無料で展覧会

おでかけ
国立西洋美術館「考える人」のお尻

絵画の展覧会は、10年前までは結構興味を持ってたのだけどね。
その頃の入場料は1200円とか1300円が相場だったように思う。
ちょうど、その頃のランチ1回分ぐらい。それなら、たまには出かけることもあった。

物価は値上がりしないのに、入場料はどんどん吊り上がったのはなぜだろう。
1500円以上もしたら、わざわざ時間と交通費もかけて、行かないよ。

そしたら、このブログで「8月23日は国立西洋美術館の常設展が無料ですよ」とコメントをいただいて。
とても楽しみにして、行ってきたよ。じゅんさん、その節はありがとうございました。

まずは美術館のホームページを確認。
あれっ。常設展の無料観覧は、「毎月第2日曜と5月18日と文化の日」だってよ。

せっかく手帳に書いて楽しみにしてたのに、情報が間違ってた!?
・・・疑ってごめんなさい。
2023年から始まったイベント「にぎやかサタデー」があった。
今年が、きのうの8月23日だったのね。
どこが「にぎやか」かというと、館内でおしゃべりしていいんだって。
(普段、会話しちゃいけないわけではない)

子ども連れでも遠慮はいらない。
耳の遠い家族と一緒でも、気兼ねなく話せる。いいねえ。
騒がしいのは嫌いだけど、「それが許される場所」とわかってたらあたしも寛容になれる。

でも、みなさん常識をわきまえてらっしゃる。子どもでさえ、騒いだり泣いたりしてなかったよ。

混むだろうから朝イチ(開館は9時半)で行こうと思ってたのに、やっぱり着いたのは10時近く。
でも、よく行く奏楽堂と違って西洋美術館は駅からすぐ近く。音楽ホール東京文化会館の隣だ。行きやすくてありがたい。

タダで、申し訳ないような気持ちで入館したら、おそろいのTシャツを着たスタッフからファイルを手渡された。

うれしい。この大きさ(A5)はめったにもらえないから、使えるぞ。
折れないうちに、すぐにリュックにしまい込む。

常設展のガラスの扉をくぐったら、すぐ前にロダン作、巨大な聖者ヨハネ様が!

ヨハネ様からじっと見つめられるよはねす。
どきどきしちゃったよ。

特に断りが付いてない限り、写真を撮ってもいいのもうれしいね。
おお、あったあった。
ブロ友うなゆき先生が紹介されててうらやましかった、美しい楽譜と歌詞。

QRコードがあるので、スマホを持ってればその場でその音楽が聴けるんだよ!!
なにしろ「おしゃべりOK」日なので、さらに遠慮が軽減される。
それでももちろん、思い切り耳にくっつけて音漏れしないようにして聴いたよ。感動。
ほかの人もそうやって聴いてて、全く音漏れしてなかった。

点描画を鑑賞してたご夫婦かカップルか、技法について「・・画のようなテクスチャーを出している」など論じているのをおこぼれで聞けたり。

途中、突然じんましんが起きちゃってね。
館内で飲み物なんて飲んじゃいけないだろうと思ったけど、こっそり薬を含んで水筒の水で飲み込んだら、スタッフさんがこちらを見てた。
でも、見逃してくれた。すみませんでした。
あとで調べたら、館内で飲み物を飲んでいいスペースがあるそうだ。
気づかなかった。

順路に従って進んだのだけど、最後まで見たらしいのに出口がわからず、1階と2階を何度も行き来しちゃった。
スタッフさんに聞くのが恥ずかしい。
もたもたしてたら、ベビーカーを押した女性に館内地図を見せているスタッフがいた。
駆け寄って、後ろで立ち聞きして、やっと外に出られた。

その11時ごろには、お客さんもだいぶ増えてきた。
不思議なぐらいインバウンドの方々が多くてね。
みなさん、「おしゃべりサタデー」とわかっていらしたんだろうか。
すごい情報持ってるなあ。

