市民オケの定期演奏会にて。
本番、前半は成功。
ソプラノ歌手のソロが入る、今まで題名しか聞いたことがない小難しい曲。
でも、「これぞクラシック歌手」という立派な体格のソプラノさんは顔立ちは可愛らしく、髪もいつも華やかにセットされ。
お客様のウケも上々、ブラボーの嵐だったよ。
問題は、後半。
交響曲の第三楽章は、弦楽器がピチカートを延々と弾き続けるんだけど。
バイオリンの高音部とチェロ・バスの低音部の入れ替わりが、ぐっちゃぐちゃ。はっきり言って、崩壊した。
もう、誰に合わせていいのか耳では判断できない。
コンマスを注視するんだけど、弓と違って指先こちょこちょの動きはよく見えなくて。
指揮者が必死でこっち(弦の後列)のほうを見て、拍のアタマを強調してる。
なんとか収拾はついたかな。いやー、怖かった。
その部分は通り過ぎ、今度は管楽器だけの音楽が続いて、平和に終わったよ。
終演後
終わったら、気持ちは切り替えて。
失敗の方が、いつまでも思い出として残るし、語り草になる。
何事もなく成功した演奏会って、全然思い出せないんだよね。
打ち上げの席で、昔、超有名バイオリニストがゲストで来てくれた時の話になって。
シェエラザードという交響詩は、コンマスがソロをたくさん弾くんだ。
当時ベルリンフィルのコンマスをしてらした安永徹さんが、なぜかわからないが我がオケに参加してくれたの。
そんな大先生が、シェエラザードのコンマスだけ弾いて帰るわけはない。
なにかバイオリン協奏曲だって弾いただろう、と皆言うんだけど、やった記憶がない。
我がオケの記録係がその場で調べたら、ちゃんとモーツァルトの協奏曲をやってた、ってことがわかった。
そんな貴重な出来事すら、忘れちゃうんだよね。無事な演奏会って。
音もだち
今回、いつも聴きに来てくれる元上司は体調不良で来られなかった。
でも、知り合いが「音もだち」を二人も連れてきてくれて。
終演後、ロビーで初対面したその方から、びっくりするほど大きなお花をいただいてしまったよ。

でね、「大崩壊したのわかった?」って聞いたら、全然わからなかったって!「むしろ、ホールの響きがいいから、いつもより上手に聞こえたよ」だって。あああ。よかったあああ。
また別の友達がメールで教えてくれたんだけど、元同級生が偶然聴きに来てて、プログラムにあたしの名前を見つけたそうだ。
しかしアナウンスで、「終演後の楽屋訪問はNG」とされ。公務員で真面目な同級生夫妻は、まっすぐ帰ってしまわれた。
友達からは開演直前に、あたしに「ウメ子が客席にいるよ」とメールしてくれたんだけどね。
気づいたのは打ち上げも終わって、帰りの電車の中だった。
ウメ子とは卒業以来、会ったのは携帯電話などこの世になかったころの一度だけ。
メールアドレスなどお互い知らないからね。
こんないろいろ、やっぱり1年も経つと忘れちゃうのかなあ。
ブログって、記憶を残しておけるから便利だなあ。
本日のオマケ

一昨日焼いた鯖で、パスタにしたよ。ほうれん草とシメジを加えて。
一昨日の、焼き大根のアヒージョが美味しかったので、その残り油を使ってもう一度作った。
ちなみに、聖護院大根の小さいの。

さらに、アヒージョの残り油はポップコーンにするのがマイルールで。パスタの皿を洗わずそのまま盛ってしまった。思ったよりたくさんできたけど、無我夢中で完食。



コメント
指揮者って、凄いのね!
オーケストラで唯一、楽器を持ってなく
演奏者と聴衆の橋渡しをする人
みんな、頑張ったんだろうけど
まとめ上げる指揮者、スパシーバです
ア〜、いつか、よはねす先生の演奏を聴いてみたいなぁ
失敗して、困り顔で、立て直そうと、眼を吊り上げて、なんとか持ち直した姿をね
うなゆきさんて凄いのね!スパシーバなんて言葉、チャイコフスキーつながりのロシア語がさらっと出てくる。教養ってにじみ出てしまうものなのねー。
んで?あたしの困り顔が見たいと。ふふん。だいたい毎度大汗流してるけど、最後は持ち直してニヤけた顔をさらしておりますよ。よろしかったら招待状さしあげますわー。
すごいすごい。よく乗り切ったね。
お友達からの花束も豪華。
ウメ子さんの連絡先も確認して連絡してあげてね。
ああ。ウメへの連絡なんて思いもつかなかったコミュ力ないあたし。花束くれた人にはチャンスあったらお手紙でも書こうかと、今は思っているんですが。