音大付属音楽教室

音楽
TOKYO FMホール

市民オケの練習不足で青くなっているというのに。
他人の音楽発表会に行きたい衝動を抑えることはできなかった。

あの、天下の桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」の発表会があったんだ。

昔から、プロの音楽家のプロフィールにこの音楽教室で手ほどきを受けたというのをよく見かけた。
反田恭平さんと小林愛美さんも、そこに通ってたんでしょ。

じゃあ、どんなに素晴らしい子供達の演奏が聴けるのかしら。

自分が小学生のころから、縁もゆかりもない子供の発表会をのぞくのが大好きだった。
いわゆる「発表会向きの曲」って、映えるからね。曲を知るだけでも楽しかった。

さすがに、この年になるまでいろいろ聴いたら、「知らない曲」はあまりなくなってきたけど。
こんな名門教室に通う子供がどんな素晴らしい演奏をするのか、聴いてみたいよ。

もしもあたしが子供の頃にこんな所に通ってたら、音大に入れるぐらい上手になったのかしらん。

発表会は11時から始まる。
最初はきっと、聞くに堪えない初心者OF初心者だろうから、ゆっくりめに行った。
でも、普通の住宅地の個人のピアノ教室と違って、幼稚園児なんかいないのね。
最年少でも、小学2年からだったよ。
声楽部門があるのが、ちょっと珍しい。

最初に言っちゃうと、上手い子と下手な子の割合は普通の住宅地教室と変わらなかった。
声楽でもピアノでもバイオリンでも、それは同じ。
だから、あたしがもしここに通わせてもらえていい先生に習ったとしても、素質がなければ上手くなれないんだ。
それがわかったのも収穫のひとつ。

ここまで気合いを入れて通わせているんだから、親も経済的に余裕がある人がほとんどだろう。
中国人がたくさんいるのには驚いた。
男児でも燕尾なんか着てる子がいたり、見た目も楽しいよ。
女の子は床まで届くロングドレスが多いね。みんな、裾を踏まないように手で持ち上げて登場する。

ひとりね、全盲らしい中学生の女の子がいたの。
真っ白なロングドレスに水色の刺繍が少し。
せっかく着せてもらっても見えないだろう。でも、きっとそのつやつやな手触りなどは心地良いだろう。
ヘレンケラーも、いつも絹の上質な服を着せてもらったという伝記を思い出した。

見た目は、まさか目が見えないとは思えない。先生に腕を取られて登場し、ちょっと間違った方に向かってお辞儀した。
ベートーベンのピアノソナタは、まあ普通に上手い。
音が高低差あるところはほんの少し時間がかかる程度。
でも、よくここまで上手になったと思うと、胸を打たれるね。

そして、超絶上手い子がやはり数名いる。
男の子だと、このまま音大に行くのだろうかと行く末が気になってしまう。
知り合いで、やはり本格的に習っていたが「男の子なんで」と自分で言ってたけど、普通の大学に行った人がいるよ。
小学校5年や6年でリストやラヴェルなんか弾いちゃう子が何人もいる。


その中でバイオリンまで弾いちゃう子もいたし。
でも、バイオリンの部は最後だったから、その子の演奏まで聞かずに帰ってしまったんだ。
無理しても、全部聞いたほうがよかったかなあ。
11時半から5時半ぐらいまで。途中、30分ほど抜けて近所の酒屋を物色したぐらい。
戦利品がなかったから、その他はずっと聴いて楽しんだけど、さすがに疲れた。

小学校2年でサラサーテを弾いた女の子。4年生でヴィヴァルディの協奏曲を弾いた男の子。
特に印象に残った子の名前は、覚えておきたい。
将来、有名なバイオリニストになるかなあ。


そういうスゴイ子に限らないんだけど、みんな楽器がいいと思う。
小さいのに、音量もすごく出るし、音色がすばらしいの。

最年少の2年生の女の子たち3人が、出番のあと廊下で「間違えちゃった」とかキャッキャしてる。
ひとり、ハーフの女の子は見た目も可愛いけどピアノも上手だったの。
間違えちゃった子はあんまり上手くなかったのに、「間違えてもスゴイよ」なんてハーフちゃんがお世辞を言ってるのまで可愛かった。

本日のオマケ

イカとブロッコリーのアーリオオーリオペペロンチーノに、アンチョビも足した。

厚揚げと長ねぎとパプリカが残ってたので、ワインに合うおつまみにしてくれとAIに頼んだら、オリーブオイルと塩コショウで炒めてバルサミコ酢をひと回し掛けてイタリアンパセリを散らせだって。

塩は塩漬けケッパーにして、ニンニクも足して、ドライのミックスハーブを振りかけた。

このワイン、スパークリングじゃないんだけどスパークリングみたいなコルクが刺さってて。普通のソムリエナイフで抜けるか心配になって、スパークリング用オープナーで引き抜いたよ。

しまった、オープナーとコルクがグラスの奥に隠れちゃった。

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コメント

  1. うなゆき より:

    6時間もコンサートを聴き続けるなんて、体力が凄いザンス!
    盲目の子だからこそ、肌触りの良いロングドレス
    オバチャン、泣けてきます
    2年生の女の子達も可愛い。
    音楽も良いけど、子供の愛らしさ、エネルギーに感動するようになりましたヨン

    • よはねす よはねす より:

      やった。共感してくださったのですね、うれしいです。
      子供が真剣に物事に向かう姿は、ほんとに泣けてきます。
      渓谷の若いお嬢さんたちぐらいも可愛いと思えるように、あたしもなってきましたよ。

      来年の発表会に行く機会があったら、自分の体力を考えてもっと遅く行くようにしなきゃです。