とある音楽アンサンブル団体

滝野川会館大ホール 音楽

けっこうスゴイ音楽団体を発見した。
時々耳にする「アンサンブル」っていう団体、謎だったんだよねー。

室内楽よりは人数が多いけど、オーケストラと言えるほどの人数はいない団体をこう呼ぶ。
ぐらいのことしか分かってなかった。

きのう行ったのは「アンサンブル駒込」、ネット情報「オケ専」で演奏会が紹介されていたので。

いや。どうも、「お披露目会」と銘打ってるのは、演奏会と呼べるレベルに達していないかららしい。

この団体はちゃんとFacebookを持っており、覗いてみただけで衝撃的演奏だった。
へええ。もう本番が近いのに、こういう音出してて大丈夫なの、って心配した。

迷いながらも行ってみた理由は3つある。ひとつは入場無料だから。
2番目に、近隣地区だけど全く行ったことがない場所だから土地勘を作りたく。
3番目は、ブログのネタ作りだよ。

会場「滝野川会館」は3つの駅が使えるけど、京浜東北線「上中里」駅から歩いてみた。

立派な建物でびっくり。でも中はバリアフリーじゃないのね。トイレも和式あり。

まず、開場した時にはオケメンバーはもう舞台上にいて、個人練習をしていた。
多くの演奏会では、始まりのベルが鳴ってしばらくしてからおもむろに団員が舞台にぞろぞろと入場する。

お客さんは意外と詳しい人も来ていたようだ。
あたしの後ろで「板付き」とか「そんなに第4楽章が心配なのか」とか話してる声がする。
第4楽章ばかり練習しているのがよく聞こえたんでね。

「板付き」ってのは、今回のように舞台上に奏者が最初から並んでいることをいう。
今年の夏、あたしが参加したフェスティバルでは舞台が狭かった(参加人数が多かった)ので「板付き」スタイルだった。
このとき、あたしは初めてこの専門用語を知ったのだった。

舞台上には、団員だけでなく、なんと指揮者までいて、ピアノ椅子に座ってみたり客席を見上げたり。

夏のフェスティバルで会ったゆうこりんが客席に入って来たので、びっくりして目で追ってたら、指揮者がじっとあたしのこと見てたよ。
ゆうこりんは、このブログに登場させたことのない人物。
仲間からそう呼ばれていたかわいらしい名前とはうらはらの、かなり迫力ある体型で。

たぶん腕前はプロ並みだと思う。
ゆうこりんのダンナ様はあたしと面識があって、ほんとにプロ並みにうまいから。

ええっ。この人が聴きに来るぐらいなら、期待していいのかしら。

しかし。
Facebookで聴いていた以上の音は出てこなかった。
木管楽器だけはまともな音なので、なんとか曲になっている感じ。
低弦(ビオラとチェロ)も、なんとか。
言っては悪いけど、バイオリンたちが、かなりの破壊力としか言えない。

特にこのメインのベートーベン交響曲7番は、2年も練習してきたんだって。
2年前に初めてバイオリンを手にした人が多いのか?って思っちゃった。
ボウイング(弓の上げ下げ)を合わせることもできないらしい。

コンミスよりも、なぜか第二バイオリントップの人の方が上手そうに見える。
あ、コンミスとはコンサートマスターが女性の場合こう呼ぶ。コンサートミストレスの略。

まずね、1曲めを演奏する前に、指揮者が指揮棒じゃなくてマイクを持ったところからびっくりさせられた。
この団体のコンセプトは、エキストラを入れないて自分たちだけで演奏すること。
エキストラの音に頼ってやっと聞いてもらえるの?それでは自分たちの演奏ではなくなっちゃう。
どんな人も切り捨てないで、一緒に音楽を作っていきたい。
目的は演奏会ではない。

これは、あたしの考えとほとんど一緒だな。
演奏会のために練習してるんじゃないもん、あたしは。
練習で、指揮者のひとことによってみんなから全然違う音を引き出してもらったら、それが一番感動する。

