いくらでも練習したい→すぐに限界が来た

新しい楽譜、大好物。
土曜にもらった30枚コピーを製本して、さっそく練習開始。

10年以上前に一度やったことがある曲なのに、ほとんど思い出せない。
初見状態だけど、それこそが大好物なんだ。

指使いを考えるのが楽しい。
昔やったときはこんなに考えず、弾けない指使いでちっとも弾けないまま終わったんだろうな。

たった1曲だけなんだけど、演奏時間1時間もかかるのよ。
ベートーベン第九交響曲と同じぐらいね。

製本するだけで1時間かかったかな。
糊がなくなりそうだから買いに行きたいけど、日曜はお買い物がまん。お店混むから。

ああ、いくら弾いても楽しい。
いくら弾いても最後までたどりつかない長い曲だから、いつまでも「初見」が楽しめちゃう。

ところが。やっぱり、トシかのう。前半2楽章まで終えたら、疲れを覚えた。

いやいや、これはトシのせいで体が疲れたんじゃない、脳が疲れただけだよきっと。
気分転換に、ピアノ練習に移る。

最初は簡単な（はずの）チェンバロ曲、あら意外と弾けない。
次に難曲五重奏、もうメタメタ。
脳も体もメタメタ、わかりました。休みます。

15分タイマーかけてベッドでしっかり。

で、最初の曲の後半から練習開始したけど。
最終楽章の途中で、疲れ果てた。
最後まで行き着くことができなかった、あたしの限界ここまで、午後3時。

朝ごはんにプロテイン入り生クリームを食べただけで、まったく食欲わかないの。
せっかくパイコー麵食べようと、前日から肉をタレに漬け込んでおいて楽しみにしてたのに。

しょうがない、マイルールを破って夜に麵を食べるとするか。
とりあえず、昼にと思って常温に戻しちゃった肉だけ揚げよう。

味噌汁用の小鍋でちょっぴりの肉をちょっぴりの油で揚げ焼き。
鍋の汚しついでに、漬け込んだタレを軽く煮つめる。
ここまできたら、あとは麺を茹でて、ちょこっと炒めて盛り合わせタレを掛けたら昼夜兼用ごはんができてしまった。

汚したのは小鍋1個だけだよーん。
どうせタレと麵は絡めるのだから、タレをヘラで掻き取った鍋を洗わないでそのまま茹でちゃったよ。

鍋を洗うのも簡単だったし、これでいいのだ。

あたしの限界を見た。
食べ終わってからは楽器に戻れず、読書。

「わたしたち人間は共同体に属していれば自分でハイになれるが、共同体がなければどこか（薬物など）で調達しなければならない」
ふーん。共同体、学校も会社も好きではなかった。
楽器と本があればハイになれる、気がするけど。

合奏って、強い強い共同作業なんだよねえ。
仲間のピアニストたち、みんな言う。ピアニストって孤独なんです。
あたしも高校生ぐらいの時から思ってた。誰か、ピアノと合わせてくれる楽器の人と友達になりたいと。

誰もいなかったので、しょうがなくて自分でピアノに合いそうな楽器を習い始めたってわけ。
よかったわあ、ハイになれる共同体にいっぱい入れて。