真夏のチェンバロレッスン

チェンバロの個人レッスンは、自宅から徒歩15分ほどのところ。

顔や体の汗は、もう、仕方ない。
でも手の汗は少しでも洗い流さないと、鍵盤がほぼ白木でね、汗を吸い込んでしまいそう。

でも、手を洗ってレッスン室に入っても、冷房が入っている室温を自分の体温で上げてしまうみたい。
先生もあたしもお互い「暑いですねー」しか言えず、練習に入れない。

先生ったら、ご自宅のクーラーまで壊れちゃったんだって。
ええっ!命に関わりますよ!

壊れた部品があるかどうか確認して電話しますと言われて一晩。
やっと電話が来たけれど、修理に来てくれるのは1週間後だって。
壊れたのはリビングだけで、寝室は大丈夫みたいだけど。

それじゃ、お料理なんかする気にならないですよね。
「ああもうとても無理。外食にします」
そうですよねー寝る直前まで帰ってこない方がいいと思います。

教則本(楽譜)をチェンバロに置いても、まだ汗が止まらない。

先生も女性だけど、あたしと同様髪の悩みをお持ちだそうだ。
「父のM字ハゲが遺伝してるようで、このへんが」
ああ、男性の俳優さんでM字タイプのかっこいい人いっぱいいますよねー。

さて。練習に入りますか。
本を広げたんだけど、やっぱり人間ドックだの胃下垂だの、健康話をどちらからともなく始めてしまい。
その手の話、先生もあたしも大好物なんだ。終われない。

実は。オケで、一番前に座るプレッシャーが強くて、チェンバロの練習はあまりしてなかった。
だから、無意識にもチェンバロに向かうのを避けてしまったのかもしれない。

家を出る直前に、「今日はどの曲を見てもらうんだっけ」と確認したら、課題として先生が付けてくださった印が見当たらないんだ。
あれー、おかしいな。確か2番と6番と・・じゃなかったっけ。印、ないな。
曲目がわからないながら適当に見繕って、直前練習をして行った。

で、先生の前で楽譜を開いたら、やっぱりちゃんと印がしてある。
ほとんど初見で弾いたが、当然マルをもらえるはずもなく。

前回マルをもらえなかった曲たちは上がったけど、今回から始まった新しい曲集は全部「もう一度」。
入門用教則本は、名前すら聞いたことがない作曲家の作品がいろいろ詰め合わされてた。
古代音楽というほど古くはないはずだけど、不思議な響きの曲がいろいろあって、それはそれで楽しかったけど。

新しく進んだ曲集は、一応バッハ作曲として出版されている。
実は、どうもほかの人が作曲したのではと言われているけど。
なにしろバッハは多作家だから、知っている曲はなかったけど、それでもなじみのあるバッハっぽい曲。
バッハは、ピアノを習っていた子供の頃弾きにくくてびっくりして、あまり好きじゃないんだけど。
チェンバロを習うのにバッハを除外するなんてありえない。

このバッハ1冊だけ、今後は練習する。何カ月続くのかなあ。でも、子供のころほどほどの抵抗感は、ない。
いや、むしろ楽しい。

たくさんおしゃべりしてしまった分か、5分ほど超過してレッスンしていただいた。
次の生徒さんが部屋の前で待っているの知っているから気が気じゃなかったけど。
きっと、次の生徒さんも超過して見てくださるんだろう、と願って教室を後にした。

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コメント

  1. にゃんた より:

    胃下垂って大変なの?
    ぼくはもちろんそうじゃないんだけど、会社入って何度目かの健康診断の時、女子の先輩が
    「胃下垂です」ってお医者様から言われて、「よしっ!」ってガッツポーズとったとか。
    何食べても太らないから、だって。

    • よはねす より:

      そうそう、そうなんです!先生が胃下垂だそうでね。
      「大変」とは一言もおっしゃってなかったけど、「そうでしょうとも」といいたくなるスリムなご体型で。
      傍目からは「うらやましい」としか思えないですよ、胃下垂。

    • よはねす より:

      別件バウアーだけどここで報告しますね。アリクイのいんぼう2巻読みましたよ!
      音大生が卒業後演奏家になれるのはごく少数って話が1巻に出てきました。講師が多いけど、音楽と無関係な仕事に進まざるを得ない人も少しいるって、まったくあたしの体感と同じです。
      でね、第2巻に「パップラドンカルメ」が出てきたんですよ!説明なかったけど。
      でも、この小説の中でも、通じなくてジェネレーションギャップにがっかり、ってそれだけのために出した言葉みたい。にゃんたさんのおかげで笑えました~。少し、せつなかったけど。