きのうもよくばり婆さんぶりを発揮したけど、失敗しなかった。
気づくのが遅かったけど、きのうのオケの練習は夜だったのよ。
日曜の練習は午後、と何十年も決まっているのだけど、最近ごくたまに夜になると調子が狂うね。
日曜はサイクリング日和、と喜んだけどオケがあるから諦めていたいろいろ、やれるかなあ。
・楽譜を買いに銀座へ。
・遠くの図書館の予約図書の順番が来たし、読みおわった本も1日も早く返したい。
両方行こうと思えば行けるけど、夜まで体力がもつか自信が無い。
迷って、図書館を取った。14kmのサイクリングのほう。
日曜の朝ごはんは、何度か書いてるけど軽く、プロテインパウダーを混ぜた生クリーム。
これを8時ぐらいに食べて、オケ練に出かける直前4時半に第2食を摂る予定。
サイクリングから戻ってきて、多少お腹は空いてるけど我慢しなきゃ。
気を紛らわせるためにPCチェックをしたら、地元の図書館にも予約図書が届いたので、これは徒歩で行ってきた。
前日たくさん作った豆スープと、余った鯖缶をそのまま味つけなしでむさぼり夕飯とした。
きのうのオケ練は、弦楽器のみの分奏。指導者は、いつものN響団員ではなく初めて見る方。
日曜夜ということもあって、参加者はいつもの半分しかいなかった。
先生は、普段はこの倍の人数がいると知って驚いてらしたけど、出席率悪くて申し訳なかったなあ。
お隣になったのは、あたしが休団している間に入った若い女性、まったくの初対面で、話すのを楽しみにしていた人だよ。
パートリーダーからも、こっそり「話しかけてあげて」と頼まれた。
ひとりだけお若いので、なかなかみんなに溶け込めていないらしいの。
こんにちは、よはねすと申します。お隣、よろしくお願いします。
Jと申します、○という字です、よろしく
へえ、あたしの周りにJさんて二人いるけど二人とも△っていう字なんですよ、珍しいですね。
「はい、わたし中国人なんで、珍しい名前と言われます」
えっ、そうなんですか。全く(言葉に)違和感ないですね。
「中学のとき日本に来て、高校は音楽科に行って、××音大へ行きました」
ええっ!プロじゃーん。
驚きのあまり、泣き笑いみたいな顔をしちゃったよ。
いやー、実は弾き方見ても特に玄人らしく見えなかったんだよね。
「日本に来て、15年ぐらいになります」
あら、トシがわかっちゃうわね。あたしは、その倍ぐらい。
「えー、そんなことない」
女性同士で年齢の話になると、だいたいはしゃぐよねー。
二人ではしゃいてたら、パートリーダーさんがちらっとこちらを見てくれたみたい。
ちゃんと、話しかけて任務を果たしておりますよ、リーダーさん!
練習が始まったので、私語はそこまで。
初めての指導者は、ご自分のバイオリンを弾きながら指導してくださる。
語り口はカジュアルだけど、出てくる音色はめちゃくちゃ透き通ってかつゴージャス!
これを聞いてるだけで、ご飯何杯でも食べられる感じ。伝わるかな。
しかも指導が非常に具体的な奏法で、すごく面白かった。
休憩時間にトイレに行って戻ってきたら、Jさんはスマホに夢中。
うーん、これだから若い人は溶け込めないんだよな。今まで入った大学生たちもずっとコレで、長続きしなかった。
でもJさん、ふとスマホを手放した。
なんか話せる雰囲気作ってくれてるみたい。
まずは、身上調査にならないように身近なものから。
彼女の譜面台が見たことのない工夫があるもので、「触ってもいいですか」と断っていじらせてもらった。
風が吹いてきても楽譜がめくれたりしないように、バネで押さえられる部品が付いてるの。
感心して「これどこで買ったんですか」と聞いたら「Amazonです」って。
うわ。そうだよねえ。今どきの人はAmazonが基本だ。Amazon嫌いじゃないのに、最初には思いつかないよ婆さんには。
帰り道、駅まで歩いてたら偶然Jさんが前を一人で歩いていたので追いついたら、うれしそうに顔を向けてくれた。
いや、この会場めったに使わないところでね、駅からも少し遠くて、真っ暗で、初めて歩く人は絶対心細くなるんだよ。
どうしてこのオケに入ってくれたの、とか今何駅の近くに住んでるの、とか、もっと突っ込んだ話もできてよかった。
と、今、パートリーダーからメールが入ったよ。
「昨日はJさんに話しかけていただいてありがとう」だって。
なんという細やかな気遣いだ。
パートリーダーって、事務的な仕事も多いのに、感じる神経と解決する頭脳まで必要なんだな。
できたら、あたしは今のパーパラ~のままオケに居させてほしいな。
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