たまには料理も楽しく

元々はあたし、食い意地が張っててさ。

自分ではデブとは思ってなかったけど、ま、少々小太りのコロッとぽっちゃりタイプだったのは認める。

高校の夏休みに断食して56キロから45キロまで落とした時はうれしかったけど、歩くのが覚束ないほど弱ってしまった。
断食の期間は、料理本ばかり眺めていたよ。
料理の実演はしないで、脳内だけで料理を楽しんでいた。

実際に自分で料理するようになったら、本のように行かないからね。
作るまでは意欲満々で楽しいのに、出来上がりは散々。

味付けは、レシピのとおりに計ればそうひどいことにはならない。
でも、「火が通ったらああしてこうして」というレシピを読んでも、通ってるのかわかるもんじゃない。
秋刀魚の塩焼きなんか、いつも火が通ってなかったな。

高校生のころは「美味しそう」だけでレシピ本を読んでたのに、だんだんダイエット本に興味が移った。
「お腹いっぱい食べても太らない料理」本ばっかり。
まあ、その甲斐あって、ハタチまでは小太りとデブの間だったのが少ーしずつ落ち着いてきた。
高校からハタチぐらいの間が、あたしの人生で一番太ってた時期。

デブが落ち着いたころ、夏休みの過ごし方も食べ物一直線になって。
あ、それは高校の頃と同じか。

食べ放題の店を探しては都内あちこちにでかけた。
今考えたら、あのころ食べたいだけ食べておいてよかったよ。
リタイアが近づいたら、だんだん食欲が落ちてしまって。食べたいだけ注文すると、食べ切るのが大変になってきた。

ずっと健康第一で料理を考えてきたけど、そろそろ昔みたいに楽しむための料理ができるんじゃないか。

・・・いちいち大げさか。きのうは久しぶりにパンケーキを焼いた、って話をしようと思っただけなのにこの前置きの長さ。

米粉パンケーキのレシピを見つけたのと、米粉を買ったのとどっちが先だったか忘れた。
メープルシロップの賞味期限がとっくに切れてるので、ずうっと前からパンケーキを作らなきゃと思ってて。

ね、義務感なのよ。「作りたい」「食べたい」じゃなくて、「作らなきゃ」って思うの。

休日にはパパがホットケーキを毎週焼いてくれる、という家庭があると何かで読んだか、知り合いが自分ちの話をしたんだったか。
楽しそうだなあと微笑ましかったんだよね。
きのうは土曜日、そのご家庭は今でもホットケーキを焼いているだろうか。

もうデブじゃなくなったし、仕事もリタイアした今、純粋に料理を楽しもうよ。
レシピの通りに材料を計って、できたー。

「こうなったら裏返して、さらに2分焼く」と具体的なのが助かる。
迷わずに、火が通せたよ。ほーら。

ちょっと焦げた面はもちろん裏返せば、見た目もオッケー。
付け合わせは、たまたまフォローしてるブロガーさんが昨日載せていたほうれん草のソテー。

そのレシピでは松の実とレーズンだったけど、くるみとドライクランベリーで代用、大成功。

このあと図書館行ってちょこっと買い物して楽器練習してパソコンで家計簿つけてメールチェックして、と平和に過ごしたらスマートウォッチが振動した。

心拍数が上がった、と知らせてくれたのは初めて。
それより、なんでこんなに心拍数が高いんだ？
あたしが全速力でドタドタ走ったらこれぐらいになりそうだけど、今とても平和なのに。
まあ、6時までにパソコンも楽器も終わりにしなきゃ、ってところだけ焦ってはいたな。

本日のオマケ

健康のため毎日食べたいアボカドや、豆もやしレモンなどを盛り合わせ。
主菜はかきとブロッコリーのレモンアヒージョ。

スパークリングワインを開けたのは、なにも意味はない。
買いだめしてあったワインの、白を全部飲み終わってしまったので、残るはスパークリングばかり3本ほどになっちゃった。
クリスマスや正月に飲むだろうと思ってたのに、結局飲まなかったんだ。
オーガニックワインだけど、カジュアルに飲めると説明書きには書いてあった。
今のあたしに、ちょうどいい。