文化祭出ないのにリハに行ってきた

ファゴット協奏曲リハーサル 交流、交際

岩崎邸の假屋崎パフォーマンスを、時間があれば見たかったんだけど。
急いで帰ってきたのは、夜に市民オーケストラの練習があるから。

といっても、あたしは練習しない。見てるだけー。

市の催す文化祭、よくあるでしょ、フラダンスとか書道の発表をまとめてするの。
あの一環でわれらオーケストラも参加することになって。
ところが本番の日、あたしは室内楽練習があるのでそれを優先して、文化祭は欠席することにした。

この日は本番の前夜で、総練習。
どうしても見たかったのはね、ファゴット協奏曲。
うちのオケのホープ・大学2年生になったばかりの男子が、ソロを吹くんだよ。

本番の市民会館でのゲネプロ、ここはあまりにも狭すぎて、弦楽器の各パート半分も舞台に乗れない。
三曲やるので、曲ごとにメンバー交代しながら弾くんだよ。
初めての場所、状況で、みんな少し興奮してるのがわかる。

あたしが参加しないことを知ってる仲間は、あたしの顏を見てみんな「あれっ」って表情を向ける。
客席について開始を待ってたら、事務局長さんがわざわざ歩いて来られ、「明後日の打ち合わせよろしくね」と挨拶された。
あとでよく考えたら、約束は明後日じゃなくその次の日なんだけど、、大丈夫かなあ。

ファゴット君、立派だった。緊張してる様子もなく、普段どおり淡々と「余裕でしょ」って感じ。
いつだったか、指揮者から「ここ、難しいよね?余裕でしょ、って伝わってくるんだけど、ここはもっと難しそうに吹いて」って注文されてたことがあるよ。

そして、カデンツァ(独奏者のソロ部分)が、あたしが聞いたことがないものだった。
この曲は、昨年市外の音楽祭に参加したときプロの奏者が吹いてたのでね、よく覚えてるんだけど。
その時はよく耳馴染みのあるカデンツァだったよ。

プロなら、カデンツァ部分を練習時に長々と演奏することはほとんどない。
もっと聞かせてほしいのに、1回しか披露してくれない。
出し惜しみなのかもしれないし、練習で力を入れすぎて本番で疲れないようにコントロールしているのかもしれない。

大学生のセミプロ君は、何度でもカデンツァを聞かせてくれて、堪能したー。
まさか、彼のオリジナルじゃないだろうなあ。今度、直接聞いてみたい。

1曲にたっぷり1時間もかけて練習して、休憩に入った。
次の曲に参加するメンバーがちらほらやってくる。

見たことない女子だけど、背負ってる楽器は・・・弦楽器だよなあ。
あたしとおしゃべりしてた団員に挨拶して話しかけてる。
ああ、こないだ入団したレナちゃん(仮名)だ!

「あの、今月に入団して、もう明日の本番にも出ちゃうの!?」と話しかけてみた。
そうなんだってー。すごい、そんなに弾ける人なのねー。
若い(おそらく二十代前半)のに、こんなオババたちと話すのに全くおどおどしない。
レナちゃんと一緒のパートの仲間は、「この人が来てくれて、ホント安心!!」と心底喜んでる。
うわー、よかったねえ。

ほんとならあたしも同じパートのはずだったんだけど、今月から突然別パートになっちゃったんですよお、とレナちゃんと一緒になれなかった不運不満をレナちゃんに訴えてみたけど。
そんな自己紹介されても困るよねえ。笑顔で聞いてくれてありがとう。

ほんとに困ってるんだけどさ。この文化祭のために、定期演奏会の練習回数がずっとなくて。
数少ない練習に出ても、みなさんに追いつけない。
ってグチったんだけど「よはねすさんこっちから見てるけど、ちゃんと弾いてるじゃない」と言ってくれた。
いやいや。それはね、弾いてるフリが上手くなったのよ。こう何十年もしてるとね、そういう技術ばっかり上達して。

レナちゃん冷静に静かな笑顔で、あたしたちが騒いでるのを見てるよ。
きっとあなた大物だわね。

本日のオマケ

そういうわけで、大急ぎで変な時間に昼ご飯を食べてすぐ出かけてね。

あとの2曲も全部聴きたかったけど、夜9時まで続くので辛い。

1曲だけで帰ってきたけどすでに8時。でも、かつおたたきの残りがあるので料理しないと。

ねぎと甘辛煮にした。酒みりん醤油と山椒の実。追い山椒も。

和食は好きじゃないけど、ねぎとかつおは大好物なので大変満足できました。

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コメント

  1. うなゆき より:

    指揮者の注文にビックリ
    難しいそうに演奏ってどうやるのかしら?
    聴いてみたいなぁ。
    カデンツァも独自って想像できないヨ
    やっぱり、若いと体力あって、いっぱい弾いてくれるのかな。

    因みによはねすさんが、難しいそうに弾いてと言われたら、どうするのかしら?

    • よはねす よはねす より:

      彼、ちゃんと「難しそう」に吹いてましたよ。音色ですね。苦し気な、ひぃひぃって無理して出してる感、、あたしはいつでもそんな音(;’∀’)
      ハイフェッツが「いかにも大変そうに」弾いてみせるのが得意で、だから上手いって聴衆が感心したと聞いたことがあります。

      あたしと同年代のピアノ仲間もバッハのブランデンブルク協奏曲五番を自作カデンツで弾いてました。やる人はやるんだね、びっくりですよ。

  2. にゃんた より:

    ねぎとマグロでねぎま鍋は知ってるけどカツオならねぎか?(^^;

    • よはねす よはねす より:

      あ、鋭いです。あたしもこのレシピみて「ねぎま鍋からの連想だろー」と思いました。
      まぐろを使う料理見たら、すべてかつおに置き換えて作ることにしてます。にゃんたさんなら逆ですよねー。