鶏口となるも牛後となるなかれ

先週初めて参加してみた、平日室内オーケストラの練習はあまり楽しくなかった。
それでも、2回めの練習に行ってきたよ。

開始時間ジャストに飛び込んで、もう譜面台も椅子もとっくに並べ終えてた。
「ギリギリですみません！」と叫びながら譜面台に楽譜を置いたけど、みんなもまだざわざわ楽器の準備をしてるところだから助かった。

1曲め「こうもり」序曲では、時報の鐘が6つ鳴るのね。
「朝6時になっちゃった、刑務所に出頭しなきゃ」という場面。

打楽器がいない楽団なので、代わりにピッコロが吹くように団内の人が編曲した。
でも、ピッコロさんがたまたま可愛いおもちゃの鐘を持ってるので、それを叩いてくれる。

自分の楽器の準備してたら、また写真を撮り損ねた。
しかしあの有名な鐘の音を叩くタイミングが違ってみんながっくり。
（本当は裏打ちだけど、1拍めで叩いちゃった）

今回もまた、トップ奏者のお隣に座らされた。
いつものオケと同様、ここもトップ奏者は固定席、あとは早い者勝ちみたい。
遅刻スレスレで入ったから、またもトップのお隣にになったのは仕方ない。

トップさんもちろん非常に美しい音だけど、指揮とよくずれるんだ。
指揮を見ないで、管楽器の音を聴いてそっちに合わせてるみたい。
あたしが強引に指揮に合わせてデカい音を出して、トップさんが合わせてくれる感じ。
鶏口牛後、って言葉が頭に浮かんだ。
人の上に立つのって大嫌いだったはずなのに、いつの間にあたしこんな性格になったんだ？

指揮も素人さんだから、たまに不思議な振り方をする。
楽譜にそんな指示もないし、そんな演奏を聞いたことがない箇所でリタルダンド（だんだん遅く）をかける。

んん～ん？と、あたしもトップさんも首をひねりながらもついて行く。

管楽器のひとりが「ここはリタルダンドするんですか」と発言したけど、あくまで表情はニコニコしてる。

そうか。ここは、自由にゆるく演奏するけど、人への指摘もゆるいんだなあ。
シニアオケって、こういう雰囲気がだいご味なのかも。
あたしが「アナタ間違ってますよ」とばかりに弾くのは、あたしは気持ちいいかもしれないけど、そのうち嫌われそうだなあ。

でもね、もう一人の同じパートの男性、しきりにあたしに話しかけてくれる。
休憩時間にトイレに行ったら彼は出て来たところで、つかまっちゃった。
この団体は、オケ曲とアンサンブル曲を交互に練習するの。
「アンサンブルにも参加するの？」と聞かれて。
あら、参加は希望制なのかしら。幸い、今2曲誘っていただいてると伝えたら。
休憩後、彼があたしを指さしながらお隣パートのトップさんに何か相談してるよ。
もしかしてー、もう1曲仲間に入れてくれるのかなーと期待してる自分に気づいた。

うん。たぶん、ここでしかできない曲がいっぱいありそう。
楽器人生、あと10年はできると思ってるけど、それ以降は読めない。
たった10年しか残されてないとしたら、できるだけたくさんの曲をやっておかなきゃ。

やれるだけやってみるぞお。

本日のオマケ

パスタのサブスクは、いつでも解約してよかったそうだ。高かったのでホッとした。冷凍庫に残ってた2種類のうちのひとつ、これは桜えびとチェリートマトとズッキーニのソース。

昼ご飯に、いっぺんに2食分作っちゃったらやっぱり多かった。おかげで、夜は何も作らず（昼に食べなかったナッツなどだけ追加して）まだ日も暮れないうちにワインを飲めたよー。