音楽三昧のあとに

きのうはね、行きたいコンサートがふたつあったんだ。

違うホールで、同じ時間。
ひとつは「バロックダンス」バロック時代の舞曲に、実際のダンスも見せてくれるらしい。4000円。
もうひとつは弦楽合奏、無料。

ちょっと迷ったけど無料の方を選んで行った。

現地でもらったプログラムを読んで驚いた、アマチュア団体なんだけど、大学から始めた人はほとんどいなくて、大人になって初めて楽器を手にした人ばかりだって。
見ていると、腕前に相当バラつきがあるのがわかった。
弓をほんの5センチぐらいしか動かさないで、よく弾けるね。いや、弾けてない。
でも音程は悪くないよ。練習を積んだんだろうね。

1曲目、ハイドンの交響曲。全く聞いたことが無い。
あたしのオケでも今度ハイドンを初めてやるから、どんなもんかいなと思ったけど、思った通り面白くないな。

これなら、バロックダンスにした方がよかったかな。ちょっぴり後悔を感じる。

2曲めはモーツアルトのバイオリン協奏曲4番、これなら有名。
これに期待して聴きに行ったのに、ずっとウトウトしてしまった。
上手じゃないオケって、ハラハラするから眠くなることはほとんどないはずなんだけど。
でも独奏バイオリンが譜めくりに失敗して空白が起きたのはしっかりわかったぞ。

ここで、休憩時間になった。
眠気ざましにロビーに出て、自販機で紙コップコーヒーを飲んだら冴えて来た。

休憩後は、ベートーベンの弦楽四重奏曲4番。これを、コントラバスまで入れた弦楽合奏版に編曲したもの。
実はベートーベンの音楽はどうも嫌いでね。全く期待してなかったの。
しかし、あれっと思った。これ、来月の室内楽で自分がやる予定、こないだプリントしたばかりの曲だ!
俄然わくわくしてきた。
ほかのお客まで反応がいい。いちいち曲に合わせて頭を振ってる人、楽譜をコピーしてきて膝の上に広げて見ながら聞いてる人もいてびっくりした。
普通は演奏が始まる前に客席は照明が落ちて、プログラムも読めなくなるのに。
明るいままで、よかったね。

たまたま、うちから近いホールの事業一覧を見て見つけただけの演奏会、楽しませてもらった。
アマチュアでも有料は多い。東大オケなんて、ホールによって値段違うけど何千円もするよ。
無料なら行く、っていうあたしみたいな客しか来なくてもいいのは実力に自信がないからなのか、メンバーがみんなお金持ちなのか。
およそ2時間、立派な演奏会だった。

帰ってきたら4時すぎ、ちょうどこれから楽器練習できる。
さっそくベートーベン4番を楽しんだ。

毎晩、6時50分になると体内タイマーが作動する。
料理をしてても、ほぼ毎日ピタッと時間がわかって、FMラジオをつけるの。
天気予報、ニュースに続いて音楽番組をルーチンの楽しみにしている。

それが、きのうは。なんかアナウンサーが興奮してる。
えー、今晩はサッカーの中継だって?
なんでそんなものをFMでやるのよ。必要がないじゃん?
ああ、AMのニュースを削るわけにはいかないのか。じゃああきらめよう。ニュースだけ聞いて、スイッチを切った。

めったにない、無音の夜だったけど、意外に楽しめたよ。
そのベートーベンの楽譜コピー、ゆっくり製本できた。
本も読めた。
日曜夜のFMはとてもとても楽しみな番組ばかりなんだけど、残念感よりも満足感の方が大きかった。
音楽が趣味じゃない人の生活って、こういうふうに時間がゆっくり過ぎるものなんだろうか。

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コメント

  1. にゃんた より:

    よかったね。たくさん楽しめて。
    音楽って大人になってからでも始められるんだね。
    ぼくは無器用だから今更始めようとは思わないけど(^^;
    昔、職場にバイオリンやってる人がいて、いつからやってるんですかって聞いたら3歳からだって。でもそれじゃもう遅いんだよって言ってたこと思い出した。

    よはねすさん、ご本たくさん読むじゃない。その時ってずっと音楽かけてるの?
    ぼくは基本何もつけないな。
    自分、不器用なもんで(^^
    大学受験前の勉強はずっと深夜ラジオ聴きながらだったけどね。

    • よはねす より:

      3歳でも遅いですって。ひえー。2歳半で始めたのは千住真理子さん(同い年)しか知らないな。
      音楽というかFMを流しっぱなしにしてます。音楽番組が終わったらスイッチ切る。読んでるときは音楽が流れてても耳に入ってこないし、興味ある曲が流れたらその一瞬だけ読書中止。どっちも、中途半端~”(-“”-)”