室内オケの楽しみは音楽ではなく

交流、交際

室内オケの練習は、時間は一定だけど場所はたまに変わることがあるの。
きのうの練習はいつもどおり、と思ってたらカズちゃんから連絡がきた。

ああ、また練習前にランチしましょうっていうのね、と思いながらスマホを見たら。
「とりあえずH駅の改札で待ち合わせでいいですか、あの辺りの店は全くわからなくて」

ぎょぎょっ。明日はH駅だったか!またまた大遅刻するところだったわ。
カズちゃん、ありがとう!と返信しようとしたんだけど、一応確認してみるか。

珍しく、ほんのわずかな違和感を覚えて幹事さんからのリマインドメールを探したら。
いつもの場所で合ってるよ。

ふー。カズちゃんは石田さんとも約束をすでにしていて、石田さんにも訂正を入れてもらった。
ね、珍しいでしょ。二人が間違っててあたしひとりが正しいなんて、天変地異か。

で、さらに珍しく、もう一人古いメンバーも誘ったんだって。
6月にコロナにかかっておさらい会に出られなくなり、急遽あたしが代役をしたという因縁のミホさん。
すごく美人ですごく優しくて、最高に上手。かんぺきすぎて今まであまり近寄ったことなかったんだ。

ちょっと緊張しながら、約束のカフェに行ったらもう三人とも来ていて。
注文のレジに並んでるのを見つけて手を振ったら、ミホさんが最初に気づいて振り返してくれたよ。

四人で楽しくランチして、「あーこのあとオケ練がなければいいのに」なんてカズちゃんが言い始めて一気に暗くなっちゃった。
あたしが指揮者に無体なこと言われて不機嫌丸出しだったので「今日は怒らないでね」かなんか言われて。

このカフェ、オケのメンバーが他にも来てることがある。その指揮者もしょっちゅう来てる。
カズちゃんの不満の声が時々大きくなりそうになると振り返り、本人がいないかそっと確認したりして。

まずい、悪口大会になってしまいそう。
思わず指揮者をかばったよ。
先月は、「あれは自分が間違いだった」ってきちんと謝ってくれたんだよ。
みんなも、「それはなかなかできることではない」って言ってくれた。

ミホさんとカズちゃんは、ほぼ同時期にこのオケに入団したそうだ。
団員の噂話をたくさん教えてもらって、楽しく過ごせたよ。
ここまで通ってくるのは、おしゃべりが目的であって、音楽はオツマミ、肴みたいなもの。

練習はいつものように、指揮者が2小節ずつ細切れにしてしまってみんなは不満。
でも、ボランティアで指導してくれるんだから、ありがたく従うしかないよねえ。
なにしろ1時から5時まで、という公民館の枠いっぱいに練習しようとするものだから、90代までいる団員は最後はヘトヘト。
指揮者先生も先日79歳になったそうだ。
あたしも、毎回片づけを無視して逃げるように走って帰ることも気にされてるかも。
だんだん早めに終わるようにしてくれて、きのうは4時半で終わってくれたよ。

久しぶりに、最後まで片づけをして、みんなと一緒に電車に乗った。
入団して1年以上経つのに今まで話したことのないおじさんと、初めて長話ができた。
途中で降りる人が一人、二人、最後はミホさんと二人だけになった。
楽器のメンテナンスの話は貴重だったな。やや、それで時間を稼いだ感はあるけど。
ミホさんも「あの時はご迷惑をおかけしましたね」なんて、6月のコロナの話を蒸し返したりして。
お礼を言われると、あたしはいい気になるがどうしていいかわからなくなる。
謙遜したつもりで「いえいえ」ぐらいで話を逸らしてしまったが。

ああ。ミホさんが半年間練習してきたのに本番に出られなかった無念をいたわってあげなくちゃいけなかったなあ。
死ぬまで、会話の技術は磨き続けなきゃ。

本日のオマケ

4人のうち最後に注文したあたしがなぜか一番先に受け取れた。ベジタブルサンドイッチ750円に、予想外にたっぷりのサラダが付いてうれしい。

夜はチェンバロレッスンにも行ったので、業スー焼き小籠包を解凍しておいたのよ。一緒に厚揚げと甘長とうがらしと焼芋まで焼いて。

玄関開けたら5分でご飯、とは行かなかったけどグリルの焼き時間はたった5分。お気楽夕飯だよ。ちなみに醤油は置いたけど使わなかった。

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コメント

  1. じゅん より:

    90代の団員に79歳の指揮者って、びっくりです。音楽をやってる方たちって、健康なんですね。
    世間では指揮者は団員に上から命令する指導者みたいに思われているけれど、実際は団員の意見を聞いて調整する役回りなのだ、と、本で読んだことがあるので、よはねすさんのオケの指揮者は昔ながらの強権的な指揮者みたいなので不思議に思ってたのですが、この年齢だと古いタイプで、昔の考えがアップデートされてなかったりするのかもしれませんね。

    • よはねす よはねす より:

      はい、フルートの90代の男性はかなりヨタヨタと歩いてらして、リズムもよく取れないのですが、来て下さるだけでOKみたいなお豆さん扱いになってますね。
      バイオリンの女性は、まさか90代とは知らなくてこの時のおしゃべりで知って、たまげました。
      すっごく遠くにお住まいでもあるので、ごくたまにしか参加されません。
      それにメールをされないので、連絡はすべて電話。写真や楽譜を送るのも、郵送!
      なぜか毎回ミホさんが面倒を見てあげてるんですって。ミホさん、ほんとに優しいいい人だから頼られちゃうんだなー。

      このごろ思うんですが、指揮者が長命なのは立ち仕事だからじゃないかなと。
      で、強権的というのと少し違うのです、この方は。
      ご自分の知識をみんなに教えてあげよう、という意欲が強くて、そのためによく勉強してそれを披露するのが楽しみ、って感じです。
      その知識がね、正しいものならありがたいのですが、弦に関しては間違ってるのが困りものなんですよねー、なんてごめんなさい、じゅんさんにグチっちゃった。