出口で、裏返しに置かれたポストカードをアジア系の若者がばんばん取っていくのが見えた。
(「カードは選べません」て書いてあったけど、外国人には読めないし、スタッフさんも説明できないようだ)

そういえば最後に「お持ちのポストカードの絵は見つかりましたか」なんて看板があって、何のことだかわからず一人ムッとしてたんだ。
入場するときに、ここで拾えばよかったの?気づかなかったし!
ちょっと機嫌を悪くしたのだけど、もらったA5ファイルを見てわかった。
その中に、1枚のポストカードを入れてくれてたのね。

お客が増えて、ファイルにカードを入れるのが間に合わなくなって、自分で取ってもらう方式に切り替えたのか。

よく思い返してみると、西洋美術館は若い頃何度か来たけど、いつも名画が来る時で。
大混雑で疲れ果てて、常設展なんて一度も見たことなかったよ。
だから、初めて見る絵・彫塑ばかりで、とっても楽しかった。

それに、もし初めてじゃないとしても、今回初展示という作品もたくさんある。
「定期的に入れ替えしてるようだ」というおしゃべりも聞こえたよ。
また、無料の日に来てもいいな。日曜じゃあたしが用事でこられない確率高いけど。

本日のオマケ

11時半ちょっと前に開場を出たところにある「すいれん」というカフェは、入り口に置いてあるメニューが飲み物だけ。
おなか空いたんだけど、食事はできないのかしらん。
ずいぶん探したら壁際に椅子がずらっと並んでて、「お食事を待つ方はこちらに並んで」と書いてあった。
メニューもわからないのに並びたくない。

なんだか急にお蕎麦が食べたくなって。
そういえば知ってる蕎麦屋少ないな。
あの店は遠いし、前から狙ってた十割そばは行かないうちに居酒屋になってしまった。
そうだへぎそばがあそこにあった、でもシャッター下りてる。土曜は休業かい?それとも閉店しちゃった?
ほかの2店も入れず、どうしても蕎麦の口になってしまった自分を持て余し、スーパーで買って帰った。

こういう弁当になった蕎麦を食べるのは初めてかしら、2回目ぐらいかしら。

ほぐし水を知らず、苦労して食べたことがあったような気がする。

こんな弁当蕎麦だけど、久しぶりの蕎麦はこれでも美味しかった。うん、お酒のせいもある・・・

蕎麦には樽酒ですよ。冷や(常温)でいいの。ただし冷房をキッチンまで入れてなかったので、ぬる燗か?と思うほど温かかった。

菊正宗専用グラスなのであーる
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コメント

  1. じゅん より:

    すいれんは美術館のHPにメニューが出てますが、高いし、いつも並んでるから入ったことないです。うなゆきさんのところにもコメントしましたが、東京都美術館の1階の喫茶室がおすすめ。美術展入らなくてOK。
    このイベント、去年から始まったのですが、去年は8月上旬でした。企画展の中世写本展も無料だったんです(西洋美術館所蔵の作品ばかりなので可能だったのだと思う)。無料だと外に出てまた入ってもいいので便利です。
    その絵葉書の絵、2階に上がってすぐのところですね。2階から下を見下ろせるところ。見上げると三角窓があって、これは文化会館の前に立つと外から見ることができます。

    • よはねす よはねす より:

      このたびは大変お世話になりました。改めてお礼申し上げます。
      そして、絵の一部分しか載ってないハガキで実物の展示位置まで思い出せちゃうんですね!驚愕!!!
      都美術館は特にあたしの行きたい催しが多い気がします。何かの折には、お腹を空かせて
      行ってみますね笑。ありがとうございました。

  2. うなゆき より:

    こう言う常設展を見ると、戦前戦後の一時期、日本はお金持ちだったのね
    って思いますよね

    蕎麦が食べたくなるなんて、さすが東日本人!
    私、年越し蕎麦以外、殆ど食べた事ないよ
    しかも、冷酒と枝豆付き
    粋でござる