還暦祝い

おでかけ

先日、妹に還暦祝いをしてもらった。

還暦とは、生まれ年の干支が60年ぶりに巡ってくること、すなわち1月1日付けで「還暦になった」というのだってね。
満60歳と聞いてたから、60歳の誕生日で還暦になるのかと長年思ってた。

なので、今年の元旦にもひとりで祝い(笑)、誕生日にも祝ってもらった。

いいじゃん、めでたい口実は何回使ったって。

たぶん、30年ぐらい前から行ってみたかった念願のレストランに妹を連れ込み。
その昔は知らなかった「マリア・カラス風」という料理が名物であることを最近知り。

パリのレストラン「マキシムドパリ」が常連客の名歌手マリアカラスに捧げた料理、という由来。
マリアカラスって、言っちゃ悪いけどダミ声だよねえ。
最初にラジオで聞いたときはぎょっとしたよ。からす(烏)みたいなんだもん。
でも、聞いてると癖になる。

この料理も、癖のあるラム肉を使ってある。
ラム肉が長年苦手だったあたしが、最近はまっている。
妹も同じくラムは苦手なのだが、ここは強引に同じ料理を食べてもらった。
大丈夫、癖のある脂身のところは取り除いてある。

これが、ラムかあ。
せいぜいラムチョップぐらいの厚さしか食べたことがない身には、初めてのぶ厚いラム。
肉はもちろん癖が少なく柔らかいけど、敷いてあるソースがとてもおいしい。
魚料理も、ソースが一口舐めてはため息をつくほどすばらしい。
ちゃんとしたフランス料理って、こういうところに命かけてるんだな。

ランチだからか、ワインリストなんかは出てこなかった。
乾杯に「シャンパン、白ワイン、赤ワインどれにいたしましょう」と言われ、当然大好きなシャンパン。
エビ料理の前菜を食べ終わるころ「ワインをお持ちしましょうか」と言われ、じゃあ白をグラスで。
次の鴨肉と魚料理はその白ワインで食べ、その後の「マリアカラス」には赤をグラスで。

それぞれ、お店が選んでくれるけど、ちゃんとボトルも持って来て「○年の△シャトーの××でございます」と説明してくれる。
とっても気軽、身構えなくて済むのがあたしたち庶民にはありがたい。

デザート前に、サプライズ的にメッセージプレート到着。
「的」というのは、実はサプライズでもなんでもなく、あたしが自分で自分宛てに出してもらうように事前にお願いしておいたから。

しかし。ここで本当のサプライズがあった。
プレートが置かれると同時に、小さめのバラの花束と、赤い手提げ紙袋が渡された。

えっ。このロゴは、もしかしてもしかすると、バカラ!?

妹よ。田舎に住んでるから早めの時間に来るとは言ってたけど。
あたしとの待ち合わせの前に店に来て、預けてあったらしい。

バカラ・・・・よく、こんな高級品を。
あたしも妹も、ブランド物をいいなと思っても、おいそれと買うことはない。
買うとき、さぞかし勇気がいったろうに。ありがとう。
この真っ赤な袋とパッケージ、還暦カラーだね!

うちの白ワイン用のグラス割っちゃってから、日本酒用のグラスでずっと代用してたんだ。
もう一生これでいいや、と思ってたけど。
あこがれのバカラグラス、使ってみると、持ち重りがして、持ち上げるだけで自分が立派になったかのような錯覚が味わえる。
ちょこっと触れたぐらいじゃ倒れないから、うっかりもののあたしも壊さずに長く使えそうだ。

しかし、無理させちゃったかなあ。
いや、妹もこんな高いものを買うことができるような、余裕ある生活ができてるって喜んでいいのかな。
それならば、喜んで使わせてもらうよ。ありがとう。

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コメント

  1. にゃんた より:

    おめでと〜。
    お誕生日のグランメゾン。
    妹さんからのサプライズ。
    これは嬉しい。
    花束とバカラのグラス。
    粋だねー(^^)

    • よはねす よはねす より:

      ありがとうございます。本当にびっくりしてしまって、最初笑顔が出ず引きつってしまったぐらいでした。でも人生最良の日になったことも確か。
      グランメゾンて言葉初めて聞きまして、急きょググった次第です。いかに高級とほど遠いところに生息しているか、おわかりでしょうか!?