長年、田舎に住んでたんでね。少し、コンプレックスがあるんだよ。
長距離通勤の電車では、座ってる人を見渡し、なるべくすぐ降りそうな人に見当をつけて、その人の前のつり革につかまる。
これが、ほぼ勘が外れる。
すぐ降りそうな人って、落ち着かないで、ひと駅ごとに窓の外をのぞいて現在地を確かめてる。
乗り換え駅を見逃したら大変だからでしょう。
でも、それが5駅以上連続されると、「あーこの人降りないや」って諦める。
まだまだ全然目的地には遠いのに、よっぽど電車に乗り慣れない人なんだろうね。
そういうわけで、朝は外れる確率高し。
でも、帰りの電車は少しだけ当たる確率が上がるよ。
分厚い本を読んでる人はダメね。長時間体勢バッチリだもん。
ぐっすり寝てる人も、同じ意味でダメ。
あとは、服装やカバンが田舎者の人は、どこまでも下りない。
ドレスアップしてる人、ブランド物のバッグを持ってる人、なんとなく垢抜けてる人はすぐ降りる。
お住まいも、さぞええとこなんじゃろう。と、下世話な想像をする。
で、だね。あたしも、長年もれなく査定されて。
あたしが通勤電車で座れた時に、前に立つ人ってあんまりいなかった。
服装はカバンは、気を付けてるつもりだけどブランド物を持つ勇気も気概もなく。
長距離だから、読む本もよほど分厚いのじゃないと地元駅までもたない。
3年半前に、念願の「都民」になれたんだよ。
せっかく座れても、最大15分で降りちゃう。本もろくに読めやしない。
でもね。
都民生活も慣れてきたころ。
ようやく、あたしの座ってる前に立ってくれる人が増えてきたんだよー。
都民らしく見えるようになってきたんだったら、うれしいなあ。
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コメント
わかる人にはわかるもんなんだね
ぼく、通勤してたときはかなり早めの時間帯で毎日同じ時間の電車に乗ってたから、途中で降りる人ってのは大体覚えてて、その人の前に立ってたな。
もちろんこれが有効なのは朝行く時だけで、帰りは時間まちまちだし、おぼえてられなかったけど
そうそう、通勤の達人はガッチリ固定客を捕まえてね。どんなに満員で押されても、絶対中に詰めてくれなくて恨んだものよ。
もう、そんな不毛な争いとは縁がなくなる!あ、なにも退職しなくても、コロナの世になったらあんまり同じ顔触れってなくなったのかもね。メリットひとつ減ったわーん。