日曜室内楽は恒例のすったもんだ

ヒャラリーマン 音楽

日曜室内楽、ひどく暑い日だった。
会場に着いてちょっとお手洗いを借りてる間に、先に着いたおじさまが冷房を点けててくださって。

おじさまが「30分後に戻ります」と、出かけられた。どこかでサンドイッチでも召し上がってるのだろう。
基本練習は13時からなのだけど、12時10分から拡大利用は可能という決まり。
あたしのグループは、個人練習したい人は13時まで好きな時間練習すればいい、ってことにしてるの。

あたしも弾けないから、青くなって練習しなきゃいけない。
みんなの分、4脚のパイプ椅子を並べて、ひとりピアノに向かって練習してた。

いつも早めにくるバイオリンの女性が間もなく到着。
ピアノを囲むように置いた椅子の、左端が彼女の席のつもりだったのに右端に座った。

あれ、バイオリンはこっちじゃない?
彼女は微笑みながら「あ、こっちかと思ってました」と移動してくれたけど。
そこへおじさまが戻ってきて、やはり戸惑ってる。

あたしが間違ってた。
練習では弦がピアノに向いて並ぶけど、本番では客席に向いて座るんだった。
じゃ、最初にバイオリンさんが座っていた位置が正しい。

うわー、そうだった、間違っちゃった。ごめんなさい。
バイオリンさんが「いえ、どっちもアリだなと思って、あたしもわかんなかったです」とまた微笑みながら言ってくれる。

泣くほどのことじゃないって、自分でも思うんだけどね。
「優しい・・・」とつぶやいたらちょっとウルッとしてしまった。

恥ずかしい言動に気づくと、あたしすぐ気が動転するタチでね。
それをフォローしてもらうと、泣きたいほどありがたいの。

トマトさんのこと

遅刻常習犯のトマトさん、先月はあたしより早く来てびっくりさせられたのに、今月はやっぱり13時ギリアウト。
彼女抜きで練習を始め、彼女がそーっと加わって最後まで弾いたら「また車が混んじゃってー」と、あふあふしてる。

車で来る人は、だからみんな早めに来てるんだよ。とは思ったけど当たり前すぎるので誰も言わない。

トマトさん、理由より先に調弦してくれないかな。
彼女は3歳からバイオリンを習って、音はすばらしく美しいんだけど、調弦が上手くないのね。
最初は音叉で調弦してたけど、それは昭和すぎる。A(ラ)=440ヘルツでできてるやつ。
今442ヘルツですけど、って教えてあげたらびっくりしてデジタルチューナーを使うようになったけど、自分の耳では判断できないの。

全く合ってないので、お隣の女性が一生懸命手伝ってあげるけど、5分以上かかったな。
その間、ほかの3人はやることがない。
「今までよりテンポ速くしましたけど大丈夫ですか」ぐらいしか話もできない。

ま、人の悪口いうよりあたしのピアノもひどいんだったわ。
制限時間15分。おかしいな。以前ぴったり15分だったのに、録音したら16分半ぐらいかかった。
前半、くり返しがあるのを省略したら12分半。
うーん、くり返しやるつもりで練習してきたけど、微妙なところだなあ。

2曲め、フルート協奏曲に移る。


これは大勢なので、あたしはほとんどやる気がない。
練習全然しなくても弾ける。フルートソロが終わって一斉に入るところだけ注意すれば楽勝。

この曲は制限時間20分。
第一楽章だけで16分もかかることがわかった。
あちこちカットしながら半年間練習してきたけど、第二楽章はまるまる省略することにした。
あたしのお隣の女性、こっそり「一曲全部カットしてもいいわよ」ってあたしに言うの。
ふふふ。ホントです。

「じゃ、通して何分かやってみましょう」と最後まで行ったら、「あ、計るの忘れてた」というのであたしがずっこけて、譜面台を倒してしまった。
お隣の男子が鉛筆やら楽譜やら拾ってくれる。す、すみません。

男子について

男子、今年から入会した人でね、若いの。おばちゃんからおじいちゃんまでの集団に入って大丈夫かしら。
あたしたちはワイワイやってるけど、彼はほとんど口を開かない。

彼もピアノを弾くの。このフルート協奏曲が終わったら次の枠で彼のピアノトリオがある。
ほんとは譜めくりやってあげたかったけど、先月は彼が風邪でお休み、今月はあたしがダブルワークいやダブルお遊びですぐ帰らなきゃならない。
「先月の発熱は、インフルとかじゃなかったですか」ぐらいしか話しかけてあげられない。
あたしもピアノを弾くと知ったのが最近だったようで「何を弾くんですか、ああロマン派もいいですね」と、通り一遍の話しかできず。

譜めくり相談

このフルート協奏曲でピアノを弾くのが、あたしの譜めくりを引き受けてくれた女神様。
楽譜を広げて軽く説明する。

こうやって楽譜を広げるので、ここまできたらここをバサッと掴んで最初に戻って繰り返し。
ここまできたらあとは眠ってていいです。でもことによったら繰り返ししないかも。

そしたら、本番だけのつもりが、リハーサルでも手が空いてるのでめくるから大丈夫という。
繰り返し、直前に決めてくれてもいいって。さすが、女神様!
だいたいいつも、後半に出場するチームは時間が押して、残り時間がなくなることが多いんだよね。
最悪、最後の1曲が発表できなかったこともあるんだってよ。

少しだけ安心して、次のオケ練へと続く。

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コメント

  1. うなゆき より:

    トマトさんの気持ちもわかるなぁ

    そりゃ チョットは遅刻するけど最初の数分はまだ皆んなエンジンかかって無いでしょ それに音は私が断然美しいのよ
    私が参加すると仕上がりがビバでしょう
     
    自分にとことん甘いタイプなのですよ

    • よはねす よはねす より:

      そーかー。トマトさん、たった数分しか遅れてないと思ったかな。実はね、ほかの4人はとっくに揃ったので15分は弾いてたんですよ。でも確かにね、13時開始なら遅れはわずかって思ってるはずですね。そこはちょっとあたしが厳しすぎました、ハイ。
      ビバ!って単語知らないけどなんか輝いてますね(^_-)-☆

  2. にゃんた より:

    まあ盛りだくさん。
    時間ってやり方次第でそんなに変わっちゃうもんなのね。足りなかったら減点とかあるのかな。
    まあ、今回も女神に感謝ということで次のワークへ。

    • よはねす よはねす より:

      演奏時間のことでしたら、「足りない」ほうが点数高いです。素人の演奏を長々と聞くのって疲れるんですよ。自分以外の演奏は、(うまい人たち以外は)さっさと終わって欲しいのが本音。