初見大好き

きのうは、地元の室内楽の会に参加してきた。
雨だったけど、幸い最近自宅近くにバス停ができたので憂鬱も中ぐらい。

雨の日のバスは遅れる、と決まっている。
10分前に着く予定のバスじゃ危険、その1本前の30分前につく便に乗りたい。
午前中に美容院に行ったらギリギリになっちゃう、という話を美容師さんにしたら、いつも2時間かかるところ1時間半でやってくれた。
あれ?どこを省略したんだろう。でも仕上がりバッチリ、ありがたい。
おかげで半分あきらめていた昼ご飯をバス停前のスーパーで買って、食べてから行けた。

菜の花としらすのピザ、カレーパンとアイスコーヒー

きのうの予定曲目は、モーツァルト弦楽四重奏曲「狩」1曲だけ。
この会に参加する前、この会が催したイベントに参加した時に面識のできた男子がエントリーしてたので、また会いたいなと思って。
という不純な動機だけど、そのイベントで飛び入り参加した曲がこの「狩」でもあった。
その曲はこの男子は参加しなかったけど、まあ初見の割りにうまく弾けた、という記憶もあったから安心できたんだ。

予定時間の10分前に会場に入ったら、あれ。3人いたけど、全員女性。知ってる人、ひとりもいない。
こんにちはー。よはねすと申します、今日はよろしくお願いします。
「あら、たぶんお初ね」などと言われながら、とても和やかに迎え入れてくれた。
せっかくお三方のお名前を覚えたのに、この方たちあたしの参加する組じゃなかった。
前の組の人で、終わって出ていくところだった。びっくりしたー。

かなり緊張しながら待ち、やっと4人集まりまた名前だけ自己紹介。
おっかなびっくり始めたけど、練習してもできなかった細かいトリルはやっぱり失敗、練習の時はできた音程も外す。
ていうか、みんな音が小さくない?あたしがいつも行ってる会では、もっと大きく出してってよく言われるんだけど。

一曲通して、もう一回やりましょうということになって。
二回目が終わったら男子が「さっきよりは良くなった」と言うけど、あたし全然わかんない。
間違ったとか、汚い音が出そうなところは音量を落としたほうがいいのかもしれないな。

男子と、年上女性がとてもうまい。
もう一人、年上男性はあたしと同じぐらいの腕前だな。
よかったよ、あたし以外全員とてもうまかったら自分が情けなくなっちゃうもんね。

ちょっと休憩。
年上女性、おとなしいけどずっとニコニコしてて、優しいの。
この「狩」の前に別の曲をやってきたのだけど、そこでも噂のChatGPTの話になったそうだ。
「バイオリンがこうでビオラがこういう組み合わせなのだが私たちどういう練習をしたらいいでしょうか」と聞いてみたんだって。
いっちょまえに「音階の基礎練習をしなさい」など、もっともらしい指導をされたというけど、なんか素直に従いたくないなあ。

もう一度、「狩」を再開。
曲のわずかな切れ目、息を合わせてみんなで入るのだけど、誰に合わせたらいいのか。
一瞬目が泳ぐが、年下男子と目が合った。
その楽章が終わったとき、男子が「この場所はわたしが合図するらしい。自分で楽譜にそう書き込んである」と発言した。
そうだったのか。一瞬あたしが迷ったのも察知することができるんだな、上級者は。「偉いねー」と声に出てしまった。あたしが偉そうか。

では、とまたその楽章を通す。
今度は、わざわざアイコンタクトまでしなくても、弓の動きに注意していたらうまく合わせて出られたよ。

この枠は2時間半もある。「狩」一曲じゃもたないだろうと、男子がモーツァルトの楽譜集を持って来てくれてた。
えへへ。うれしいなあ。初見が楽しめるとは思ってなかった。

どれか、やりたい曲ありますかと聞かれたけど、作品番号だけじゃどれがどれだか。
室内楽の楽譜ってなぜか国内版がないから、目次見ても日本語がなくて全然わからない。
「『不協和音』はどう。ハ長調だから」
あ、それ、いいな。初心者でも弾きやすいって聞いたことがある。
ハ長調、ハ長調・・・どこだ。「6曲めです」と言われ、やっと楽譜を開くことができた。

しかし冒頭だけ、まるで現代音楽みたいな奇妙な響きなんだよ。
ここだけわかんないんです、と言ったら男子が「チェロが八分音符で始まります」と教えてくれた。
はあ、と楽譜をのぞき込んだらもう始めてる。
慌てて、ここかな!?と入ったら偶然合ってたようだ。

あとは、上手なバイオリンさんのしっかりしたリズムに合わせたらなにも迷わない。
1楽章と3楽章だけだけど、どっちもすっごく楽しい!
時間まで弾き終えたら、バイオリンさんが「すごーい!」と笑ってくれた。
いえ、バイオリンがはっきり弾いていただいたおかげで、とってもわかりやすかったです。

この興奮、うまく書けないけど、初見が一番楽しいなあ。
練習を重ねると、うまく弾けないところばかりに注意が行ってしまって。

この会場には譜面台が備えてあるんだ。
無料で貸してくれるのはとてもありがたいけど、終わったら畳んでケースに入れて積んでおかなきゃならないのね。
この薄いプラスチック製のケースに入れるのがものすごく難しくて。
譜面台は畳むだけじゃなく、引き抜いて分解しないと入らないみたい、こんなの初めてだよう。
どう組み合わせても入らなくて、あたしが最後まで悪戦苦闘してたら男子が手伝ってくれた。
はー。どうもすみません。
今回一番苦労したのはこの譜面台畳みだったな。

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コメント

  1. にゃんた より:

    まぁ何かと楽しそうで
    それにしても初見でできるもんなんだね。
    すごいなぁ。
    不協和音…あーあれね。欅坂48で平手さんが歌ってたやつ。

    • よはねす より:

      そうそう。音楽以外にも楽しみあるんですよー( *´艸`)
      へえ、欅坂ってモーツァルトも歌うの!知らなかった。今YouTube先生に教えてもらって見てみました。まさに現代音楽。目が点になるってこういうことね( ̄▽ ̄)
      にゃんたさんの守備範囲の広さには、改めて敬服いたします。