お声がけ、できなかった

おでかけ
東京文化会館小ホール

きのうは、有田正広さんのフルートリサイタルを聴いてきたよ。
フルートに縁が無いあたしでもお名前はよーく知ってる、そりゃもう日本のフルート界では昔から第一人者。

奥様は有田千代子さん、こちらも著名なチェンバリストなの。
はい、そっちが主目的です。

チェンバロを最初に習った先生の、先生。だからあたしは千代子先生の孫弟子!?

このリサイタルに行ったら、あのT先生に会えるかな、という希望もあった。
ところがね、そのT先生の下のお名前はすぐ浮かぶんだけど、苗字がなかなか思い出せなくて我ながら愕然とした。

確か、一文字で割りと珍しい苗字だったよな、と1時間ぐらい考え続けて、やっと思い出した。
思い出さないとさ、万が一会場でばったりお会いしても呼びかけられないじゃん。

コンサートは、ごく普通に夜7時開演。
ただ、全席自由席なの。早めに行って、いい席を取りたい。
やっぱり出がけに色々あったけど、なんとか6時半には会場に着いたよ。

いきなり、T先生とよく似たお客様発見。
でも、髪の色も形も違う。他人の空似かなあ。勇気が出なくて、声を掛けられなかったわ。
一瞬、こちらをご覧になったような気はしたけど目は合わず。

演奏は、期待どおりとってもよかったよ。
今年喜寿を迎えられるという有田さんだけど、意欲的。
ご自分で作曲された、つまり現代曲を2曲も取り入れられ。
現代曲なんて苦手だけど、キーを使わずに半音上下させたり、オクターブを同時に鳴らしたり。
果ては、息を入れずにキーをパタパタさせるだけ、なんて珍しい表現にもびっくりした。

プログラムの中で、知っていたのはシューマンの「3つのロマンス」だけだったんだ。
原曲はクラリネット(時々チェロやビオラでも奏される)とピアノだけど、ここではフルートとハープだったよ。
ものすごく好きな曲だから最初から期待してたけど、楽器が違うとまるで違う曲みたいだった。

シューマンと、自作自演のほかはみんなバロック。もちろん大好き、ありがたい。

千代子先生は、片目にガーゼを当てられていた。
白内障の手術でもされたのだろうか、と思ったけど、それってガーゼ当てるのかどうか知らないしな。
でも、チェンバロの演奏には支障がないようで、よかったわ。

チェンバロの響板、鏡張り?珍しいなと思ったけど、たぶん黒かなにかツルピカの塗料が塗ってあるんだろう。

休憩時間に、またロビーをうろついてみた。
真剣にT先生を探したら、さっきの人を見つけた。
でもやっぱり、先生かどうかわからない。
「失礼ですがT先生ですか」なんて声を掛けたら、「一目でわかんなかったんかーい」って思われて失礼じゃない?

そうだ、先生はいつも左の薬指に結婚指輪ではない、石のついた指輪をとっかえひっかえ着けてらしたわ。
それが確認できたら間違いなくT先生。
と思って、懸命に左手を盗み見ようとしたら、左手でしっかりマスクを握られていて、全く見えない。
結局、声は掛けられないで終わってしまった。

まあねえ。もし彼女がT先生だったとしても、通りいっぺんの挨拶しかできないだろうし。
・・・・って、思うしかないや。

休憩が終わって席に戻る。
お隣の女性がちょっと・・・いや、やめとこう。

プログラム最後は弦楽伴奏付きの協奏曲。
これも知らない曲だけど、とても楽しかった。やっぱりバロックはわかりやすくて好きだわー。
ファーストバイオリンは、N響でコンマスをされてたこともある白井圭さんだし。
ビオラはバロックボウを使ってるし、セカンドバイオリンはボウ(弓)は現代みたいだけど楽器はバロック。
あご当てと肩当てを使ってなかったよ。ビオラさんは肩当てだけ使ってた。

白井さんも、ビブラートは全く掛けずにバロック奏法。
彼の演奏を見たのも聞いたのも初めてだけど、とても素敵だった。

最後に、有田さんには当然拍手の嵐とブラボーのかけ声が。
有田さん、おじぎのあとフルートを握って上に持ち上げた。
「わたしでなくフルートのおかげですよ」違うか。「フルートに拍手をしてください」かな。

