紀尾井ホールへの道間違えてた

音楽
日本製鉄紀尾井ホール

久しぶりに、オケ友人から無料コンサートのお誘いをいただいた。
行き先は、もっともっと久しぶりの紀尾井ホール。20年ぶりぐらいかも。

立派なホールだけど、行き方がわかりにくい。あたしにとっては。
赤坂見附から歩くと、だらだら上り坂が長くて息が切れる。
四谷からだと、歩道が途切れた思わぬところで曲がって、車に気をつけながら車道を歩かなきゃならない。
ここ、ほんとに人が通っていい道なの?といつもヒヤヒヤしてたんだ。

これ、大間違いだって、きのう初めて知った。
いつも、演奏会なのに人通りが少ないなとは思ってたんだ。

帰り道、友人から四谷駅に同行してもらって、ほんと数十年間の誤解がやっと解けたよ。
ちゃんと歩道を歩いて駅まで行けたんだね。いつも赤坂口から歩いてたけど、麹町口が正解だったのか。
アクセス案内に書いてある有名な教会が見えないな、と毎度思ってた。ホント、地図が読めない女でござる。

ホールに着いたら、なんだかスタッフがやたら大勢で、ものものしいよ。
カメラも何台もあって、いつかテレビ放映もされるかなあ。
土地柄だろうか、お客さんもドレスアップした人が多い。
よかった、普段着の中でも少しだけマシなの着て行って。

オケは新日本フィル。男性はちゃんと燕尾服だよ。
指揮者だけ少しカジュアル・・・

プログラム三曲は、すべて協奏曲。
1曲めはヴォーン=ウィリアムズのオーボエと弦楽合奏のための協奏曲。
みんな、知らないでしょ?もちろん、あたしも知らない。
YouTubeのコメントだと「いい曲なのに録音が少なく残念」なんてあるけど、演奏回数が少ないということはそれ相当の理由があるよね、って曲。
少し現代っぽい、いかにも難しそうな曲。
ソリストは山本楓さん、というこの方もあたしは浅学にして知らず。
うちのオケの美人オーボエと、全く同じ表情をして吹いてるのが印象的。
目を思い切り、まん丸に見開くんだよ。

2曲めは、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番。
曲名だけ見ると「知らない」と言ってしまうけど、よーく演奏される曲だった。
かっこいいのでご紹介。全曲だと30分近いので、そのおつもりで。

ソリスト石上真由子さんは、お名前だけはよく耳にするが、お姿を目にするのも音を聞くのもあたしは初めて。楽しみだった。
ドレスは全身朱色で、背中がバックリあいててドッキリ。オケメンバーはあの背中を見ながら演奏するの、大変じゃないかしら。
前髪が緑色に染められ、姿に全く負けてない演奏が堂々として、すごくかっこよかった。
このYouTubeなんかメじゃないね。
まさにこの演奏会を紹介する、彼女本人の動画があったので一応載せるね。いつリンクがなくなるかわからないけど。

休憩後はニュウニュウという若者の、ショパンピアノ協奏曲第1番。
これは、曲を紹介するまでもないでしょう。
ニュウニュウさんのプロフィールに出身は書かれてないけど、人種としては中国系だよね。
覚えやすい名前にしたのは大正解だと思う。そして見た目も、こちらの前髪は金色で。
スマートな長身で、堂本光一君によく似ていると思ったよ。第一印象、正直申し上げて「チャラ~い」。

あたしたちの席は前から2列めで、少し右側。
バイオリンもピアノも、ナマの音がよーく聞こえるのに加え、ピアニストの表情がよく見えるのもうれしい。
幸せそうな表情、ガンガン弾いたあとふっと弱音に落とすところなど、表情とセットで見られるとやりたいことがよく伝わってくるね。
ショパンの生きていたころって、これムード音楽としても成り立っていたんじゃないかな、なんて想像してしまった。

で、オケ仲間はファゴットさんなんだけどね。この第2楽章ではファゴットが素晴らしいメロディを吹くのだって。
音楽がそこまで進んだら彼、腕をすーっと上げてファゴットの方を指さして。「ここだよ」と口にはせずに、示してくれた。

いやー。そこ、ピアノソロの美しい箇所であって。ファゴットはあくまでそのオブリガートだと、あたしは思う。
ファゴットさんは「あんな美しいメロディをファゴットに吹かせてくれるなんて」と終演後まで感激しているのだけど、あたしは思ったことを言ってしまった。

