おどろおどろしい話じゃないよ。
珍しい死に方というだけ。でもショックだった。
なんで、そんな話になったんだっけ。
音楽仲間のアコちゃんは、実母とお姑さんを相次いで亡くしたばかりなのね。
もう長いこと施設に入られていたそうで、「全く食事を受け付けないのでそろそろ危ない」とは言われてて。
だからその覚悟はできていて、一番心配していたのは発表会とぶつかること。
運悪く、お姑さんの方が本当に重なっちゃった。
でも、その前にアコちゃんが突然口を開いたことがある。
「うちの父の死んだ理由、知ってる?白内障手術で死んだの」
ええっ?どういうこと?
にわかには信じられないよね。
あたしたちぐらいになると、周りじゅうに白内障手術した人、山ほどいるでしょう。
「1回めは、普通に手術したの。1週間後にもう片方の目を手術したら。」
アレルギー、たぶんアナフィラキシーショックってやつだそうだ。
ああ。聞いたことはあるね。
ハチに初めて刺されて、その時はまだいい。
2回めに刺されたら激しいアレルギー反応が起きて、っていうやつ。
しかし、白内障手術でどんな薬を使ったんだろう。
抗生物質とか、瞳孔を開く薬とか、たくさんあるよね。
手袋のラテックスアレルギーも、皆無とはいえない。
AIによれば、消毒のポビドンヨードも皮膚で軽く済んでも眼の粘膜には強く出ることがあると。
そんなに難しいなら、医療事故と言っても病院の過失じゃないなあ。
不運を受け止めるしかなさそう。ああ、かわいそう。
美容師さんの場合。
半年ほど前に、あたしの行ってる美容院の美容師さんも白内障手術したの。
それまでね、毎回「終わりました、はいどうぞ」と手鏡を渡されて後ろ姿なんかを見せてくれるんだけど。
後ろよりさ、前髪がひと筋、長い毛が残ってるよ。
ああ、美容師さん、見えてないんだなーってことがほぼ毎回だったの。
前髪のひと筋ぐらいなら、自分で切れるから、何にも言ったことはない。
だから、白内障手術で2週間休みます、って言われたときは困るどころかうれしかったよ。
で、2週間待って行ったら、なんと両目をいっぺんに手術したから休むのは1週間でよかったんだって。
ひえー?両目開けられないなら、生活できないじゃん。
片目ずつの手術だって、術後電車なんかに乗って帰っちゃだめって言われるんでしょ?
美容師さんも、だから病院までダンナ様にお迎えにクルマでお迎えに来てもらったそうだ。
彼女はなるべく店を休みたくないのも、一度に両目やる理由のひとつだったみたい。
で、もし両目いっぺんにやるなら、二度目のアレルギーは起きないで済むのか?って思ったの。
美容師さんの行った病院は、白内障手術専門。それだけしかやらないんだって。
まるでベルトコンベアーに乗せられたように、流れ作業でたくさんの患者さんが次から次に簡単に処置されていくんだって。
万にひとつあるかないかわからないけど、そこでアレルギーなんか起こす患者がいたら流れ作業もストップするわな。
またAIに聞いた話だけど、両目いっぺんに手術してもアナフィラキシーは起きるそうだ。
こわいこわい。
オーボエ兄さんも、4月ごろ白内障手術したんだよ。
彼が「忙しい」と言いだしたころ、続いて奥様も白内障手術をするのでサポートが・・・とか口走ってた。
アコちゃん、その時は何も言わなかったけど、お父様のことが頭をよぎったことは間違いないよね。
言いたいけど、言えなかっただろうな。
本日のオマケ

夕飯のメインは、白菜の生姜焼き。・・というレシピを見ながら作り始めたら、生姜がなかった。生姜がないからしょうがない。誰か笑ってくれないか。
ごま油で焦げるまで焼いて、酒と醤油と、ホントは生姜も混ぜたものを最後にジャーッとかけるだけ。
ブロッコリーが安かったから、野菜が届く日だったけどつい買ってしまった。小さくてかわいいでしょう。・・・もちろん普通の大きさのブロッコリーの、脇芽がいっぱい付いてたの。

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