ブラームス五重奏忘れられていた

わが室内楽サークルにクラリネットさんが来て、2年目に入っている。

クラリネット入り室内楽といえば、まずはモーツァルトの五重奏。
1年目は彼がそれをエントリーして、あたしもメンバーに割り当てられた。
名曲だから、幸せだったよ。

次にあたしがエントリーして、モーツァルトのクラリネット三重奏に入ってもらった。
これはあたしのピアノがヘタすぎて大失敗。

次にピアノのN田さんがエントリーして、ブラームスのクラリネット三重奏を今やってる。

さて、その次はどうしよう。ってクラさんが迷ってる。
クラリネットが入る室内楽って、とても少ないんだ。

次に思い浮かぶのは、ブラームスの五重奏。
これは、モーツァルト五重奏の次に有名と言える名曲なんだけどね。
難点は、かなり難解な曲ってこと。

でも、でもね、ブラームスなんだよ。あたしの大好きな。
できるものならば、このチャンスにやりたい。
これを逃したら、もうチャンスは死ぬまで巡ってこない気がする。

クラさんから呼び止められて、そんな相談をされた話は以前ここ(5月22日の一番最後）で書いた。

その時「ぜひ参加させてほしい」ってお願いして、これで確約された！と喜んでいたのだけど。

こないだの発表会のあと打ち上げの席で、クラさんがまた発言した。
「ブラームスの五重奏やりたいんですが、プロでも嫌がられるんですよ」

そんな曲なのに、やったことがある人がサークル内にはいるんだねえ。
「あれ、第二楽章は大変！難しくて」って即座に返す人がいたよ。

クラさん「○○さんからは、”やりたい”と言ってもらったんですがね」
その場にいたS崎さんが「私も入りたい」という。
S崎さんはものすごく上手なんだけどね、あたしと同じ楽器なのよ。

すいませーん、あたしもう、入れてもらうってお約束できちゃってるんですー。

S崎さん「あらま」って感じだったけど、驚いたことにクラさんが。
「え、よはねすさんにその話、してましたっけ」だって。

がびーん（昭和語失礼）。ショックで笑っちゃったけど
「(つд⊂)ｴｰﾝ、忘れちゃったんですかあ。もう練習始めちゃってるんですよ」と、なんとか言い返した。

クラさん、ほんとに忘れたのかなあ。「ごめんなさい、ごめんなさい」と言ってはくれたけど。
もしかしたら、あの時「確約された」とあたしが勝手に思い込んだだけだったのかも！

S崎さんは二種類の楽器ができるので、もうひとつの方でどうですか、とあたしは聞いてみたんだけどね。
彼は音楽に対してはアグレッシブだけど、社会性はとてもある人。
「次期は私、やりたい曲があってクラ五重奏はできないかもしれない」と、その場で言ってたような気がする。

そんなことがあって、昨日。クラさんからメールが来たよ。
「先日のお話の続きです。S崎さんは次次回は難しいようです。よはねすさん担当して頂けますでしようか？」

もしかしたらS崎さん、気を遣って辞退してくれたのかも。
逆に、あたしが辞退すれば必ずやすばらしいブラームスになること間違いない。

S崎さんを差し置いて参加するからには、わたしも練習がんばります。どうかお許しください。
と、返信した。

いっしょに組みたい人がいる場合は、こうやってネゴしないと誰と組むことになるかわからないからね。
クラさんすごく上手だし難曲だから、もし幹事さんにお任せしたらヘタなあたしは恐らく入れてもらえないと思う。
クラさんが忘れた、ってことにしてでも入り込むあたし。

今は特別オケで頭がいっぱいで、クラ五重奏の練習は休んでる。
だけど、あれが終わったらもっと本気で五重奏の練習しないとなー。