みなさんアンコールしてくださったけど、この人のアンコールは特に見ものだったよ。
だだだだーん!と、運命交響曲を大音量で弾き始め。
ああ、もしかしてリスト編曲かな、と感じた複雑で派手派手な編曲、と思いきやリストのラ・カンパネラに変化し、モーツァルトトルコ行進曲やチャイコフスキーピアノ協奏曲をソロ部分にオケ部分まで足して、もうこの人にオケなんか要らない、ひとりでやってよ、と言いたくなる。
ユジャ・ワンに負けないぐらいのスピードとたくさんの音で、最後はまたカンパネラで締めくくった。
拍手にニッコリ応えると同時に両手の指でハートマークなんか作っちゃって。
ふふ。どうぞ、そういう路線でもがんばってください。

石上さんのアンコールも凝ってたよ!
さっき弾いたばかりのサンサーンスのソロ部分を、もう一度弾いて終わりかな、と思ったらそれも超絶難しい曲にどんどん変化して。
クラシックって、基本的には作曲家が書いた通りに弾くのが当たり前だけど、アンコールは予想つかない曲を聞かせてくれるから楽しいよね。
本プログラムよりもっと個性が表れるし。

ホールの名前、「日本製鉄紀尾井ホール」っていうの初めて知った。
普段NHKしか聞かないから企業名省略されるのかな。サントリーやトッパンはそういうわけにいかないけど。

日本製鉄についてちょろっと書きたかったけど、今日は時間ないんだ。
ネタとして1本書けるほどではないから、やめとくわ。

本日のオマケ

午後五時半の夕飯「鮭と野菜のミックスボウル」

鮭は茹でてからカレー粉を振ってある。味噌汁を作る湯で茹でて、ドライトマトもその鍋で一緒に戻した。イタリアンパセリの代わりはセロリの葉。あとは赤玉ねぎとアボカド、ゆで卵。

みんな盛り合わせてレモン汁を絞っただけ。よく混ぜていただく、とレシピにはあったが、あたしは混ぜるのあまり好きじゃ無いな。

あれ。今ごろ気づいた。これ表紙に使ったメニューだったのね。

コンサート前にのど飴が買いたかったのだけど、駅で売店が見つからず。やっと見つけたコンビニで龍角散のど飴を2本買ったら323円だって。飴も高くなったねえ。1本100円のイメージがまだ消えない。

おとといから喉が痛くてね。コンサート中に咳でも出たら、と用心のため買ったのだけど、ほんとに咳がたくさん出てきて困った。

早めに行くために、食後鍋も皿も洗わず出かけてしまった。帰りは雨に降られたけど傘持って行ってよかったー。無事に帰って洗いものして、シャワーだけ使った。

にほんブログ村 クラシックブログへ にほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ

コメント

  1. うなゆき より:

    ホワォ〜
    アンコールの素晴らしさがメチャクチャ伝わってくるよん♪
    いいね!
    紀尾井町ホールの謎、私も今日、分かったヨ
    今まで2回しか行った事ないけど
    二回目は 無駄に歩いた記憶があるよ
    やっぱりナビタイムでの事前確認が大切でござる

    そして、よはねす先生、ブログ本文中に、『ござる』を使ってるヨン
    今日一番、ツボに突き刺さったでござる

    • よはねす よはねす より:

      え、ほんと?伝わったならうれしいなあ。興奮する演奏会でした。

      事前確認、一応したんですよ。ホールのウェブサイトで。ナビタイムって有料ですよね?だから、使ったことない。ナビタイムならもっと分かりやすいんでしょうか。

      ブログ本文は、いつも友達や妹に話しかける調子で書いてます。ま、口で「ござる」はあまり言わないか。でもLINEとか文字なら時々使ってます。ウケたかー。これまたうれしいな。

  2. じゅん より:

    今年の4月に30周年を記念して日本製鉄紀尾井ホールと改名したのだそうです。
    企業名つけない方がおしゃれだったのはもう過去の時代なのか。。。
    赤坂口という謎の出口。JRと丸の内線の乗り換えには便利そうだけど、ソフィア通りに出るには木が茂ってるところを通らないといけないの? 夜は怖そう。

    • よはねす よはねす より:

      なーんだそうだったのですかー。今まで聞いたことなかったはずですね。
      すみません、どこがソフィア通りか知らないんですが、確かに谷間に沿って木が茂ってる道をいつも通ってました。でもすぐお隣が赤坂御所、宮様がいらっしゃるから安心(冗談です^^;)

  3. じゅん より:

    ソフィア通りはソフィア(上智大学の別名)に沿った道で、その先に紀尾井ホールがあります。木の茂った道から階段を降りてソフィア通りに出る場所がいくつかあるみたい。私は四谷はそっちから出たことないのですが。

    • よはねす よはねす より:

      ほう。それじゃ帰り道にあたしやみんなが通ってた道がソフィア通りなんですね。通ったことなかったからそんな標識も見たことがなく。
      木の茂った道からは、階段もあった気がしますが遠回りっぽくて、いつも車道を恐い思いをして歩いてました。それこそ、木の茂った道より数倍恐かったです。