地域循環型バスに乗ってみた

居住地、職域、その他で市内・区域内を循環する小さめのバスがあるね。
あるのは知ってたけど、たった一度しか乗ったことがなかった。

その時の乗客はお年寄りしかいなくて、けっこう混んでてね。
遠慮して、座席に座れなかったことばかりの印象だ。
運賃がたったの100円だということもすっかり忘れていた。
それは、千代田区の「かざぐるま」というバス。

きのうは台東区「めぐりん」に乗ってみたよ。

朝から目医者さんに行ったのよ。
先生に「こっちの（悪いほうの）目のまつ毛が伸びて、産毛が濃くなりましたー」と報告。
拡大鏡をのぞき込んで、先生「そうですねー」と認めてくださった。
その副作用の少ない目薬もあるそうだけど、まだ新しくてそれほど確立してないようだ。
色素沈着に関しては、肌のシミが薄くなるような軟膏も出せるそうだけど自費。
ひどい人はパンダのように目の周りが真っ黒になる人もいるんだって。

そこまでじゃないので、特に何ももらわなかった。
目薬をさす時に、周りに薬が流れないようにコットンで押さえながらさすといいと教えてもらって、診察終了。

さて、きのうは午後から雨の予報だったの。
診察後、雨だったらいやだなあ。うちから歩いて20分ぐらいだから。
病院の目の前にバス停はあるけど、台東区循環の「めぐりん」だったのね。
このバスはうちの近所を通ってくれない。

お。いいこと思いついた。ここから100円で、浅草に行って遊んじゃおう。
浅草からなら電車で比較的濡れずに帰ってこられる。
ま、電車賃は余計にかかるけど、その分遊んで楽しめばいいじゃん。

朝早めだったせいか、バス内は空いてて楽に座れた。助かったー。
だって、思いがけず1時間以上も乗ってたんだ。路線間違って乗っちゃったか、って何度も不安になったよ。

台東区らしく、バス内に西郷さんのお写真が飾ってある。

浅草を少し通り越して、田原町で降りた。ここの合羽橋商店街が大好きなんでね。
でも、商店街に行こうと一歩踏み出したらもう引っかかった。
おいしそうなケーキの写真の看板が道に立ってる。朝ごはん食べてこなかったから、これを朝ごはんにしちゃおう。
もう12時近く、まわりのお客さんはランチを召し上がってる。白人さんも多い。

コーヒーと抹茶チーズケーキをオーダー。
10分ほど経って、ようやくコーヒー。
「お砂糖やミルクはいりますか」
ケーキ食べるときはブラックで飲むことにしてる。いりません。

ところが、それから15分経ってもケーキが来ないのよ。
コーヒーだいぶ冷めちゃった。
分厚い本を持ってるから、手持ち無沙汰というわけじゃないけど。
パンケーキなら「お時間かかりますがよろしいですか」って聞いてくれるけど、ここは何も言われてないぞ。
手を上げて、呼んでみた。
「ケーキ、そんなに時間かかりますか？」
お若いけど恐らく店主、顔色をほとんど変えずに「もう少々お待ちください」と引き下がる。

すぐ持って来てくれるかと思ったけど、まだ5分ぐらい待ったなあ。
来た来た、待ってたよ抹茶ケーキ。

そうか、こういうデコレーションがあるからすぐに持って来られなかったのね。
抹茶もいいけど、チーズの味が濃厚で大変おいしかったです。
催促もしちゃったし、お腹もすいてたのでガツガツ食べてしまった。
ほんとうは、もっとゆったりのんびり味わうつもりだったのにな。

雨の気配がないので、浅草までひと駅歩けた。
コロナ前の、歩きづらいほどではないけど、ちょうどいいぐらいの賑わいだったよ。

帰りは、普通に電車で帰ってきた。
今調べたら、浅草から上野の国立博物館まで100円のバスがあったんだなあ。
博物館からなら、うちまで頑張れば歩くこともできた。雨さえ降らなければね。

片道ならば、浅草までうちから歩いたこともあったんだけど、それ以上浅草で歩きまわる元気は残らない。
浅草は自転車を停めるのに苦労するのでね。
新たなバスルートを覚えたぞ。老後の楽しみがまたひとつ増えた。