数年前に「あなた担当の神様の見つけ方」という本を読んだ。
あたしは基本は仏教徒だと思ってるけど、神社の雰囲気はお寺よりも好きだ。
初詣は混むから嫌いだけど、子供の頃は盆踊りやお祭りの縁日が楽しかった。
この本は、たまたま図書館に入ってきたのが目に留まり「おもしろそう」と思っただけ。
著者真壁辰郎氏の肩書は「産土神社鑑定士」。
字面は見たことあるような気がするけど、なんとなく「うぶすな」って読むんだっけ、ぐらいの知識しかなかった。
産土神社とは、生まれた土地(正確には「お産」ではなく胎内に宿った地)にある神社だそうだ。
あたしが宿ったのは高田馬場と聞いている。
両親が結婚したとき、遠い親類が持っていたアパートの一室を貸してくれたそうだ。
産まれて1カ月で公団が当たり引っ越したので、当然高田馬場の記憶は一切ない。
本籍の地名、住居表示だけがあたしの持つ情報。
しかも、それすら地番変更があったらしく、Googleマップでもヒットしない。
ただ、広範囲が示される。
この中に、神社があった。
産土神社は、ほぼこれで間違いないだろう。
大きな神社とは限らず、地蔵尊という場合もなくはないそうだけど。
3年ぐらい前にこの本を読んで以来、「退職したらお詣りしたい」とずっと思っていた。
しかし、退職から半年も経つというのに、なかなか重い腰が上がらない。
そうしたらね、こないだの音楽発表会の会場が、この神社のすぐそばだったの。
こりゃもう、神様が「おいで」って言ってくれているようなもの?
あいにく雨だったけど、集合時間よりいくぶん早めに着いて、神社を探した。
とっても大きな神社で、まったく迷わず行けた。
雨の朝9時、あたしの前にも参拝者がひとりいた。
相当慣れているみたいで、ずんずん歩いて傘を放り出して手水を使って。
あ、そうか。
あの本にも、手水の使い方が詳しく載ってたな。
しかし、ほとんど覚えてない。
ひしゃくの使い方が本にはあったけど、時節柄かそれは手水鉢に設置されていなかった。
竹筒から直接流れ落ちる水を手で受けて。
口を清めるんだったっけ。マスク外すのもかなり面倒で省略。
手荷物はあるし、マスクを取るとメガネも絡まって取れちゃうんだもん。
賽銭箱は、本堂(?)の中、少し奥まったところにあった。
先の参拝者さんに付いていくつもりがあっという間に姿が見えなくなったと思ったら、こんな奥だったのね。
神様にご挨拶。
この地で生まれたよはねすと申します。永らくご無沙汰しておりました。
今日は60年ぶりに偶然この地に来る御縁がありました。
今から、趣味の音楽の発表会に行って来ます!
とっても静かで、美しくて、気持ちよい神社で、うれしくなった。
特に、神様からのメッセージを受け取ったわけではないけど、あたしも深くお礼を言ってなかったかも。
もし来年も同じ場所で発表会があるなら、なんとか時間を作っておみくじを弾いてちがった引いてみたい。
コメント
面白そうな本ね。
ちょっとAmazon見てみたらKindle Unlimitedに入ってた。
ちょっと読んでみようっと
高田馬場かぁ。
イメージは早稲田とラーメン屋さん(安直)
担当の神様と気が合う感じでよかったね。
高田馬場、そうねきっと学生さんの町なんでしょう。学生といえばラーメン。この本を読む前一度行きましたが、焼肉屋さんなのにパンケーキが名物って店でしたよ。
神様は、今のところこっちの片思いのような気がします。次回行けたら、もうちょっと気を弾くじゃなくて引いてみようと思います。どうしても「弾く」が先に変換されちゃうな。