ドボルザーク、とりあえず完

念願の、ドボルザークピアノ五重奏曲をきのう合奏してきた。
開始時間5分前に入ったら、弦の四人はもうとっくに来てて、個人練習を始めてた。
慌てて、その四人の真ん中をかき分けてピアノへ向かう。

狭い部屋で、アップライトピアノだけど、そうしないとピアノにたどり着けないのよ。
みなさん優しい人ばかりで、「急がなくても大丈夫ですよ」と口々に声をかけてくれた。
そうはいってもねえ、あたしがやりたくて集まってもらったのに一番後から登場なんて。
五人の中では、あたしが一番若いみたいだし。あ、ビオラさんだけあたしと同じぐらいだな。

前もって皆さんにはメールで、遅いテンポ♩=60でお願いしてあったが(きのうは第3・4楽章のみ)。
この場で、絶対にあり得ないと言われてしまった。1小節60の間違いだった。恥ずかしい。
半袖で行ったのに、おでこから汗が吹き出て止まらない。

そして、そのテンポより自然とだんだん速くなっちゃうんだよね。耳慣れた、本来の速さでそりゃあみんな、あたしも含め弾きたい。
そして自滅するのはあたし。
特に、頁をめくるタイミングで1小節間違いやすい。

自分で間違っておきながら、自分で笑ってしまう。
ビオラが弾き終わってからピアノが出るんだ、と言われて、あっそうかー!!とハッキリわかってうれしい。
2回めに弾いたら、そういう間違いは全てなくなった。みなさん本当にありがとう。
憧れだったこの曲を、曲がりなりでもついにできました!と、深く頭を下げた。

ビオラさんも「この曲が一生のうちに弾けるとは思わなかった」なんて言ってくれる。
ほかのお三方にも、それぞれいい思い出ができた。
あたしの楽譜だけ練習記号が無く、小節数だけ。バイオリンさんから「それどこの版ですか」と聞かれたけど、表紙のコピーを持って来てなくてわからない。
バイオリンさんは「むかーーし買った」という、少し日焼けした楽譜を使ってらした。
すごーい。ピアニストでもないのに、DLじゃなくちゃんと出版された楽譜を買うなんて。ウン千円もするのに!
でも、今まで一度も使ったことが無くて、今回初めて弾いたんだって。

もう一人のバイオリンさんは、テンポをお願いしたときに暖かい返信をくれたんだ。
あまり弾けないのに挑戦する姿勢に敬服します、なんて。
ピアノ協奏曲のようになりがちなので注意してね、と参考のYouTubeも紹介してくれた。
今回、そのYouTubeで聞こえたバイオリンの味付けの通り弾いてるのがわかって、あたしもその味でピアノを弾いたよ。
楽しかった。

チェロさんは「この3、4楽章しかやってない」というので、「じゃあもう一回1楽章からやりますか!」と冗談半分で言ってみた。
そうだ、この1楽章と2楽章をやったとき、チェロは別の人で、この人はたまたま部屋にいたので楽譜のめくりをお願いしたんだったな。
あの時のお礼も言えばよかった。

そうそう、あの時チェロは幹事のオババがやってくれたんだった。
今回隣の部屋にいたオババは「だんだん調子が出て来たじゃない」とほめてくれた。
いやー、恥ずかしくて照れ笑いしかできなかったよ。

次はモーツァルトの弦楽五重奏曲の、第1・2楽章。
これなら大昔に二度ほど遊んだことがあるから、ざっとしか練習してない。
まず、第1楽章が平和に終わった、と思ったらバイオリンさんが実は左手が攣ってたと。
そういえば、すんごく上手な人なのに時々落っこちて(楽譜を見失うなどして合奏に加われないこと)途中から再び加わる、ってことがあった。

第2楽章をやろうとしたら、一人の楽譜の第2と第3が逆になっていることが発覚した。
一同、ええっとびっくり。ベテランのバイオリンさんも、今までそんな楽譜は見たことがないって言ってたよ。
なので、急遽第3楽章もやることにした。
実は、やったことあるはずなんだけど、ゆっくりしたテンポの曲(緩徐楽章)はどうも好きじゃなく。
ラジオなど聴いてても、この楽章だけ寝ちゃうんだよね。
というわけで、落ちたらごめんなさい。と前置きして、始めた。
ゆっくりなのに、けっこう難しいね、とみんなで言い合った。

この曲には見学の人が来ててね。
終わってから「どうでしたか!?」と聞いたら「みなさん雰囲気が優しくて」と言ってくれた。
そうなんですよ!ここの会は、そこがいいところなんです。

へっぽこしか弾けなくてもお互い様。いやな顔をする人なんていないのが、居心地がよくて。

さて。これで、ドボルザークの感触を確かめた。
これを、日曜室内楽の会でも取り上げる予定なんだ。
今から半年間は第1楽章だけ。
きのうやった第3・4楽章は一年後からの半年間、っていう1年半計画だよ。
それまで、この練習を個人的に続けていたら、一年後にはまともに弾けるようになるかな。

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コメント

  1. にゃんた より:

    ドボルザーク。
    名前だけでかっこいい。
    松本零士の何かの挿入曲で聴いたことがする。
    連日の幸せな日記。
    心があたたたたたた…
    温かくなるね

    • よはねす より:

      ドボルザークかっこいいっすよー
      ショベルカーだかブルドーザーだかの商品名で土掘削(どぼるざく)ってありましたもん。イメージぴったり!