「調和の霊感」と「管組2番」

未分類

日曜にヴィヴァルディ「調和の霊感」で遊んだときは、ピアニストさんに合奏部分の伴奏を頼んだ。
きのうはあたしがピアノ伴奏して遊んできたよ。

お相手はお二方ともお上手な、I木さんとS山さんを幹事のオババがアレンジしてくれた。感謝!
S山さんはバイオリンとビオラが弾ける人。今回両方使うので、ダブルケースで持って来てた。

親友メイも、こないだダブルケースを持って来てたので聞いたら、「重くて使わないという人から譲ってもらった」のだと。
S山さんは今回のようなことがあるので仕方なく買ったそうだけど、大柄な彼でもやはり重くて大変なんだって。

そんな彼らの名演を聞きながらピアノを合わせるのは至福ではあるけど、ピアノが難しくて聞き取る余裕がない。
ところどころ空白を作りながらも必死で追いついたり。
おかしな編曲をされてる楽譜だから、かなり省略を入れて簡単にしたはずなのにね。

しかし、弦の彼らも口々に「むずかしい」と言って、I木さんなど歯をむき出しにして必死の形相で笑わせる。
そうかなあ。あたし日曜に弦弾いてきたけど楽しかったけどな。

10分かからないような短い曲なのでね、半分以上おしゃべりして終わった。
音楽についてのおしゃべりは、はずむと楽しい。演奏だけで終わると、物足りないよ。

きのうはもう1曲できたよ。
仲良しフルートさんが希望したバッハ「管弦楽組曲2番」。
11月の発表会でもこの曲をやりたいんだって。

この中にフルートさんはもう一人いてね、なぜかフルートは二人でこの1曲しか出番をもらえない。
だから二人交代で吹くんだ。
チェロも、先月は名人だったけど今月は二番目に上手い人。ところが本番はまた別の人だというからびっくりよ。
しかも本番の人は、チェロを始めてまだ3年、楽譜を読むのもまだ不安がある状態。
先月はオババがチェンバロパートをピアノで弾いてくれたのでチェロはほぼピアノについて行けばよかったけど、オババは今月も本番も出ないんだって。
なにかヘソを曲げたのかな、とフルートさんがびくびくしてたよ。
だって、今月のチェロさんに彼女が「一緒にやってもらえますか」とメールしたら、オババから「勝手に決めないでください」って怒られちゃったんだよ。
そのメールは参加者みんな読んでるから、経緯は知ってる。

まあ組み合わせを勝手にいじられたら大変だから、怒るのも無理はないと思うよ。
しかしだからってオババ、この時間空いてたのに参加せず、本番はピアノの助っ人なしで初心者をあてがうなんて。
S山さん、あたしに顔を向けて「イジメ?」って言う。
彼は上手だから、この中でかなり優遇してもらってると思う。そんな彼でも感じるほど露骨ってことか。

今月のチェロさんは上手だから、合奏自体はスムーズに楽しめたよ。
終わったとき、楽器をコンコン叩いてブラボーしたもん。みんなも「やっぱりバッハは素晴らしいわね」とうれしそう。
最後にフルートさんが彼女に「一緒にできてよかった、本当は本番でも一緒にやりたいのに」と挨拶してる。
あたしもチェロさんと目が合ったので「お名残り惜しゅうございます」と泣きまねしたら「さっきやってた曲なんていうの、いい曲いっぱい知ってるのね!」とお褒めの言葉をいただいた。
あら聞こえてたんですかー。
はい、いい曲を見つけるとここで試すことができて、とてもうれしいです。

そういえばこの方、上手な割に曲は知らないんだなと思ったことがあったよ。
昨年、ドボルザークのピアノ五重奏をした時に入ってくれて「聞いたことなかったけどいい曲ね」って、その時も言ってくれたんだ。
ハイドンの四重奏「ひばり」をやった時さえ、第一楽章しか聞いたことがないとか言ってたな。

しかし今回のヴィヴァルディは、初めて聞いてその場で「いい曲」と思えるほどとは、あたしは思わないんだけどね。
むしろチェロさんの方が、「いい曲」に感度高いんじゃないか?

家について、またしても30分で出かける。
こんどはチェンバロレッスンだよ。

先生に「今さっき、調和の霊感でピアノ弾いてきました」と報告して、その楽譜をちょっと見てもらった。

「よはねすさんはこれからも機会があるだろうけど、もし無いとしても、通奏低音の知識はあった方がいい」とおっしゃる。
うれしいです、ずいぶん昔から知りたいと思っていたんです。

それだけじゃない。先生が発注してくださった楽譜の中の1曲を弾きながら、次々に知らない言葉・用語が出てくる出てくる。
「オスティナートバスを意識」「刺繍音」「ミーントーン調律」
「この教室で使っているチェンバロは6分割のミーントーンで調律しています」
へー。わかったような振りをして聞き続ける。

現代ピアノはハ長調でも変ロ短調でも、どの調を弾いてもおかしくない「平均律」という方法で調律されているぐらいなら知ってる。
でも、本当に美しく響くのは、その曲の調にぴったり合った調律がいいんだ。
ピアノと違って、チェンバロはほんの数時間で調律が狂うから、奏者は自分で調律しなきゃ、できなきゃいけない。
前の先生に調律のやりかたを教えて欲しいと言ったら「チューナーで簡単に合わせるだけですよ」なんて言われてがっかりしたんだ。

今度の先生はその「ミーントーン」調律も覚えてもらいます、と言われて、とてもうれしい。
宿題も出たよ。今聞いた膨大な情報を使って、通奏低音に和音を付けるの。
楽譜を閉じてリュックに入れる前に、もう頭から知識がどさどさとなだれ落ちるようだ。
なかば茫然としながら、「もう忘れそうですが、すみませんまた教えてください」と先に謝っておいた。

本日のオマケ

チェンバロレッスンの時間をずらしていただいたので、終わりは夜になっちゃう。
そうそう、レッスンを終えて部屋の外に出たら、廊下でお弁当を広げて食べてる女子がいてびっくりしたよ。
もう、チェンバロの日の夕飯は外食にしようかなと思ってる。
でも、夕飯で一人で入れる手頃な店って、まだ開拓してなくて、見つからない。
しょうがなくて、すぐ作れそうな冷凍庫のパスタとソースを取り出した。

二人分でひとつのパックだから、半分だけ取り出すのけっこう大変。

円形パスタに、サルシッチャ(皮なしソーセージ)のソースのセット。ピンクペッパーはセットに付いてたんじゃなく、自前。

まだ木曜だけどフライングしたワインは、2杯で空になったというか、空にしたというか。

にほんブログ村 クラシックブログへ にほんブログ村 シニア日記ブログ 女性シニアへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ

コメント

  1. にゃんた より:

    よはねすさんでも知らない音楽用語ってまだあるのね。
    「ミーントーン」…蝉の声かよって思っちゃうな。
    「刺繍音」はミシンの音って気がするr。
    まぁリタイアした後も人付き合いが多いね。
    ぼくなら熱出しちゃいそうだよ。

    • よはねす よはねす より:

      ミーン=セミ、ってあたしも思いました!刺繍でミシンを連想するのは我々の世代特有かもよ。刺繍が縫える電動ミシンが新発売されて、うちの母も買ってました。

      人付き合い、気が合う人なら増えても大丈夫なんだ、ってわかって自分でもびっくりです。長年、あたしも人嫌いなんだと思い込んでたので。

  2. うなゆき より:

    オオオオ
    ついに音楽理論の世界の深淵に足を踏み入れるのですね
    頑張れ〜