新人さんいらっしゃーい

音楽

きのうは月に一度の平日室内楽。
コロナが落ち着いたので、このところ新しい入会者が毎月のように来てくれる。

1曲め、モーツァルトの弦楽四重奏曲を割り当てられた。
三人集まった。あと一人、誰だ?「今日、初めての人が来るんですってよ」あら、楽しみ!

新人さんと初対面するの、大好物。
こっち側、できあがってる集団に、一人だけ入ってみようとしてる人の気持ちは想像できるよね。
なんとか緊張を解いて楽しくすごさせてあげたい。
なんだろうこの優越感。

来た来た!部屋の入り方がわからなかった新人さんを幹事さんが連れて戻ってきた。
あれっ。背が高い。男性か。
軽くご挨拶。今までオーケストラの中で弾いてて、室内楽は初めてだそうだ。

YouTubeで楽譜の動画を見ながら練習してきたというだけあって、何事もなく弾けてらっしゃる。
あれはいい機能だよなあ。いい時代になりました。

一度弾き終わって「今ので大丈夫でしょうか」と、恐る恐るって感じで我々に聞く。
「全く問題なし。あんしーん!」あたし、今考えたらかなり偉そうな発言だな。

ここで一番のベテランさんが「もっともっと大きく弾いて大丈夫ですよ」とアドバイス。
よはねす「そう。わたしも室内楽始めたころ、『もっと大きく』って、そればっかり言われました」

もうひとり、経験の浅い人がいる。
ここの室内楽に入ってからまだ3か月めぐらいのチェリストさん。

彼女が言うには「わたしチェロ初めてまだ3年で全然弾けないんですが、もう開き直ってずうずうしくやってます」
彼女なりの励まし方だな。
そうなのかー。この人と前回アイネクライネをやったとき、あまり弾けないけど彼女楽しめてるかな、と心配になったんだ。
でも、どうやらこれなら続けてくれそうだ。
「ぜんぜん、ずうずうしくなんかないですよ!」と、あたしは本心から言った。

今回、その男性は「お試し」参加だそうだ。
会費の徴収なし。
われわれの室内楽はあちこちに支部があってね。わりと大きな組織なのよ。
近隣の支部の特徴とか雰囲気を男性にみんなで教えてあげる。
「いろいろ行ってみるといいですよ」という人もいる。

初心者なら、ここが一番向いてると思う。みんな優しい、幹事のオババ以外は。
前回、教えてくれた人がいたよ。
あたしが「ここはみなさんとても優しい人ばかりですね」と言ったら。
たまに強い人が入ってきても、いつの間にか来なくなっちゃって、優しい人だけが残る。
それは、幹事のオババがうまーく操ってくれてるからなんだって!

うへー。あたしの親友がオババから締め出されたけど、あんなことがよくあるんだろうか。こわ。

お試し男性はそこでお帰りになった。
曲と人の入れ替えでわさわさしてるので、ちょっと離れたところからお見送り。
「○さーん、またやりましょうねえ」と手を振る。

2曲め、テレマン「ターフェルムジーク」数カ月前、一度やったことがある。
今回は、1曲めのチェロさんがこの曲も一緒。
あたしのピアノの左手が、チェロと全く同じ音を弾くの。だから、チェロさん喜んでた。
あたしもうれしい。チェロさんのガイドになれて、とまさか本人には言えないけど。

1曲めのモーツァルトも、2曲めも、どっちもチェロさんが進み過ぎたり遅れたりすると小節数を教えてあげたよ。

ここで、エントリー者のフルートさんが発言「この曲発表会に出すからこのメンバーで来月もやりましょう」
ええっ。キイテナイヨ、とチェロさんと目を合わせる。
でも、そうだな、今回1時間練習して最後にやっと合ったところだから、もっとたくさん練習してもいいな。

練習が終わって帰るとき、ぐうぜんこのチェロさんと二人で駅まで歩いた。
全然しゃべらない人だと思ってたのに、人が変わったように饒舌。
今までは緊張して、しゃべるどころじゃなかったのかも。
今回は、よっぽど楽しかったみたいだ。よかったなー。あたしも楽しかった。

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コメント

  1. にゃんた より:

    新人さんの気持ちわかる。きっと転校生の気分だよね。
    すでにできてるコミュニティーに入っていく気分、結構大変だよね。
    あ、転職の時もそうだった。
    男の人、このまま仲間になってくれるといいね。
    じゃないと4重奏できないんでしょう?

    ターフェルムジーク。
    ムジークはわかる。音楽だよね(^^)

    • よはねす よはねす より:

      はい、おとなしそうな男性、この支部の雰囲気にぴったり。入ってくれるよう精一杯愛想作りましたよ。
      ムジーク=音楽、正解です!ちなみにターフェルは英語のテーブル、合わせて「食卓の音楽」と訳されます。
      貴族のお食事中のバックミュージックとして作曲されたので、お食事の邪魔をしないようあくまでヒソヒソ静か~に演奏しなくてはなりません。