きのうは久しぶりに都営地下鉄に乗った。
都営と東京メトロとどちらでも行ける場所には、少々時間がかかってもなるべく東京メトロで行くようにしていた。
電車賃が少しだけ安いから。
話は違うけど、「東京メトロ」という名に変わったのは何十年前だろう。いまだに「営団地下鉄」と言ってもらわないとピンと来ないよ。
各社電車賃の値上げ、てっきり今月からだと思ってたら3月18日(土)からだったんだってね。
あたしのいた会社は、立替交通費は毎月月末に精算しなきゃいけないルールだった。
決算なのに、きっと大混乱だっただろうなあ。
みんな、よく行く駅と運賃はコピペで明細表を作ってるから、前回消費税率引き上げのとき間違いだらけでかなり苦労したんだよ。
そして今回、都営地下鉄は値上げしなかったのね。
20円の差額が悔しくて、それまで時間がかかってもメトロ線を使ってたのが、今回から10円しか差がなくなった。
月に一度行く室内楽に、久しぶりに都営線で行くことにした。
20分余裕ができた分、昼ご飯をゆっくり食べられて、ラク!
・・・ラクすぎて、ひと駅乗り越してしまった。本に夢中になってたので。
お金持ちは、時間を節約することにはお金を使うものらしい。
あたしは正反対の行動をしてるなあ。
電車だと読書に身が入るんだよ。家だと、気が散る雑用がいくらでもできちゃうんでね。
それで、時間がかかっても安い路線なら本は読めるし小銭も節約の一石二鳥、と思ってた。
ただし、長距離通勤で長時間読書してたら乱視になったことがあった。
しばらく読書を我慢したら治ったけど、それからあんまり長時間は読まないようにしてる。
お金の話を書いたのは、実は釣りである。
本題は、きのう行った室内楽のことを書きたかったの。
音楽の話を書くと、露骨にPV数減るんだもん。考えちゃうよ。
えーと、そういうわけで。ひと駅乗り越したので、予定開始時間を2分ほど過ぎて会場に到着した。
平謝りでまず楽譜を譜面台におき、メガネをかけ替え。
昼ご飯直前に練習がてら調弦しておいたので、チューニングはほとんどしなくて済んだのが幸い。
きのうやったのはモーツァルトの超有名曲「アイネクライネナハトムジーク」。
イベント的レッスンで2回もこの曲をやったことがある。
誰でも知ってるから、先生も生徒もやりやすいだろうってことになる。
でも2回とも、せっかくレッスンしてもらったのにひとっつも助言を覚えてない・・・
楽譜も、なぜだか最後にもらった一組しか家にない。ま、一組でもあって良かったんだけど。
ほんとは弦楽合奏だけど、最小限四人いたらこれは練習できる。
きのうは四人のうち二人が初心者さんだった。
あたしともう一人が、年数だけはかなり重ねている。
しかしこの曲、有名なわりに意外と複雑。小節の途中から音楽が始まるから、そこが小節のアタマと勘違いしやすい。
初心者さんの一人がそこで時々苦戦する。
もう一人は初心者と言ってももう少し経験ありそう。ただし音が小さすぎ。メロディを立てようと、遠慮しちゃってる。
あたしも室内楽を始めたときは「もっと大きく」「もっと出て」って、そればっかり言われてたな。
これは確かに、勉強に向いてる曲かも。疲れた。
2曲めは、とても楽しみにしていたショスタコーヴィチ「五つの小品」。
原曲はバイオリン二丁にピアノ伴奏だけど、フルートとバイオリンになった。
バイオリン曲なのにフルートさんが楽譜を持ってる。それだけですごい。
なので、フルートが第一、バイオリンが第二を受け持つことになった。
楽譜はダウンロードできないので、持ってないバイオリンさんにはあたしがPDFを送っておいた。
いやいや、お二人ともすばらしく上手。バイオリンさんなんて「知らない曲です」って言ってたのに、まるでYouTubeのプロと同じテンポできゅるきゅると弾いてしまう。
そんなに速く弾かれたら、あたし譜めくりできないよーwww
以前、オケ仲間に頼まれてピアノ弾いたことあるのよ、この曲。
あの時、この曲を教えてくれた激しい音楽オタクが、悲しいことにあんまり弾けない人だったので。
ゆっくりでしか練習できなかったの。
今回は本来のテンポで弾けて、しかもあたしが思う理想の間合い「ここで息吸ってから、エンディング突入」を一度お願いしただけで二人とも完璧に入ってくれた。感激!
フルートさんがメガネを忘れてきちゃったのだけ、とてもかわいそうだった。でも、ハンデに負けず、よく吹いてくださった。
フルートさんいい人、バイオリンと楽譜を交換して、第一第二を反対にやってみましょうという。
本来バイオリンの曲だからね、フルートでは絶対に出すことができない和音がバイオリンだと出せるので、いい感じ。
その第一バイオリンの楽譜を、フルートさんはプレゼントしてあげてた。
バイオリンさんも「欲しいです!」とうれしそうだった。
5曲組で、通して弾いても10分ぐらいの短い曲だったの。
まだ30分ぐらい時間が余ってる、というか、フルートさんの提案で余った時間にやりましょうと言われたバッハ「二つのバイオリンのための協奏曲」がぜひやりたい!
こちらもいい曲、ただし少々難しいのでむしろこちらの方ばかり練習していた。
「バロックの通奏低音(ピアノやチェンバロ)は、1拍めと3拍めを強く弾く」というコツをバッハオタクの親友から伝授されたので、実践してみたかったの。
これもアイネクライネと同じように、小節のアタマがどこだかわかりにくくなる曲。
特に第3楽章は3拍子だから。「イチニ、イチニ」と数えがちなわれわれ日本人には理解しがたい。
1拍めに思い切りアクセント付けたら、ほかのお二人も「3楽章はダメ元で」のようなこと言ってたのにすんなり最後まで通っちゃった。
実は、時間ギリギリというか2分超過してることに演奏中から気づいていた。
隣の部屋にいる幹事のオババにも聞こえてるけど、もうすぐ曲の終わりだってことも当然わかる。有名曲なので。
終わったとたん、オババがガラス戸の向こうからなんか手で合図してる。
ピアノの上の時計を指さす。
でもね、この部屋、延長してもお金もかからないし、誰にも迷惑かけることないの。
それを知ってるから、3人とも「はいはい」って感じで謝りもせず。
片づけだけ急いで、一番先に部屋を出た。
大満足で、帰りも都営地下鉄に乗った。
さて。来月にやりたい曲を考えなきゃ。
ここでできそうな曲は、これでもうだいたい出し尽くしちゃったからな。
レパートリーを増やすのも、課題のひとつだ。
コメント
せっかくなんで、BGMに裏でYOUTUBEのアイネクライネナハトムジーク流してるよ。
メトロと都営、いつになったら一緒になるんだろうねー。
メトロもいろいろ私鉄とは一緒になるくせしてどうして都営とは一緒にできないんだろうね。
室内楽、仲良し4人組ならいろんなチャレンジできるんじゃない?
楽しそうだよ(^^)
ま。お手間掛けさせました。You Tube最初から貼った方が親切でしたね。
この時の4人は仲良くなるほど回数できてなくて、後半の3人のほうが仲良くしてもらえる確率高いかなー。でも4人の方が圧倒的にやれる曲多いから、仲良し探しが課題です。