まあね。うちのオケのようにお客様から1000円も入場料をいただいている限り、そんなことお客さまには絶対言っちゃいけないんだろうけど。
ここのアンサンブルは入場無料だから、大手を振って言ってもらっても構わないぐらいだ。
でも、指揮者が誠心誠意、1曲ごとにそんな話をしてくれたよ。

もうひとつ個人的によかったのは、2曲めのショスタコーヴィチのワルツ。
このプログラムを読むまではあたしもずっと「ジャズ組曲第2番」だと思ってた。
それは間違いで、正しくは「舞台管弦楽のための組曲」の、ワルツ第2番だそうだ。
しかも、聞き間違いでなければ「最初は弦楽四重奏だった」と言ってたよ。

YouTubeで探したら、ほんとに楽譜の動画があった。
実際の演奏もひとつだけ見つかった。広告が長いからここには載せないでおくね。
みんな「ジャズ組曲」って紹介されてる。
あたしの持ってる古い辞書では「ジャズ-バンドのための組曲op.38」となってる。

ワルツだけだとほんの3分ぐらいの小品だから、遊びとかイベントの時ぐらいしか楽しめなさそうだけど。
楽譜、欲しいなあ。

このあとは自宅に戻らず、直接歯医者に行って。
時間が余って困るかと思ったのに道に迷ったのでちょうどいい時間になった!

行くときと帰る時で違う駅「駒込」を使ったせいもあるけど。
おかしい、と感じて思いついた。

ブログお友達のにゃんたさんが教えてくれたアプリ「ルートヒストリー」を使ってるの。
これ、歩きながら軌跡が地図に示されるのはたぶんグーグルマップと一緒だけど。

おかしいと思ってからグーグルマップを探して起動して、ってやるだけで情けなくなるから嫌いでね。
ルートヒストリーなら、初めて行く場所で最初から起動させてるのですぐに見られるのがいいな。

16000歩歩いて時間もなくなり。
それでも予定していた夕飯はどうにか作った。
かなり粗末なので写真小さくしておく。

ネギが焦げた~

・長ネギとじゃがいものブルーチーズ煮
・辛ラーメンの残り汁にからし菜を追加したスープ
・せん切りキャベツにゆで卵、正体不明ドレッシング

ワインのコルク抜きが曲がってコルクが崩れちゃって、くずがグラスに浮いてる。
コルク栓のちゃんとしたワイン滅多に買わないから、コルク抜きがなかなか上達しない。

もっとたくさん飲んでうまくならなきゃー。

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コメント

  1. にゃんた より:

    板付きっていうとかまぼこを連想しちゃう。
    板わさ、すきです。
    ルートヒストリー教えてくれた人はぼくじゃない、と思う。
    ぼくバッテリーの関係で起動させたままで地図使うことあまりないから。

    長ネギとじゃがいものブルーチーズ煮、なんかとっても癖があって美味しそう、です。

    • よはねす よはねす より:

      ホントです。あたしも今年初めて聞いたときかまぼこしか脳裏に浮かばなかった。
      ルートヒストリーはにゃんたさんから聞いたと思ったけどなあ。こういうのもあるよ、って。最初は通信費が気になってたのですが、どうせ初めて行くところしか使わないので大したことないようです。バッテリーはにゃんたさんには大変ね。
      長ネギとじゃがいもにブルーチーズの組み合わせのレシピ、よく見ます。相性最高です。

  2. うなゆき より:

    何かドラマチック
    プロはだしの貫禄有る女性の入場
    そして座席には既に別のご婦人が座って、周囲を睥睨している
    思わずそのご婦人を見てしまう指揮者

    指揮者怯えてしまっただろうなぁ

    • よはねす よはねす より:

      ふははははは。黄金バット笑いをしてしまった。
      指揮者、写真に後ろ姿がチラッと写ってるんですが、後ろからみたら葉加瀬太郎そのものの、これまたドラマチックな方でしたよ。
      ネクタイも赤っぽく、腕時計はバンドまで真っ赤っかなの。