パウエルというメーカーの、14金だそうだ。
重たいだろうなあ。そして、そのフルートを輪切りにしたら、指輪が何十個作れるんだろう・・・

あ、あたしったらつい下世話なことを。

本日のオマケ

6時に家を出ようと思っていたが直前にいろいろあって。

ほぼ5分で用意できたあたし、スゴイ。

冷凍納豆は昼間から出しておいたし、前日焼いたサバは昼間のうちにほぐしてにんにくとオリーブ油とローリエに浸けておいた。

1分で茹だる玄米めんを茹でて、オイル漬けのサバとピンクペッパーとイタリアンパセリを振りかけただけ。

そして、洗いものもせずに飛び出したらちょうどよかった・・・・が、Eチケットを出すのにパスワードが必要でうろたえ。手帳持ってて、ほんとによかった。あのメモがなかったら入れないところだったよ。

帰ってきてからもすったもんだあったんでね。さてさて、今からゆうべの洗い物をしますよ。誰にも怒られない迷惑もかけてない、やっぱり一人暮らしはのんきだねえ。

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コメント

  1. うなゆき より:

    パスワード、保存しないの?
    Google先生に保存して貰えば良いのに。
    私は、もうダメです
    アップル先生を信じてます
    文化会館ももうじき建て替えですね
    三年後に逢いましょう、コンサートのチケット取れずに残念です
    でも、どこかで行きたいなぁ

    確か、裏のスペースには、過去の出演者達のサインが所狭しとあるらしい
    一度、見てみたいヨ
    閉館前に、見学ツアーがないか、期待してたけどさ。
    ハ、もしかして、一般人お断りのツアーがどこかにあるのかしら?
    よはねす先生、その辺の情報を持ってないの?

  2. じゅん より:

    バックステージツアーは2年前にやったのが最後みたいですね。
    https://www.t-bunka.jp/stage/21837/
    東京文化会館大ホール、何度か行ったけどついに一度も1階席がとれなかった!
    心残りはそれですね。
    レストランも入ってみたかったなあ。そのレストランの外の入口の近くにたまに猫がいたんですよ。

    • じゅん より:

      文化会館は取り壊しではなくて、中を改装するんではないですか?
      西洋美術館は地下展示室の天井の補修だけで1年半かかりました(ついでに庭も昔に戻したけど)。

      • よはねす よはねす より:

        ああ、建て替えでなく改修工事なら、そこまで年数はかからないで済みそうですね。よかったー。。。あれ。西洋美術館が閉館してたの知りませんでした。1年半も休業してたんですね。じゅんさんにとって、お辛かったかもしれませんね。
        東京文化は令和8年度中の予定だそうで。あと2年かあ。それじゃ、小ホールのあのわかりにくい座席配置は変えないのかな。

    • よはねす よはねす より:

      バックステージ情報、ありがとうございます。あたしは大ホールに行ったので覚えてるのは1回だけです。あ、3回かな。あまりホールは意識してないかも。オペラ「青ひげ」は1階だった気がするけど、まさかねえ。勘違いかもしれません。
      レストランは今まで興味なかったけど、最後に一度ぐらい行ってみようかな、って気になりましたよ。猫!あんなところに?今どきノラ猫なんて、いるんでしょうか。まさかレストランで飼ってたとかだったら、それも面白いかも。

      • じゅん より:

        上野公園の周辺は野良猫というか、地域猫がけっこういます。お世話している人が何人もいるみたい。
        あ、私、一度だけ1階の席に座れたの思い出しました! ボリショイオペラの「金鶏」日本初上演のときで、全然人気なくて1階前の方が取れたのです。NHKホールと勘違いしてたけど、調べてわかりました。「金鶏」すごく面白かった。ソプラノがスタイル抜群の美女で、この日しか出演しなかったので、あとから話を聞いたおじさんたちが地団太踏んで悔しがったとか(笑)。新人さんみたいだったけど、歌ももちろんすばらしかったです。他の日はベテランの歌手だったので、そっちをみんな買ったんですね。
        小ホールは1回しか行ったことない。たぶん、座席も全面的に入れ替えると思いますけど、よい配置になるといいですね。

        • よはねす よはねす より:

          うわー、ラッキーで素敵な思い出ですね!うかがうだけで、あたしまでうれしくなりましたよ。演目も、日本初演も、すごーい。
          緑がいっぱいの中で、人間のお世話になって生きる猫も幸せそうですね。