ストピに弱音ペダルだなんて

昼前に近所で用事を済ませホッとして、いい加減な昼ご飯にした。
冷房を入れようか迷うほどの陽気で、ビール飲んじゃおうかと迷ったぐらい。
しかし暑さのせいでさっき衝動買いしたカップアイスをそのまま昼のデザートにして、ほっと一息。

雨の心配がいらないうちに、他の用事も行ってこようかねえ。
午前に歩いたから、午後はサボって自転車を使うことにした。
ビール飲まなくて、よかった！
歩きだと寄り道する元気も時間も残らないんだけど、自転車だとたくさん寄り道できる。

ハローワークに出かけた。
その手前にストリートピアノがあったんだ、のぞいてこよう。

近寄っても音が聞こえてこないな。
お、誰も弾いてない。ラッキー！少しだけ弾いていこう。

ふたを開ける。椅子を引く。
あれ、このピアノ、ペダル2本しかなかったっけ。
良く見たら、3本ペダルの真ん中「弱音ペダル」がビニールでぐるぐる巻きにされ、養生テープで留めてある。
ペダルは弱音の位置に踏み込まれたまま。

ひどい！常に踏み込まれたら、ピアノの中のフェルトがボロボロになっちゃうよ。
ペダルと連動するスプリングコイルも伸びきっちゃう。

何よりも、弱音で弾くなら家のピアノと同じで、なんにも旨みも面白みもないじゃないか。
一応、弾いてみるよ。

駅の雑踏の中で、自分の出している音さえ確認できない。
言語道断！練習にさえならない。

確かにさあ。天井が低くて、すばらしくよく響くよ。
ここで演奏系ユーチューバーなんかがガンガン弾いたらあたしも頭痛がする。
でも、ひとり10分に制限されたし。
朝は10時まで、夜は18時以降は弾けないって制限も付いたのに。

そんなに、苦情が殺到したのかしらん。

かわいそうなピアノ。

駅なんだから、うるさいと思ったら立ち止まらず改札内に入るとか、駅から出ればそんなに頭痛は起きないと思う。
うるさいのに逃げられないのは、駅の関係者だな。
弱音ペダル以外の方法で、少しだけ音量を抑える工夫はできないかなあ。
裏面にボードを貼るとかさ。
うん、今それしか思い浮かばないけど。