たまには有料コンサート

おととし、五嶋みどりちゃんが来日するというのでチケットを買ったら、コロナのせいで中止、払い戻しになっちゃったんだよね。
マジですかー( ；∀；)と落胆したもんだ。

ふと、今年は来てくれるんじゃないか？と思い出して検索したら、もう販売開始されてる。
なんでだよー。おととしはサントリーホールメンバー優先枠で早く買えたのに、今年は連絡がないじゃないか！

プンプンしてたせいもあるのか、たぶんおととしと同じプログラムなのにすぐ買う気になれず。
ほっといたら、2週間後ぐらいにやっと案内のメールが来たよ。ほんとにムクれた。

その代わり、もっと気になるコンサートを見つけたんだ。
樫本大進（バイオリン）と藤田真央（ピアノ）その他二名ビオラとチェロはあたしの知らない人だけど。
なによりプログラムがいい。
この前あたしも半年かけて練習したモーツァルトのピアノ四重奏、オケ仲間がやってるのを聴いてすごかったメンデルスゾーンピアノ三重奏に、よはねすブラームス様作曲ピアノ四重奏、この最終楽章を聴いて血沸き肉躍らない人がいるだろうか、いやいない。

これに比べたら五嶋みどりちゃんで聴きたいのはベートーベンピアノ三重奏1曲だけだもんなー。
行ったらきっと圧倒される演奏を聴かせてくれるのは間違いないけど、好きじゃない曲だと楽しさが半分以下になってもったいない。

というわけで、きのう夜のコンサートをそりゃあ楽しみにしていたわけです。
距離的には頑張れば自転車で行けるけど、夜に自転車に乗ったことはない。怖いから電車しか考えられない。
電車に乗るなら、ついでに遠くの図書館にも寄れる。片道の電車賃ぐらい節約できる。

夕飯を早めに食べる→図書館→サントリーホールへ移動、ネット購入済チケットを発券→時間あったらバビーズのケーキを食べる→コンサート
と、予定を立てた。

電車に乗って乗り換えてる時に気づいた。図書館に返す本を持ってくるのを忘れたことに。
出だしから、つまづいたよ。早く返したかったのに。これから2日間雨の予報、雨の中返しに行かないと貸し出し期限過ぎちゃうよ。
仕方ない。自分が100％悪い。
道中読む本を持ってきたのだけが救いだ。
時間がとても余ってしまったけど、アークヒルズのスターバックスでたっぷり本も読めた。
焦ってすごく暑かったから、久しぶりにフラペチーノ、ダークモカチップ。

バビーズのケーキ？毎回ここに来たら食べたいと思ってるのにね、今回は夕飯食べ過ぎて食べられなかったよ。
次回チャンスがあったら夜ごはんをケーキにしなきゃ。

コンサートは2階席、ピアノの蓋で真央くんの顔が見えないな。
と思ったら、けっこうのけぞって弾いてくれるので顔も堪能できた。
楽譜にない装飾をいっぱい散りばめて、そのたび満足そうに微笑むのがよく見えた。
短いカデンツァまで付けてくれたよ、きっと真央くんのオリジナル。

妹よ、カデンツァって知らないだろ。協奏曲で、オケがパタッとやんで、独奏楽器がこれ見よがしに一人でソロの技巧をひけらかす部分だよ。
なんで悪口みたいにしか書けないんだろあたし。性格ゆがんでるの今まで気づかなかったわ。

樫本大進をテレビで最後に見たのは10年以上前、「どうかこれ以上太らないで」と祈ってたのに、いつの間にこんなにスリムになってたの。
なのに貫禄充分な演奏で、これも満足満足。

藤田真央ってテレビのレギュラー持ってるの？番組からお花が届いてたよ。
へー、お誕生日だったんだ。おめでとうございます。

あたしの隣の席の人のスマホ（たぶん）がバッグの中で鳴りだしたのはちょっとびっくりした。
このホールは電波が入らないようになってるので、きっとアラームだったんだろう。
やっぱり電源切ったほうが安心だよね。
こないだふるさとホールに行ったときも、「マナーモードではなく電源をお切りください」と言われてたのにずっと着信を鳴らしっぱなしの人がいた。あれはムッとしたな。
ゆうべのお隣さんは「え、うそ」とつぶやいたけど割と早めにバッグから取り出せたみたい。
幸い音量もごく小さくて、ちょうど楽章の切れ目だったけどアラームが鳴りやまないうちに次の楽章の演奏始めちゃったぐらい。

ほぼ満員の客席から何度も拍手で呼び出され、ステージ上で互いにハグしてたけど真央くんは肩を組むだけでハグはしてなかった。女性ビオリストとは肩も組まない。背が合わなかったのか、女性に触れるにはまだためらいがある年頃なのか。

アンコールはなかった。そりゃあったらうれしいけど、本来はあって当たり前のものじゃないから。

さて、今日は雨の予報が少しずれて、午前中なら降らないみたいだ。
急いで自転車飛ばして遠くの図書館に行くのが本日の予定、決定。