ゆうべは、久しぶりに有料コンサートに行ったよ。
近隣の音楽ホールをチェックしてたら、弦楽六重奏なんて珍しい、そして今たまたまハマってる曲をやってくれるのを見つけた。
オーケストラは大勢だから、料金も高くって行けない。
室内楽とかソロリサイタルなら、有名な人のでもなんとか払える。
きのうは格安2000円。
19時開演だけど自由席だから開場18時半までには着きたい。
早めに夕飯食べていくために、朝ごはんから時間調整して用意万端。
会場でもらったプログラムを見て、出演者概要を初めて知る。
ふーーん。音大出た人もいるけど、教育系音楽専攻とか、普通大学卒で趣味としか思えないような人までいろいろ。
なんだかなあ。これぐらいなら、あたしの所属してる室内楽の会にもいっぱいいるレベルじゃないかなあ。
と、期待はしてなかったけど。
1曲め、よはねす・ブラームス様の弦楽六重奏曲第一番。
若い頃、これを初めて聞いたときは衝撃だったなあ。
特に第2楽章は、クラシック好きならたいての人は衝撃を受けると思う。
曲は大好きなので、もうその意味の衝撃はないけど、違う意味で衝撃だった。
趣味にしては、できすぎじゃない?完璧。
惜しいのはね、出演者じゃなくて聴衆の質。
1楽章終わるごとにみんな拍手するんだもの。
うちのオケの聴衆は絶対こんなことしないけどなあ。
曲を聞きながらプログラムをペラペラと何度もめくって確かめてる人。
なぜ、音を出さないように静かにめくれないんだろう。
休憩を挟み、第二部は二重奏を3曲。
うち2曲はタイトルすら聞いたことがない、まだまだあたしも修行が足りない。
(ベートーベン「2つのオブリガート眼鏡つきの二重奏曲」・ラベル「バイオリンとチェロのためのソナタ」)
有名な1曲はヘンデルのパッサカリア、ハルヴォルセン編曲。
と思ってたけどプログラムには「ハルヴォルセン作曲ヘンデルの主題によるパッサカリア」となってる。
これが驚異的な出来で。こんなに難しい曲だったのか!
うちのオケのコンマスが昔からコレが大好きらしく、休み時間によく一人で最初の部分だけ弾いてた。でも付き合ってあげ(られ)るビオラがいなくて。
あ、これ、バイオリンとビオラの二重奏です、申し遅れました。
この人たち、うちのコンマスより絶対うまいなあ。
うん、うちのコンマスもプロじゃないけどさ。
小休憩のあと、トリのプログラムはチャイコフスキー弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」。
このブログでも4月4日に書いたけど、「いったいどこらへんがフィレンツェ?」という、ドがつくロシアな曲。
プログラム解説にも「なんでフィレンツェ?」とあるので可笑しくなった。
この演奏が、最高に圧巻でね。
最初のブラームスもそうだったけど、聞いたことないぐらいの猛スピードなのに全然崩れなくて、大興奮できたよ。
いやいや。4月4日の時点では「練習すればあたしにもなんとか弾けるか」と思ったけど、あの時参加させてくれなくてMAJIDE助かったわ。
すごい。この集団、またやるならぜひ聴きたい。
と思ったけど、六重奏で有名なのってこの2曲しかないからなあwww
あ、よはねすブラームスは2曲書いてるけど、2番はお地味で。
このコンサートのタイトルは「弦楽器の時間」ってついてたの。
もし、六重奏じゃなくてもこのシリーズがあるなら、と思ったら、この集団がつけたタイトルなんだって。
ホールの企画じゃなくてね、この中の一人が発起人になって、知り合いに声を掛けて作った一期一会的イベントだったみたい。
いや、すばらしい演奏と感動をありがとう。
ホールから駅までの帰り道、幸せに包まれて歩いたよ。
2023年6月9日(金)
於:ティアラこうとう小ホール(東京都江東区)
コメント
一期一会
いいなぁ 羨ましいなぁ
感動するには感性だけで無く知識が必要だとつくづく思います
こんなに上手に演奏できて、さらにそういう仲間がこんなに大勢いて、いいなあとあたしも思います。でもうらやましがる前に「あたしには無理」って思っちゃうんですよ。そうですねー確かに知識というか、どんな曲だかメロディを覚えているほうが各段に感動できます。好きこそものの何とやら、です。
やっぱり大勢のオーケストラなんかだと高いのね。
AKBさんとか48人もいるとこなんかだと、コンサートの入場料とか高いんだろうか。
聴衆の質…^^;
場所がティアラこうとうということで納得。
ぼくも、ランニング仲間がオペラ歌う人で何度か行ったことあります。
あそこは下町の皆さんがいろんなことを楽しむ場所(^^)
48人のチケットは探したことないですが、スタッフの数も入れたらオケより人数多そうですね。へえ、ランしてお歌も歌えるの。肺がとても鍛えられて、相乗効果ありそう。