割れナベに閉じブタ

日曜室内楽の2曲めは、フルート協奏曲。
フルートさん、自分語りが大好きな人で。
いかに自分が練習が好きか、語り始めると長ーい。

上手く吹けないときはすぐ中断し、ひとこと謝っては「フルートには対位法は難しいんです、バイオリンならこうでこうで云々」
「じゃあ48小節からお願いします、ここはねえ、誰それのYouTubeだと云々」

みんな楽器構えて48小節から弾き出そうとしてるのに、全然始めてくれなくてみんな楽器下ろしちゃう。

あたしは、憎めない人だなと思ってるけど、中には「またあの人と組むことになっちゃったー」と苦笑いする人、名前を聞くだけで眉をしかめる人もいるよ。

でもね、今回はあのトマト配りの人がうまくさえぎってくれた。
トマトさん、人が話してる途中にさえぎって無関係な話をするの大得意なんだ。

いつもうんざりさせられるんだけど、ここはありがたかった。
一緒にいたピアニストさんも「トマトさん、今日、ナイス！」とほめてたわ。

割れ鍋に閉じ蓋、いいコンビ。来期の曲が発表になったけど、またこの組み合わせだよ。

ピアニストさんは人をほめるのがとても上手。優しい人だなと思う。

発表会であたしがピアノを弾くときの譜めくりを、この人に頼んでみた。
発表会の出場順や役割分担表を見たら、ピアニストたちの中でこの人が手が空いてそうだったんでね。

てっきり快諾してくれると思ってたら、断られちゃった。
最近目が悪くなって、譜めくりの位置に座ってると楽譜が見えないんだって。

ああ、そうですよねえ。この位置からじゃ、辛いですよねえ。誰か他の人探します。ありがとうございました。

練習が終わり、この依頼のあと、片付けもそこそこにダッシュで妹のところへ走る。
練習会場ロビーに、妹を待たせてたんだ。
この会場は妹宅の最寄り駅近くにあるので、便利。用事があったら練習日に合わせれば簡単に会える。

貸してあったものを返してもらって、近くの喫茶店に移動。
あたしはこのあとオケの夜練なのでガッツリいただきたかったのだが、そうよねえカフェタイムはお食事提供なし。

ケーキセットのかぼちゃプリンをいただく。

味はおいしいんだけどね、ペラペラで、夕飯代わりにはならなかったわー。

妹は家庭菜園をしてるので、会うたび成果（戦果？）のお土産をくれる。
この日も少し持って来てくれたんだけど、うーん。
このあとの練習場所、けっこう遠いんだよ。さらに手荷物が増えるのはきびしい。トマト1個でさえ持て余してる。

結局、せっかくの野菜は持ち帰ってもらい、トマトも妹に引き取ってもらった。解決。

次回、夜のオケ練習の話へつづく。