セレブっぽいお姉さん

相変わらず雨だけど、歯医者の予約があるおかげで出かけられた。

元職場近くなので電車で行くんだけど、駅からちょっとばかし離れてるので軽くウォーキングはできる。

いや。白状しよう。ウォーキングよりも、歯医者近くのランチが楽しみなのよん。
魚介専門イタリアン。

12時前に入れた。お一人様はいつも入り口横の大テーブルに案内される。

真ん前のおじちゃまは何やら大急ぎで大量のサラダと格闘中。
店員さんが、生のお魚を持って来て「これでよろしいでしょうか」と見せてる。

横のアラサー美人さんはデザートをご所望、内容の説明を受けてる。
あら。お食事内容は見えないけど、グラスワインも置かれてる。

いいなあ。
店に入る前確認したけど、ランチはドリンク付きで1500円、デザート付けると2000円。
ランチワインは600円だよ。
あたしも、デザート無しでワイン付けようか、って一瞬迷ったんだけど。
「ランチAコースで、飲み物はエスプレッソ」と告げたら店員さん「かしこまりました」というが早いかくるっと踵を返しちゃった。

おじちゃまのご所望されたのは、どうやら500円増しの一尾丸ごとオーブン焼き。
先ほど見せに来たお魚がこんがり焼かれて、おじちゃまの前に置かれた。
おじちゃまの前にだけ、オイルやビネガーのトレイが置かれてる。

ねえねえ、お一人様ってみんな+α付けるものなの？
いや、それならあたしだけ、見た目で「コイツは最低料金コースだな」と見抜かれたってことかしらん。

あたしがの頼んだAコースは、パスタか魚料理が選べて、サラダパンドリンクが付くの。
いつでもパスタが食べたいんだけど、前日に食べたのがツナと玉ねぎだったでしょ、ここもおんなじ。ツナが本マグロになっただけ。
なので、パスタじゃなくてブリのグリル・サルサヴェルデにしたよ。

サルサは、ソースね。ヴェルデは緑。
イタリアンパセリとアンチョビと白ワインヴィネガーだって。
サルサヴェルデって、イタリアンのレシピ見てると何度も出てくるから、食べてみたかったんだあ。
おいしいけど、こんなに酸っぱいものだったのか。ドレッシングだな。

ブリは半分レア。しっとりして、とってもおいしかった。
ビーツの大きいかたまりは絶対缶詰じゃない。ちょっとほくほくしてた。
白いクリームはマッシュポテトかなあ。いや、なにかまぜてピュレになってる。
付け合わせの茹でた青菜はなんだかわからない。イタリアでは青物はみんなこれでもかというほどくったり茹でるそうだけど、歯が痛いあたしには大変ありがたい。

お会計しようとレジに並んだらね。
先に出て行ったはずのアラサーお姉さんが戻ってきて。
どうやら、お財布忘れたサザエさんだったようだ。

でも、特に慌てることも恥ずかしがることもなく、感じ良く「うち近くなんで取りに行こうかと思ったんですが」などと話してる。
はあ。こんないい場所にお住まいなのねー。
で、デザートにワインなんか付けちゃうんだ。どういう御身分かしら。

彼女のお会計の額が、聞こえちゃった。3100円。
え。Aコースじゃない。前菜もついてるやつだ。すっごーい。
あたしの考えるセレブ像って、まさしくこんな感じ。

あたしも、たまになら出せないこともない。
たまーーに、セレブごっこしたくなったらデザートとワイン付けてみようか。

ところで歯が痛い

ランチの前に、歯医者さんだったのよ。
今回は治療じゃなくて、クリーニングだけだったんだ。
ランチが食べたいので、いつも午前中遅めの時間に予約してる。

前回治療した歯は、だんだん痛みが強くなってきた。
なので、その歯の周辺はあまり触らないようにしてくれた。
クリーニングは衛生士さんで、終わったらお医者様が見に来てくれる。

先生、こわごわと「その後どうですか～」と。
時々痛むようになってたんだけど、だんだん痛む時間が長くなって。
「歯で脈が取れることもあるんですよ！」と笑いながら報告した。

根っこが割れてるのかもしれない。やっぱり、近い将来抜くことになりそう。
そしたら2本めのインプラントだ。

１本めも、この先生にやっていただいた。
その時はお勤めしてたから確定申告で医療費控除使えたんだけど。

無収入の身ではそもそも納税してないんだから、還付もあるわけない。
インプラントは自由診療だから、高額医療費制度も使えないし。

あーあ。思わぬところで、無収入って辛いんだなー。
そして、歳をとると、思った以上に医療費ってかさむのね。

本日のオマケ

夕飯も魚。出かける前からサバが食べたくて、冷凍庫から出しておいたの。
レモンの皮のみじん切りをマヨネーズに混ぜて、さばに塗ってからグリル焼き。
マヨネーズの油分のおかげで、皮が焦げ焦げにならないそうだ。

いつも2枚いっぺんに焼いて、1枚は後日別の料理に使う。
食べるほうの切り身にはレモンの輪切りを乗せて。