傷つかないように

きのうのブログは「満足」で締めたけどさ。
実は、寝るまでに結構もやもやしたんだ。

きのうの室内楽では、4月の練習日を欠席することが決まっている。
(チェンバロ発表会を優先させることにした)

小オーケストラみたいな曲はあたし一人欠けてもそう影響ないけど。ピアノ五重奏でピアノが休んだらほかの四人がちょっと困る。

コロナ前なら、わりとよく知り合いを引っ張って来て臨時参加してもらうことがあった。
同じ会の仲間で、空き枠がある人でももちろんいい。

有名音大ピアノ科卒の仲間が、その時間空き枠だったから、きのう聞いてみたんだ。
4月に休むことが決まっているので、もしできたらあたしの代奏をお願いできないかと。
その方、普段非常に親切な人で、会のためにいろいろ世話役を買って出たり、一緒に組んだことのないあたしにもたくさん話しかけてくれて、話しやすかったんだ。

そしたら1秒も考えないで「無理。たったひと月のために、そういうことはできない」って即答された。
あたしも「あ、わかりました」って即答したけどさ。

人には都合ってものがあるから、断られても仕方ないとは思ってたよ?
しかしね、そうピシャリとひっぱたくような言い方しなくたってえ。

そうか、プロの人ならドボルザークぐらい簡単に弾けるかと思ってたけど、案外そうじゃないんだな。
って、初めてわかった。

少し後からね、「突然に無理なお願いしちゃってごめんね」と言えばよかった、って後悔した。

今思うに、普段親切な人だからこそ、断ることに罪悪感があって振り切るためにキツい言い方になったのかな、とか。

あたしも、人のことは言えない。
別に、罪悪感うんぬんではなく、言い方に配慮が必要と教わったことがなく。
高校のとき同級生から「普通、『ごめんねえ、持ってないのぉ』って言うのによはねすは『無い!』しか言わないんだもん、おっかしい~」って笑いながら言ってもらって、初めて「言い方」というものがあるのか、と知ったんだ。
あの友達には本当に本当に感謝しているよ。

あれから何年経った。42年か。
人も傷つけないように、自分もやすやすと傷つかないように。
これだけ時間かけりゃ、覚えるだろ。

プロでも簡単に弾ける曲じゃないってわかって、よかったじゃん。
どんなにそれが大変なことかって、あの言い方でよくわかったじゃん。
あの人は、本性はとってもいい人、無理なことは無理って、はっきり言っただけ。それだけ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    最後の3行がすべてだね。
    なんとか自分に納得させてあげて。
    そんな言い方をされたって傷つくだけ損。
    なんか楽しいこと考えよう。
    節約とかコストパフォーマンスとか貯金とか。
    おっと、こういうのは今日読んだ本ではみんな否定してたって誘導(^^)

    • よはねす よはねす より:

      ありがとうございます。傷つかないように、自分の心をかばって守ってるところです。
      そうそう、節約ね、貯金ね。自分がうれしくなる言葉集めてたときに、これ入ってたんだ。
      お?誘導?されに、行きます~!(^^)!