日曜室内楽の練習前にね、会場に着いたら、ムーミン君も早めに着いて時間待ちしてるところだったの。
彼はIT機器も強いけど、電気製品ガジェット全般大好きなのよ。
手をかざしてフタが開くゴミ箱なんか、10年前から使ってるんだよ。
なので、楽譜用にタブレット端末が欲しくなったとき、まず彼に聞いてみたの。
iPadか、ほかの安いのとどっちがいいだろう、と聞いただけで、タブレットではない電子ペーパーとかPDFリーダーとか、まあいろんな情報を教えてくれたわ。
で、彼が座ってるところに、手を振りながら駆け寄ったんだ。
いっぱい教えてくれて、ありがとうねー。
「それで、どうしました」
まだ迷って、買えなくてね。
彼の使っている電子ペーパーを持たせてもらって重みを見たり、スタイラスペンで書き込みを消したり書いたりもさせてもらった。
iPad用のアプリを使うと、譜めくりではなく自動スクロールさせることもできるんだって。
え、まさか演奏をアプリが聴いて、それに合わせて動くんじゃないよね!?
「速度は自分で設定を変えられる、ってだけです。ただし、上にスクロールされます」なるほど。
そのほか、さんざん質問攻めにして。
ドボルザークの練習後はブラームス。
ここで、ムーミン君も参加するの。
確かにややこしい曲だけどさ、ムーミン君があまりにも楽譜と違うことばかり弾いてる。
あたしとムーミンがぴったり同じメロディで動くところがたくさんあるのに。
ここ、○○小節からは、あたしと一緒に合わせて弾いて欲しい。
と、言ってみたけど。
彼は、決して怒ったりむっとしたりしないの。そんな顔、一度も見たことが無い。
困ったなーというような、うっすら照れ笑いの表情を浮かべるだけ。
反応して欲しいのになあ。
「もしかして、○○小節がどこか、わかってないか」とつぶやいてしまったら、彼即座に「わかってない」とうなずいた。
ほかにも、「ファーストバイオリンがこう弾くのを聞いて合わせるんだよ」とか、「この箇所の音の伸ばし方が足りないからリズムが崩れてる」とか、さんざん指摘しちゃった。みんなの前で。
しかし、あとで音が出てないところでこっそり言ったって、通じにくいに決まってる。
その場で言うしかないでしょ。
で、言ったら、ちゃんとできたんだよ彼。
ああ、その場でほめてあげればよかった。せめて「そうそう」ぐらいでもね。
で、その夜。彼からメールが来たよ。
iPadアプリのスクロール機能をわざわざ撮影して、送ってくれたんだ。
しかも、あたしのパートだ。
しかし、あたしのスマホはポンコツ。動画が動かない。
PCで開いたら見られる気がするんだけど、もう寝る時間が迫ってる。
明日にしよう、と寝てしまったら、もう翌朝すっかり忘れてるんだよね。
やっときのうの夜思い出して、お礼のメールは送っておいた。
本日のオマケ

冷凍庫が、青菜でいっぱい。人参とセロリの葉を使い切るために、厚揚げと塩昆布バター炒めにしたよ。
これだけじゃ主菜感が足りない。最近、スーパーで焼きししゃもを買うのが気に入りすぎて、つい頼ってしまう。生だか半干しだかわからないけど買ってきて自分で焼くより、ずっと安いんだ。売れ残りを焼いてるのかなあ。



コメント
ムーミン君、なんだかんだで曲を弾けるようになって嬉しかったんだろうなぁ
褒めて欲しいよね〜
ごめんやで、うちのよはねすが気が効かんで。
そんな、よはねすポンに色々とメールしてくれて
ありがとう〜
代わりにお礼を言うで〜
これからもうちのよはねすを宜しくやで〜
おーほほ。気の利かぬあたしに代わり、完璧に補ってくれてありがとう。これがムーミンに届くことを祈っておるですよ。そしたら点数がいかほどになるやら~おお、こわ~