素人指揮者に指揮されると面白くない

音楽

きのうは弦楽合奏の日。
会場のビル内に百均があるので、一縷の望みを託して探したけど、やっぱりミルクフォーマーは無かったわー。
明日から生クリームの泡立て、どうしましょ。どもならん。もう食べられない。

気を取り直して、練習室に入る。
弦楽8人+指揮者、いつもの部屋が取れなかったらしく、ひどく狭い部屋で。
空調はまだ冷房が始まってないらしく、「送風」しか選べないの。防音密室、辛いわー。

指揮者はアマチュアフルート奏者さんで、プロ並みに上手いらしいんだけど、ここでは指揮しかしないんだ。
ほかにフルート吹きたい人はいくらでもいるのでね、指揮がやりたいんだろう。

というわけで、指揮の勉強をどの程度なさってるのかは知らないが。
弦の指導も張り切って準備されてるのはわかる。

「大きい音を出すには、どんな方法があるかわかりますか」
と、みんなに尋ねる。

「弓で圧力をかける」と、素直に答える人あり。
あたしは「弓をたくさん使う」と言ったけど、説明不足だったな。
「弓を長く使う」って補足してくれた人あり。

指揮者はうなずく。
「もうひとつ、誰も言ってないことがある。それは、駒の近くで弾くこと」

ええー。それは「大きい音」というより、「刺激的な音色」を出す方法なんだけど。
指揮者は、ある知り合いからそれを教えてもらったそうで、新たな知識をみんなに伝えられてうれしそうだよ。

で、楽譜上に「フォルテ(強く)」が書いてあるところはそうするように、という指示。
あたしはその箇所で、できる限り刺激的な音を出したよ。
はっきり言って、汚い。

その箇所「フォルティッシモ(ごく強く)」から音量記号が変わらない限り同じ音量で弾くのが楽譜上の決まり。
でも、8小節弾いたら曲調が変わるのね。
指揮者の指示、「そこからは優雅に、キツくならない」っていうのだけど、駒寄りの位置でフォルティッシモを弾いたら、とてもじゃないけど「優雅」な音は出ないよ。

・・・で、あたしはもうそこからずっと仏頂面だった。

頭がいい人なら、「楽譜に強弱記号が書かれていないが音量を落とすのか」と、穏やかに質問しただろうな。
あたしはいつも、その場で言葉が出てこない。
恨みや怒りを表情でしか表せない。

この曲に参加してないチェロ弾きさんがいてね。
まーその方、オーケストラ曲のときは参加するんだけど、まったく指揮と合わせようとしない。
自分のリズムで弾くから当然合わなくて、みんな困っちゃうんだ。

メイワクだなーと思ってたのだけど。

そのチェリストさんが指揮者について「弦のことを何もわかっちゃいない」と言って、弦楽に絶対参加しないんだってさ。
仲良しフルートさんから先日それを聞いて「ふーん」と思っただけだったけど。

急にあたしも、そのチェリストさんと同じ気持ちになった。

石田さんも、ここに参加してるんだけどね、きのうはほとんどしゃべれなかったな。
「今日も、終わったら急いで帰るの?」と聞いてくれて。
早引きしたいぐらいなんですー、と言っておいた。

チェンバロのレッスンへ向かう

急いで帰れば17時2分前の電車に乗れる。それを逃したら、チェンバロ教室に5分ぐらい遅刻しちゃうの。
きのうも必死で楽器をしまって、締まりかけたエレベータのボタンを押して開いて、中の人に謝りながら乗せてもらって。
電車に間に合った。

チェンバロのレッスン、毎回ものすごく濃密なんだ。
家に帰ると、大切なご指導の大半を忘れてしまうからこっそり録音しようと思ってたけど、やっぱりそれも忘れた。

レッスン室から出て、楽譜などしまいながら、大満足のため息をつく。
以前の先生と、全然違う。ぜんっぜん、違う。
楽器を背負いながらエレベータ方向に向き直ったら、別の教室の生徒さんがあたしの顔をみてなんだかにっこりしてたよ。

もしかしてあたし、満足が独り言に出てたかな。

本日のオマケ

きのうは半袖で出かけたら、やっぱり夜は寒くなってね。

チェンバロのレッスン後は外食しようと思ってたけど、耐えられそうも無く、まっすぐ帰ってきた。

スーパーのお弁当、どれも炭水化物ばっかり。お惣菜はしょっぱそうで、ご飯がないと食べづらそう。将来自炊が難しくなったらスーパーに頼るつもりだったのに、それも難しそうだなあ。

この弁当は「すき焼き重」だって。「重」とは。

重に豆腐も入ってるのに、冷蔵庫にあるから無理に味噌汁に厚揚げも入れちゃった。あ、インスタントしじみ汁です。結局包丁とまな板使ったので、洗い物もあるし、そんなにサボれた気分にもなれず。

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コメント

  1. うなゆき より:

    フヒヒ、弦楽練習で人生の忍耐力?を養い
    チェンバロで人生の歓喜を味わう

    めちゃくちゃ、濃い人生です!
    リア充です!

    でもさ、真面目な話、私思うねんよ
    “全ての技には時がある”
    チェンバロでの先生との出会いは、今この時だからこそ、ピッタリ何でろうな、と
    がんばれ〜

    • よはねす よはねす より:

      なんて的確なコメント。あの時の感情が倍に増幅されて蘇ったでござるよ!うん、濃い生活してるわーあたし。

      そっかー、チェンバロ先生との出会いは今で良かったんですね。以前の先生があるから、今の先生の有り難さが一層、実感でわかるんだ。声援、ありがとう~