先週の木曜に、オーボエトリオの練習をしたんだよね。
バイオリンのI井さんを名簿から発掘して、会うのは2回目だった。
わずか2日後の早朝に、オーボエS井さんからメールが入ったの。
「I井さんは諸々お忙しく、我々バロックアンサンブルの練習に手が回らないようなのでメンバーから外させていただきました」
だって。へえー???びっくり。
練習後、おいしいパエリヤを食べながらいろんな話が弾んだよね。
I井さんの仕事や、ほかの室内楽活動の話など聞かせてもらった。
まあ、どこかでひと言、このオーボエトリオの練習がほとんどできなかった、とは口を滑らせたかもしれない。
でも、練習しないでこれぐらい弾けたら、合格点ではないの?
ひと呼吸おいて、S井さんの気持ちを考えてみた。
練習中、I井さんてビブラートを掛けないんだなあと思いながら彼女の音を聞いていたのよね。
パエリアを食べながら、この曲がバロックだからあえて掛けてないんですか、とたずねたら
「ビブラートは掛けているつもりなんですが」って返されて。
あ、あら、そうでしたかー。と、ちょっとだけ違和感に近いものがあったといえばあった。
実際は、バロック時代だけじゃなく、シューベルトやシューマンあたりのロマン派まで、一般的にビブラートは掛けていなかったのだ説がある。
これ、いろんな説があるんだよねー。
40年前ぐらいまでは、そんなこと誰も言わず、何時代だろうがみんなビブラートを使ってた。
あたしが知る限りだけど、指揮者のアーノンクールが「バロック時代はノンビブラートだったのだ」と言い始めたという記憶がある。
で、その斬新な、耳慣れない響きがクセになって、ビブラートをかけちゃいけないぐらいに思う人も多かったと思う。
最近は古楽の研究も進んで、バロックでもちょっぴり部分的にはビブラートを使ったり、たっぷり使ったり、いろんな流行、流派があるようだ。
N井さんは、普通に全部ビブラートを掛けていたなあ。
彼女、本気で謙遜するからなあ。謙遜というより、自分がウマクナイと思ってるみたいな口ぶりだった。
だから、たくさん練習しないと三人で合わせるところまで持って行けない、と困ってた。
N井さんもバッハ大好きだし。
そんな話でS井さんと毎回、大盛り上がりしてたなあ。
確かに、あの時ほどの充実感はI井さんとはまだ持ててない。
いやー、N井さんぐらいの人を求めてたら、そりゃなかなか見つからないと思うぞ?
てかさ、あたしだってバロック大好きだけど、あの二人の情熱には完全に負けてる。
そんなあたしを、引き続き使ってくれるわけがわからなくなってきたよ。
そのうち、もっと情熱を持ちながら鍵盤を弾ける人が現れたら、あたしも首チョンされちゃうのかしら。
それにしても、S井さんも悩んだろうな。
こちらからいきなり口説いておきながら、また一方的に「これで終わり」宣言するなんて。
I井さんは、たしか10年ぐらい音楽から遠ざかってて、つい最近Cという室内楽の会の活動を再開したところだと言ってた。
C会は、腕前が低くてもいいよ、というスタンスの会で。
弦楽四重奏なら、一人ずつではなく、全員(といっても何人ぐらいかあたしは知らない)一緒に四重奏を弾くんだって。
一人では個人の腕前が露わになるから怖い。
みんなで渡れば怖くない赤信号、的な発想はなかなかうまい目のつけどころだと思う。
S井さんは、なかなかうまい言い方をしたものだ。
「C会の演奏曲のレベルが高いのに狼狽えました。今後、存分にC会に注力していただければ」
それでも、練習の2日後にいきなり切られたら、普通傷つくよねえ。
あたしは、何と言っていいかわからない。
慰めたって、切られた事実が変わるわけでもないし。
こういう難しい場面には、あたしは口を閉じる。なーんにもフォローなんてしない。
顔もしっかり覚えないほど浅い付き合いのうちで、よかったと思っておこうか。
明日、S井さんからエキストラを頼まれたので、練馬で会うんだよね。
この話、する時間あるかなあ。
本日のオマケ

きのうはたくさんのメールが飛び交って、楽器練習も料理も、なかなか始められなくて。食べ始めたのは9時だったよ。
何度も言うけど、豆モヤシを茹でるのに一番時間を取られる。ゆうべは一緒にジャガイモも入れて、一品増やした。ジャガイモにはバジルソースを掛けてあるよ。
業務スーパーで、いつもは「切り落し」の生ハムを買ってるんだけど、きのうはそうじゃないパックがあったので買ってみた。なぜか「切り落し」の方が1枚が大きい。これは、その半分ぐらいの面積。逆に使いやすいわ。クリームチーズに、塩漬けケッパーを2粒ずつ混ぜてくるんだ。
メインはラムとなすのカレー炒め。トマト缶を入れるところ、トマトジュースにした。国産トマトだそうで、ちょっと高い気がしたけど、味は期待ほどでもない。
作り置き用のレシピ本なんだけど、まあ食べきるよね。


コメント