そう!こういうリサイタルが聴きたいのよ

ホワイトグランドピアノ おでかけ

きのうは月に一度のランチタイムコンサートに行ってきたよ。

片道4km弱、最高気温11℃。時間に余裕があったので歩いて行った。

丸の内トラストタワーN館のエントランス、一番奥まったところだから風こそ吹かないけど、2階まで吹き抜け。
着いたときはコートを脱いだけど、演奏開始を待つ10分ほどでだんだん寒くなって、またコートをしっかり着こんで手袋もはめ直した。

椅子に置いてあるチラシでは、ピアニストの写真が肩やデコルテ丸出しの水色ドレス、寒そう~。

でも、現れたピアニストさんはシボ加工のワイドパンツにシボ加工のカットソー。いや、それでも薄手だから寒いだろうなあ。

短めマッシュルームカットがよく似合う、笑顔が可愛らしい女性。チラシより若いぞ。

プログラムは、つぎの3曲。
・ハイドン ピアノソナタ第39番二長調Hob.ⅩⅥ:24
・ブラームス 3つの間奏曲作品117 からの2曲
・シューベルト 4つの即興曲D935より第4曲ヘ短調

もう、このリストを見ただけで真面目なコンセプトが伝わるよ。
全部ドイツの古典派。
ブラームスは古典より現代に近い人だけど、音楽の内容はしっかり古典。
シューベルトもウイーンの人だから正確にはオーストリアだけど、ドイツ語圏だからドイツに入れちゃっていいと思う。

ハイドンは知らない曲だったけど、ユーモア・茶目っ気のある人だったんだよね。
真面目なだけじゃなくて、ちょっと「あれ?」という意外な曲の運びが聞こえたりする。

ブラームスは、ロマンチックだけど深く考え込んじゃうような堅い曲。
いくらブラームスが好きなあたしでも、自分から弾きたいとは思わない。

シューベルトはよく知ってる曲だったのでホッとする。
31歳で死んじゃう、その前年に作った曲。
自分の命が短いことを悟っていたのか、ちょっとアグレッシブなのが魅力。

なーんて真面目な曲紹介をはさみながら演奏してくれた。
表情もいい。ちょっと上のかなたを見やったり、カッと見開いて鍵盤を見つめたり。

思い切り拍手をしたけど、手袋をしたままだから音が響かなくて申し訳なかった。
まだ、転んだときの手のひらの打撲も痛くて強くも叩けない。

それより、こんなに寒いところで、きっとピアノの鍵盤も氷のように冷たかっただろうに。
よく指がかじかまずに立派に弾けたものだ。

アンコールは、ラベルの組曲「鏡」から「海原の小舟」。
残念ながら個人的にあたしの好きな曲ではない。何度聞いても覚えられない、大衆とは遠いところにある芸術作品。
でもピアニストさんが大好きな曲なんだって。

そう、こういうね、大衆に媚びないプログラムがあたしは聴きたいのよ。
自分からだと聴かない曲をじっくり真面目に聴かせてもらって、初めて魅力を知る喜びを感じたいの。

そりゃ、ね、モーツァルトのトルコ行進曲とか月光ソナタとか、クラシックが初めての人でも楽しめる曲もいいけどさ。
そういうのって、いつでも聴けるじゃん。聞こえてきちゃうじゃん。
それじゃあちょっと刺激が足りないの。
チャラッと、映画やアニメの主題歌とか、「ふるさと」みたいな文部省唱歌を聞かされると「イヤー!」って耳を塞ぎたくなる。

こういう、真面目に取り組む音楽家さんこそもっと活躍して、すてきな音楽をまた聴かせて欲しいと思う。

さてと。耳が大満足したら次は胃袋も。
先日決心したとおり、外食を積極的に再開する。

まだ鼻声と、少しの咳は残っているけど、まあ許容範囲になったと思う。
このビルで先月見つけたカジュアルイタリアン、先月は団体客が盛り上がってるのが外から見えてね、ひとりでは入りづらくなっちゃったんだ。
でもきのうは独りで来てる女性の姿が見えた。

店名が「Operetta」っていうので、すごく気になってたんだ。

ちなみにオペレッタとは「喜歌劇」と訳される。ドタバタ劇に歌を付けた、楽しい見世物だよ。

やたらムーディーな店内だけど、店員さんたちはカジュアルで親切に接してくれる。
それでも緊張してたので、思考停止でメニュー最上段「一番人気」という「ディアボロネーゼ」を注文。

たぶん「悪魔」を意味する「ディアボラ」と、ミートソースの「ボロネーゼ」を掛け合わせた造語だろう。
どこが悪魔かというと、大きなとんがらしが2本も入っててね。
粗挽きとんがらしみたいなのもたくさん振りかけてあるの。
でも、ほとんど辛くなくておいしく食べられたよ。

パスタが20cmないぐらいに短くてフォークに絡みづらかったけど、生パスタだからなんとか絡んでくれた。

ミニサラダとドリンクとミニデザートもついてきて、これまた満足!ごちそうさまでした。

杏仁豆腐かパンナコッタかミルクゼリーかわからないぷるんぷるんに、甘酢っぱいソースがかかってたけどなんのフルーツだか全くわからない味オンチでごめんなさい。

気に入ったから、毎月のランチタイムコンサートのあとにまた来て全メニューコンプリートしようかなとも思ったけど。
帰り道にもたくさん気になるお店があったから、これからいろんな店を攻略して、行くところがなくなったら別メニューを試そうかと思ってるよ。

本日のオマケ

夕飯もトマト味でかぶってしまった。

コンビーフと大豆とエリンギのミネストローネ。セロリ玉ねぎも入れたけどほとんどはじゃがいも。

パセリを振ろうとしたら、あれま。在庫がなかったので、納豆キムチとともに真っ赤な食卓。
茹でたブロッコリーがたくさんあったのだけど、これ以上食べる気が起きなかった。

チキンコンソメも使えると思ってたのに入れ忘れ。
それでもおいしいのは、トマトジュースの旨みだろうなあ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    風邪治ったばっかじゃなかったっけ?
    あまり無理をしないように。
    オペレッタ…
    バケラッタって頭の中で変換されます(O次郎)

    • よはねす よはねす より:

      はぁ。実は「治った」とは言えない状態です。でもきのう1日で13000歩程度だから、「無理」ではないはず。しかし、ご心配させてしまってすみません。
      オペレッタがドタバタなのに比べたら、バケラッタは平和で上品な喜劇ですね。

  2. うなゆき より:

    オマケの画像無いで❗️
    あとプログラム三曲ともちょっと退屈ヤ
    正直な感想です

    以上、現場からお届けしました

    • よはねす よはねす より:

      ナーハハ。またしてもお世話になってしまいました。遅ればせながら画像貼りました。
      そうね、確かに一般受けする曲じゃあない。一見さんお断り、って感じですよね。
      あたしの目的がね、聴き手としてのレパートリーを広げることなので。知らない曲で、一度聞いただけで惹き付けられるというものを探す旅をしてるんですよ。
      でも、正直な感想はすごく共感してるんですよ。いつも、忌憚ない貴重なご意見ありがとう。