽にさえ抵抗があった。音の響きが、普通のクラシックでは聞き慣れないのでヘンに感じて。
こんなことではいけない。聴き手としてのレパートリーを増やすのが、あたしのライフワークのひとつ。
吹奏楽も少しずつ聞き始めて、管楽アンサンブルもたまに。
この曲は知らなかったので、一応YouTubeを流して軽く予習はしたけど。

最前列に、見たことのない楽器が2本あった。
サックスみたいに小さいラッパが上を向いて付いてる。
クラリネットみたいな音だから、最初は「バスクラリネット」かと思った。でもそれほど低い音じゃない。
「バセットホルン」ていうんだって。ホルンという名前だけど、クラリネットの一種。
モーツァルトが好きだった楽器。名前だけは知ってたけど、こんな音だったのかー。

演奏が終わって、お客は帰る人もいれば展示をじっくり見て回る人もいる。
奏者たちも、退席しないでその場でおしゃべりしてる。
先生に挨拶した方がいいのかな。でも何ていえばいいかわかんない。
お客が少なくならないうちに、そーっと出た。

お腹空いた午後6時。
おしゃれな飲食店がたくさんある。
パスタが食べたかったけど、一軒目はカップルだらけ、オシャレすぎて入れなかった。
二軒目もオシャレだなあ。でも立て看板のメニューが魅力的。
ガラス張りの店内を見たら、カウンターで若い男子が一人でなにか食べてる。
おひとりさま用席か。じゃ、入っちゃえ。

カマンベールがどーんと乗ったパスタと、ワイン1杯だけもらおう。と思ったのに。
店員さんのお勧め上手。アボカドタルタルの前菜も欲しくなっちゃった。
じゃあ、カマンベールパスタはボリュームありそうで、食べ切る自信がない。
諦めて、スモークサーモンときのこのジェノベーゼにしたよ。

まずは、スパークリングワイン。でへへ。
ツマミが欲しいな。すきっ腹に飲み干したら、酔っぱらっちゃうよ。

目の前の厨房で食パンを焼いてるのが見える。
焼けたトーストの四つ切りを、素手で熱そうに次々に取り出してる。
トング使ってほしいぞ。

「お待たせしました~」と二皿持ってきたので目を剥く。
ネギトロとアボカドのタルタルは、いい。
もうひとつはマスカルポーネの突きだしだって。

タルタルの下の酸っぱいソースがむちゃくちゃおいしかった(語彙)

さっきたくさん焼いてたトースト付き。
そうか、突きだしだから大量に焼いてたのね。

マスカルポーネに掛かってる黒い粉は、胡椒かと思ったけど何の味かわからない。
そして、マスカルポーネはとっても甘い。ワインのつまみにはならないので、デザートとしていただいた。

パスタ、とても熱い。こんなに熱いのにジェノベーゼの色が飛んでないのは上手だなあ。
普通においしい。
やっぱり、カマンベールが食べたかったな・・・でも無理して食べ切ってあとで苦しむのが見えるようだ。

ごちそうさまでした。

(オマケ)

女の子みたいな可愛い店員さんがトーストを焼いてたんだけどね。

焼きすぎちゃったと思しき焦げトーストがまとめて棚上に置いてあった。

捨てずに取っといて、何かに再利用するんだろうね。フードロス対策が見えた。

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コメント

  1. うなゆき より:

    K361 長い… 長すぎる
    第三楽章が有名みたいだけど、よく分からず
    最初に第三だけ先に聴いた方が良かったかも
    作戦失敗でござーる

    3.11 この文字のインパクト
    今の日本で一番の文字ですね

    • よはねす よはねす より:

      だからー、長いよって書いたのにー。チャレンジャーね。あたしでさえ真剣に聴けず、流してただけです。生演奏だからこそ真面目に聴き入りました。管楽器って、息の楽器だから、先生の息に合わせてあたしも吸ったり吐いたりして遊んでみましたよ。遊ぶって雰囲気の場じゃなかったですけど(;^_^A

  2. にゃんた より:

    ネギトロとアボカドのタルタル。
    これは可愛くて美味しそうで良いねー。
    映える、映える(^^)
    でもカマンベール丸ごと1個のパスタも見てみたかったなあ。カマンベール丸ごと1個のホイル焼きなら和民で頼んだことあるんだけど。

    • よはねす よはねす より:

      わーん。あたしが一番、見てみたかったんですよお( ノД`)シクシク…大喰らいだけが自慢だったのに、もう自慢できることが無くなってしまいました_| ̄|○