ヨハンシュトラウス2世についてレクチャー受けた

昭和話

今年は、ヨハン・シュトラウス2世生誕200年なんだって。
あまり騒がれてないし、あたしは噂さえ聞いたことがなかった。

これを題材にしたカルチャー講座を見つけた。
講師は、NHKラジオの長寿番組「音楽の泉」を解説してる奥田佳道先生。
この方の講座は、まだコロナが猛威を振るっていたころ一度参加して以来だよ。

ラジオでは聴けない裏話なんか交えてくれて、ラジオよりずっと親しみやすいの。
5回連続講座を張り切って申し込んで、きのう1回めの講座に行ってきたよ。

平日午前中なんて、あたしより若い人はいない。
さすが年寄りはヒマだ、開始10分前に入ったら3分の2ほどの席は埋まってた。
最前列中央も埋まってたけど、脇の方はまだ空いてる。
しかし、その空席に陣取ったら、奥田先生の演壇の真ん前だった。

ちょっと気恥ずかしいので、先生をあまり見つめないようにして。
でも、よかった。
先生、時々身振り手振りを大きくされるので、ハンドマイクに声が入らない時があるのね。
自慢じゃないがあたしは少々耳が悪い。それでも、細大もらさず聞き取れた。

ヨハンシュトラウス2世が、バンドリーダーとしてデビューしたのは1844年10月15日。
きのうもちょうど10月15日。ぜひともこの日を講座開始日にしたくて水曜を指定したそうだ。

その、デビューコンサートの広告記事の写真を配ってくれた。

これはウィキペディアにも載ってるから、ここで公開してもいいんだろうな?
ほかにも貴重な写真を配ってくださったのだが、中には「あまりウェイウェイとSNSなんかで広めないで」と言われた写真もある。
奥田先生がドイツで世話になった恩師に「使わせて欲しい」と頼んだところ
「もちろん使って、意欲ある学生たちに知識を広めなさい。ところでもちろんキミは無報酬なのだろうね?」
と念を押されてしまい。
正直に「ひとり20ユーロほど、三十数名・・・」と言ったら、「それでは使用料がかかる」と、奥田先生に請求されたそうだ。
そういう法律ができてるんだってさ。

名前の下の「Sohn(ゾン)」は「息子」のこと

この記事によると、当時ヨハン2世はギリギリ18歳。
当時当地では「興業は19歳から」という法律があったそうで。
ごく特例として、19歳の誕生日の10日前だけれどデビューが叶ったそうだ。

それは、時代の寵児ヨハン1世の七光りのせいなのか、それとも2世の才能がそれほどずば抜けていたせいなのか?
というのが、今回の大きなテーマだ。

1世の最大のヒット曲ってなんだか、みんな知ってる?
先生は録音を流してくださった。ワルツ「ローレライ=ラインの調べ」、あたしは曲はもちろんタイトルさえ聞いたことがなかったよ。

それに比べたら2世の人気たるや。
2世が音楽家になりたかったのだが父が大反対、認めなかったというのはあたしでも聞いたことがある有名な話だ。
父が息子の才能に気づいてて嫉妬した説も。
それどころではない、父がいかに息子のデビューを妨害したか、えげつない話をしてくれたよ。

なのに、このコンサートの最後、アンコールには父の「ローレライ~」を演奏したそうだ。
これは、それでも父への感謝、尊敬の表れなのか、それとも。

当時あまりにも人気絶大なこの曲を演奏しない音楽会なんてない、ぐらいだったのかも。
みんなそれが聴きたくてコンサートに出かけたのに、やってくれないんじゃお客が黙ってない。

そんな話を聞きながら、あたしは往年の人気番組「8時だヨ!全員集合」を思い出していた。

あたしは個人的に志村けんが好きじゃなくてね。ファンの人がいたらごめんね。
彼が前面に出るようになってからはあの番組を見なくなってたのだけど。
あの有名な芸「カラスの勝手」を、あるとき志村本人でさえうんざりして「さすがにもうやめる」と決めたそうだ。
本当に、最後まで「カラス」を歌わず幕を下ろしたら会場の子ども達が泣いて大騒ぎになった、というニュースを後日聞いた。

父1世の名誉を挽回しておこうか。

絶対誰でも知ってるのはラデツキー行進曲だね。
1世の名が現在残ってるのは、これのおかげと言ったら言い過ぎだけど。
あとは、あたしが知ってるのはアンネンポルカとかワルツ「クラップフェンの森」ぐらいかな。
それでも、一世を風靡したことは疑いようもない。
当時はワルツが大流行していたんだものね。ワルツが作曲できれば当時、志村けんになれたのかも。

本日のオマケ

夕飯は青ナスと厚揚げのマーボー。ひき肉の代わりにえのきとごぼうのみじん切りを使ったよ。

豆板醤が残り少ないからケチったんじゃなく、先日食べ過ぎたのでまだ胃に負担をかけるのがこわいから。赤くないとマーボーらしく見えないねえ。

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