バレエ「コッペリア」

おでかけ

きのうはバレエを観に行ってきたよ。伴奏はオーケストラ、生演奏。

ドリーブ作曲コッペリアはとても楽しい曲。前奏曲に続くマズルカと、「スワニルダのワルツ」が特に有名。チャールダーシュも時々は聞くことがあるね。
でもバレエはテレビでも見たことがなかったな。

あるときウチの市民オーケストラで、アンコール曲に「スワニルダのワルツ」をやったことがあったの。
メインが白鳥の湖だったから、指揮者はバレエ音楽が得意な先生で。

主役のスワニルダは、婚約者が美女に心を奪われかけているのを見て、気を逸らそうと懸命になるも効果がなく、最後はぷりぷり地団駄を踏みながら出て行ってしまう。
と、説明してくださった。
だから、ワルツの最後は急に速度を高める。

美女の名がコッペリアなんだけど、これは主役じゃないのね。実は、変人じいさんコッペリウスが作ったお人形なの。
窓辺で本を読むポーズを取ったまま微動だにしない(人形だから当たり前)けど、スワニルダも婚約者フランツも人間だと思い込む。

指揮者から聞いたイメージは、ちょっと解釈を間違ってしまったみたい。
スワニルダはコッペリアに「いっしょに踊りましょうよ」と懸命に誘うのだけど、コッペリアが無反応なので「ん、もう!」と腹を立てる。
で、指揮者が言ったような振付もあるけど、きのうはスワニルダはあきらめてひとりで優雅にワルツを最後まで踊ってたよ。

あたしは地団駄が一番見たかったんだけどなあ。
地団駄バージョンの振付映像あったよ。

喜劇はいいね。笑わせる部分がいくつもあって。
そして、バレリーナの演技力よ。ほんとにコッペリアの世界に入り込める。

で、もうひとつ、あたしの目的は当然「音楽」。
指揮者は井田勝大さん、バレエ専門かも。あのソニーの井田さんとは関係なさそう。
準主役フリッツのソロが第3幕でジャンプで踊り始めるとき、指揮者とアイコンタクトしてた。
ジャンプの足が床に着くと同時に音楽も始まる。
これこれ!こういうのが見たかったのよ。

バイオリンのソロ、ビオラのソロが非常に美しい。
あたしたちオケが苦労した弾きにくい部分、さすがプロは苦も無く弾いてる。
それにしても、スワニルダのワルツ以外もめちゃくちゃ難しそうな曲だ。
男性バレリーナが指笛を鳴らすところ、代わりに鳴ったのは何の笛なのかなあ。さすがにそんな小道具までは見えない。

今回の席はA席、2階バルコニーのかなり前の方。
オーケストラもバレリーナも、すごくよく見えたよ。
ただ、冒頭コッペリアがいるはずの窓辺は全く見えなかった。
でも、そのコッペリアは人形のフリした本物のバレリーナが座ってるんだけどね、それがわかってれば見える必要もないか。

席についてから、オペラグラス忘れたことに気づいたけど、全く必要を感じなかった。
ただし、スマホも忘れちゃったんだよねー。
別に、本さえあればスマホなんか要らないんだけど、ホールの写真だけちょっと撮りたかったかな。
でも舞台装置は開演まで緞帳で隠されてるからね、どうせおもしろい写真にもならない。

カーテンコールもおもしろかったよ。
老人コッペリウスが引っ込んだと思ったら、コッペリアがさっきまで座ってた椅子(車付き)に振付先生を乗せて運んできた。
振付大先生、足が不自由なのかな。でもちゃんと真っ白な衣装を着て、あたまにうさ耳のような赤いリボン乗っけて、コッペリアが持ってた本を持って登場。
客席、沸いた沸いた。

指揮者もスワニルダが呼びに行って連れて来て、フリッツとスワニルダの間に入って二人と手をつなぐ。
まるで指揮者のほうが主役の扱い。
先日のロメオとジュリエットは指揮者目当てで行ったんだけど、先生の片方の手はバレリーナが最後まで一度も触れなかったのを思い出したよ。
やはりバレエ専門の先生のほうがバレリーナと仲良しなのかもしれない。

本日のオマケ

カーテンでは日射しをよけ切れず、遮光布を張っております

昼夜兼用、4時のごはん。パスタのサブスク最後はサルシッチャのソース。

サルシッチャはソーセージ、腸詰って意味なんだけど、家庭では腸に詰めないで皮なしで作る。挽肉に塩とスパイス混ぜて丸めるだけ、加熱もしないの。

あたしも一度作ったことがあるけど、生肉を冷蔵庫で何日も熟成させるって不安でさ。とってもおいしかったけど、一度っきりだなあ。

円形パスタは「クロゼッティ」といって、紋章や十字などいろんなスタンプで型押しされてるのが楽しいよ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    パリオリンピックも始まり男子女子共にバレーは活躍が期待されている…のかな。よく知らないけど^^;
    ってそのバレーのことじゃないのは知ってます。
    バレェはなんていうか、とっても敷居が高いです。
    楽しまれたようで、すごいなぁと思います。

    サルシッチャ、お名前可愛いから知ってるけど生なのね。
    タルタルステーキみたいなものかな。

    • よはねす よはねす より:

      オリンピック、いつの間にか始まってましたね。ついこないだ東京でやったばかりって感じです。
      バレエの方は、男性は「気持ち悪い」という人が結構いますね。ま、いいんです、歌舞伎でも落語でも、娯楽ですから、好きなものだけ楽しめれば。

      サルシッチャをご存じとは、またまた博識ぶりを再認識ですよ。普通は、ほぐして加熱して食べるので、タルタルステーキと見た目はかなり違いますね。

  2. うなゆき より:

    バレエ、いいよね
    チケットの値段が可愛くないけど。

    カーテンの黒幕
    安全ピンで留めてるのかしら?
    頭がピンクの安全ピン、懐かしい〜

    • よはねす よはねす より:

      あ、思い出しました、会社の後輩が昔からバレエのフリークで、何万円ものチケットをしょっちゅう買ってたみたいでした。
      そうすると今回、A席で6000円ってかなりお買い得だったかも。それはもう楽しかったですから、元を取って余りありました。

      昔の安全ピンもまだ少し残ってますけどね、足りなくって、これは百均で最近買ったの。でもこの懐かしいタイプのは1種類しかなかったです。もっと大きいのがよかったなー。